二餅のスーパー・チラ裏日誌

Nimochi's curious weblog

'88ヤマハYZシリーズのカタログを電撃入手!

2021-12-08 20:30:00 | バイク



 この封筒は、なんぞや?



 ヤマハYZのカタログです。'88モデル用で、250、125、80の総合カタログ。ヤフオク徘徊で発見、即落札。

 ヤマハYZは、いわゆる「市販レーサー」であり、公道を走ることはできません(頑張れば登録できるようですが)。特にこの'88モデルのYZは、うちのDTの元ネタになった市販レーサーであり、そういう意味では、DTも立派な「レーサーレプリカ」と言えるでしょう。
 ワークス車両はメーカー契約ライダーしか乗れないので販売されてませんが、そのワークス車両のテクノロジーをフィードバックした市販レーサーYZは、プロ、アマチュア問わずチームや個人でバイク屋さんから注文できた車両なので、カタログも当然存在します。ずっと探してましたが、やっと見つけました。いいねぇ、この泥だらけでカッコいい表紙。最高だ。



 なお、純然たる「市販車」であるDTと比較すると、カタログ表紙のキャッチコピーが異なります。DTは「2サイクルトレール SUPER TRAIL」、YZは「コンペティション MOTOCOSSER」となります。




 これこれ、DTのカタログの見開きに写っているYZ250、まさにこれのカタログです。

 YZもカッコいいバイクなんだけど、それを忠実に再現したDTもほんとカッコいい。ゲームで言ったら、80年代後半のアーケードゲームをPCエンジンに移植したくらいの移植度のスタイリングです(なんじゃそりゃ)。



 さて、YZ250に関しては、市販車とは比較にならないほどの50馬力という破格のパワーを実現。DT200Rは33馬力ですので、いかに市販車はマージンを取って設計されているかが分かります。なお、DTの33馬力も、普通に乗る分には痛快どころか、速すぎるくらいです(笑)。



 総合カタログですので、YZ125、YZ80も掲載。125ですら、35馬力と凄まじいスペックを誇っています。さすがレーサー。なお、おのおの外装部品、フレームなど、全て専用設計となっています。



 市販レーサーと言えど、カタログには図解も交えて詳細に解説がなされています。読み応えアリ。




 写真で見る分には、DTもYZもほとんと同じバイクに見えますが、サイズは全く異なります。特に地上高を高く取り、YZに関してはシート高が950mmもあることから、足はコーナーで車体をバンクさせないと地面に付かないでしょう。もっとも、足なんか曲がる時くらいしか付く必要が無いから、徹底的にジャンプ性能、クッション性能を重視しているのが分かります。ちなみに、DTのシート高885mmも、ほとんど足付かないので、信号待ちなどは大変です(笑)。

 ただ、YZは先にも書いた通り道路は走れませんので、スパルタンなフルスペック性能と相まってガチ勢じゃないと手は出しにくいでしょう。そういう意味では、レース場まで自走できるDTも、当然モトクロスレースのベース車両としては有用であり、それがガチのレースでもアマチュア向けのモトクロス走行であってもしっかり対応できる(本体価格も廉価)ポテンシャルは持っているので、2車の棲み分けはできていると思います。