ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

コレラの時代の愛(ネタバレ)

2008年08月20日 | 映画
ネタバレかもしれませんが、ネタバレしても問題ないような気はします。でも気にする方はご注意ください。むしろ原作のネタバレかも?
ガルシア=マルケスファンとしては観に行かねば、で観に行きました。ホントはこの話はさほど好きではないのですが・・・
というわけで原作も1回しか読んでないので、原作との比較もあやふやではありますが。
ル・シネマは火曜日のサービスデーなのにあんまり入ってなかった・・・隣でやってる「画家と庭師とカンパーニュ」は満員でしたが・・・
原作への思い入れがさほどないながら、の感想ですが、原作の映画化としてはまあまあ、なのではないかなと思ったのですが。
カットしてる話もあったし、変えられている部分もいろいろあったんですが、基本的に原作の精神を大事にはしているな、と思いました。まあ「エレンディラ」には遠く及ばないけれど、「予告された殺人の記録」よりはずっと良かったですね~。
最初は、かなりあらすじっぽいというか話端折ってるな・・・という印象でしたが、話が進むにつれて、まあそれでいいかな、という気がしてきました。どんどん進んでいく時の流れを描いた作品でもありますしね。
フロレンティーノ・アリーサがかかわって来た女性たちが、短い時間ながら一人ひとり活き活きと描かれている、と思いました。原作で読んだのよりも印象が強かったです。
濡れ場(汗)も結構コミカルに処理していて、カラっとしていて良かったかなと。ハビエル・バルデムなんかかわいいし・・・
ただ、原作よりも出番が短くてあれ、な人もいましたけど。サラ・ノリエガとか出番一瞬でしたが、もっと付き合い長かったよなあ?
あと、アメリカ・ビクーニャは「ええ!?」でしたね。年齢が上がってたのはまあいいけど、死ななかったので・・・
まあ、アメリカ・ビクーニャの改変は、人道的な改変とも言えなくもないけど(汗)でも、その他大勢の女たちと一緒くたになってたのはちょっとなあ・・・。あれではただ若い子と遊んでただけになっちゃうじゃんか。
原作を読んでた時は、彼女を捨ててまでフェルミーナのところに行くのか? というのがあって、余計にフェルミーナへの想いの強さ(妄想の強さ?)を感じたし、フェルミーナのところに行くのはひどい、と思えましたが(その行動の結果アメリカが死んでしまうので余計に)、映画を観ていたら、「当然行くでしょう」くらいにしか思わなかったので・・・
アメリカの死がなかったので、ラストも単にハッピーエンドになっていて、何か違うなあ・・・と思わざるを得ませんでした。原作では、二人が結ばれるためには現実から逃避しなければならない、という感じだったのですが・・・
私が気づいた原作との大きな相違はこのくらいでしたが・・・って結構大きいですね(汗)
あと、映像的にも、コロニアル調の家とか、街の様子とか、川の風景とか、ラテンな感じにはなっていたんですが、どこか違う・・・なんかすっきりしてるんですよね。土臭さがないというか。
ガルシア=マルケスの作品を読んでいて感じる、カリブ海の暑苦しさ、熱帯のねっとりしたけだるさが、あまり感じられなかったですね。なんかそんなに暑そうに見えなかったんですよ。せんすで扇いだりとかしてるのに。やっぱりイギリス人が撮ってるからかなあ。
スペイン語じゃないのもちょっと残念。英語もスペイン語なまりの発音で、それっぽい雰囲気は出してましたが、スペイン語ネイティブのキャストも多かったみたいだし、スペイン語で撮ればよかったのになあ・・・ってこれも監督がイギリス人だからですね。
そして、ストーリーは概ね原作どおり・・・なんですが、ガルシア=マルケス特有の幻想的なエピソードが見事にカットされてたんですよね。オウムが喋ったり(いや喋ってましたが、ああいう普通のオウムの喋りじゃなくて)、大風でパーティーの席順がごちゃごちゃに入れ替わってしまったり、とかの、現実にはありそうもないエピソードが。(パーティーの席順のエピソードは「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」でパクられて?ましたが・・・)
唯一、コーヒーの荷揚げ指示書を詩のように書いていたエピソードだけがガルシア=マルケスっぽかったかな。
あと、ラブレターの代書をした二人が結婚して子供を連れて来て・・・というエピソード、原作にもあったっけなあ? なんか俗っぽい感じがして違和感がありました。
・・・なんか思い返したら、やっぱりかなり原作と違うような気がして来ましたが・・・(汗)
結局のところ、マイク・ニューウェルは、「コレラの時代の愛」の、フロレンティーノとフェルミーナの愛の物語、だけを映画化したかったのであって、そこここににじみ出ているガルシア=マルケスらしい幻想的な部分はあまり重視していなかった、ということなのかなーと思いました。
欧米ではガルシア=マルケス作品の中で一番人気だというこの作品ですが、もしかしたら欧米の読者のこの作品への見方も同じなのかな、とふと思いました。ガルシア=マルケスの描く幻想的な部分よりも、二人の物語が人気の要因なのかなーと・・・
原作と違うと言えば、ウルビーノ博士が、地位があるだけでなく、結構いい男という設定になってましたね。原作では歳も離れていて、愛よりも地位と名誉と財産のために結婚した、という感じがしたのですが・・・
でもまあ、この方が、フェルミーナが自らウルビーノを選んだのだ、という感じが強くなって良いかもしれませんが。
フェルミーナ・ダーサ役の人が、最初から最後まで一人でやってたのはすごいなあ、と予告を見た時から思ってました。本編観たら、さすがに少女時代はやや苦しかったけど・・・(汗)
しかし老けメイクがすごいなーと思いました。まあ、実際に中年の娘役の人と並ぶと、明らかに若いかんじなのがわかるんですが(汗)でも老けメイクだから、最後の方は観られたかなーと思いました。身体まで老けメイクしてたのがびっくりでしたが・・・!
一方のハビエル・バルデムは、さすがに最初からはできませんでしたが(汗)
でも、ハビエル・バルデムに切り替わるの早すぎたような・・・フェルミーナが拒否したのって、別人のおじさんに変わってたからなんじゃあ・・・と思えてしまって、笑いそうになりました(汗)
まあ、あのシーンとかこのシーンとか彼でやりたかったんだな、というのはわかりましたけど。
そして逆に老けメイクで老い込ませて行くのは早かったんじゃないかと・・・(汗)ウルビーノよりも老けるのが早いのはどうかと思ったんだけど・・・
でも、原作好きで自らやりたくて志願した、というだけあって、良かったんじゃないでしょうか、ハビエル・バルデムのフロレンティーノ・アリーサ。単なるスケベ親父・・・のはずなんですがどこか哀しげな気品もあって、かわいくもあって。もしかしたら彼がモテるのはありかもな、と思えました。
フロレンティーノの母親も良かった。息子を溺愛する、強いママ・グランデな感じが、ガルシア=マルケスだな~という感じでよかったです。
ラストがハッピーエンドっぽかったのと、特にアメリカ・ビクーニャの扱いに違和感を感じたものの、映画を観ていて、どういう話なのかが原作を読んだ時よりもちょっとわかったような気がしました。
フェルミーナ・ダーサがフロレンティーノに「あなたは幻想だった」と言うけれど、実際若い時の二人の愛は幻想だったんだなーと。それにフロレンティーノだけ納得できず、ずっと妄執に取り付かれて追い続けてたんですね。
最後に二人が再会したのは、ずっと待っていた愛の成就ではなく、新たな愛、だったんだなあと。
フロレンティーノはずっと待っていた愛だと思っているけれど、本当は違うんじゃないかな。彼にとっても、多くの女たちと邂逅した、その先に出会った新しい愛、なんじゃないですかね。なんだかそう思いました。
というわけで、原作との違いが気になる部分もありつつも、映像も綺麗だし(綺麗ながら物足りなさもあるけれど)、原作を上手く汲み取っている部分もあったし、まあまあだったかな、と思いました。
ただし、原作を知らずにこの奇妙な話を見て、どう思ったかどうかはわかりませんが・・・もともとそんなに好きな話でもないので(汗)
あ、シャキーラが挿入歌?歌ってたんですね。コロンビア人だからですよね、やはり。

というわけで今年見た映画の順位。
1.イースタン・プロミス / 2.ミラクル7号 / 3.マイ・ブルーベリー・ナイツ / 4.西の魔女が死んだ / 5.ナルニア国物語第二章 カスピアン王子の角笛 / 6.スウィーニー・トッド / 7転々 / 8.コレラの時代の愛 / 9.エリザベス ゴールデン・エイジ / 10.ライラの冒険 黄金の羅針盤 / 11.奈緒子 / 12.L Change the World / 13.クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男 / 14.マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 / 15.カンフーくん / 16.ポストマン / 17.ミック・ジャガーのナイチンゲール
順位ちょっと変えました。「エリザベス-」下げました・・・

あと、これから観に行く予定の映画のリスト。さりげなく減ってます・・・(汗)とても全部行けないことがわかってきたので・・・(汗)
公開中 「崖の上のポニョ」「フェアリーテールシアターBプロ」「TOKYO!」
8月23日公開 「デトロイト・メタル・シティ」「スターウォーズ クローンウォーズ」
8月30日公開 「20世紀少年」
9月6日公開 「グーグーだって猫である」
9月13日公開 「あぁ、結婚生活」
9月公開 「コドモのコドモ」
10月25日公開 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」
10月公開 「ブーリン家の姉妹」
11月1日公開「レッドクリフ」
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アメリカで食べたものたち

2008年08月18日 | 旅行
なんだか遊びの予定が詰まっていて、なかなか旅行記進まない予感なのですが(汗)書けるときに書いときます。
まずは食べ物の話から。
アメリカでは絶対まずいモノ食べない! という誓いのもと、今回も頑張って美味しいお店を調べました。
N.Y.はいくらでもガイドブックでもネットでも情報があるのですが、セントルイスは難しいかな・・・と思ってました。
でも、現地在住の方でセントルイスのレストランについて色々評価されてる方がいらして、大変助かりました。
そこでわかったのは、今回泊まったホテルのすぐそばにレストラン街があり、そこに何軒か美味しいお店があるということでした。
これは今回全勝の予感・・・

トップの写真は記念すべきセントルイス1食目。ミス・サイゴン観に行くし・・・と、ベトナム料理のLittle Saigonというお店に。
生春巻きと、青パパイヤサラダと、適当に頼んだら家常豆腐のような料理が。
生春巻きはエビ入りにしたのに、なぜかエビの味が全くしないね・・・と妹と不思議がっておりました。とってもベジーな感じで、でも美味しかったです。パパイヤサラダも美味しかった。
そして家常豆腐が、料理自体は薄味なんですが、付け合せ?のガーリックライスと混ぜて食べるとメチャ美味でした・・・!
あ、左上に映ってる黄色い物体なんだと思いますか? ウーロン茶です・・・(汗)なぜにこんなに薄い・・・
そしてレモンなんか付いちゃったりして、なんか違う飲み物のようでした・・・

セントルイス2日目は、セントルイスのベストブランチに選ばれたというWild Flowerというお店で。

Salad Capriseというサラダ。モッツァレラチーズとトマトが入ったサラダで、ドレッシングがメチャ美味でした!
頼むときに、二人でシェアしたいと頼んだら、取り皿をくれるのではなくて、ちゃんと二人分に分けて持ってきてくれてびっくり。
やはり二人でシェアでちょうどいい量でした・・・(汗)
メイン?は、悩んだ末にパスタに。アメリカでパスタってどうかな、と思ったんですが、おいしそうなお店だから大丈夫かなと・・・
で、出てきたのがこれです・・・

・・・えーと、パスタに見えないんですけど・・・なんですかこの細切れの麺は・・・(汗)
細いパスタをかなーりやわらかく茹でてあるので、こういう結果に・・・(大汗)
ソースは美味だったんですけどね・・・(ポモドーロでした)
アメリカではアルデンテのパスタは食べられない、ときいたことがありますが、本当だったんだな・・・
なんか、「麺だけ私に茹でさせろー!!」と思ってしまった・・・(苦笑)
でも、まあ不味くはなかったです。パスタだと思わなければ(汗)ソースは本当に美味しかったし。
以前、本当に不味いパスタを食べたことあるので(どうやったらこんな不味いものが作れるのか謎なくらいに・・・)こんなの美味しいうちです!


続いてN.Y。7th Av.にあるbrgr(バーガー)のハンバーガーです。判別付かないですが、どっちかがターキーでどっちかがビーフです(汗)
到着した日、もろもろでチェックイン遅くなって、閉店ギリギリに駆け込みました。なのにチーズ入れるの入れないのでゴタゴタしたけど、ちゃんと訴えを聞いてくれたレジのお兄さん、ありがとう・・・
このお店、まあ美味しいハンバーガーのお店なんですが、チーズにロックフォールチーズ(山羊のブルーチーズ)が選べるというので、ブルーチーズ好きの我々、行ってしまいました。
ハンバーグにブルーチーズが絶妙に美味しいのは、昨年Blossom Music Centerのレストランでも体験したのですが。(昨年は感動して、自分でもブルーチーズ乗せハンバーグ作ろうとか思ったけど、そういや作ってなかった)
山羊なんでちょっと臭うのですが、やはりブルーチーズは美味しかった・・・!
でも、チーズがかかってないところは意外と味付いてないね、という感じではありましたが。でも美味しかったです。


N.Y.2日目の早めの昼ごはん。名前忘れちゃったけど、ブルックリン橋のたもと(ブルックリン側)にある有名なピザ屋さんにて。
開店直後に行ったのですぐ座れましたが、食べ終わる頃には店の外には行列が・・・
一番小さいピザが18インチで、二人でちょうどいい・・・という話ですが、女性だったら3人で1枚でもokという感じ。二人で食べましたけどね。
となりのカップルはこのサイズ頼んで、男性の方が明らかにたくさん食べてました。
反対側の隣の男性二人は、二人で更に上のサイズを頼んでいた・・・(汗)
チーズとトマトのプレーンのピザに好みでトッピングするのですが、肉類トッピングし忘れた・・・(汗)
トッピングのブラックオリーブがすごく塩辛くてちょっと失敗・・・。
美味しいピザですが、絶品というほどでもないかも。目黒ブルースアレイのピザの方が美味しいかも(汗)
まあ、アメリカとしてはかなり美味しいですよ。

3日目には写真はないですが、チャイナタウンの徳昌市場のテイクアウトで食べました。お米食べるとホッとする・・・
妹が調べていて食べる予定にしていた饅頭のお店は改装中でやってませんでした・・・


4日目の朝ごはん。チェルシーのあたり?にあるSoyluck Clubというカフェにて。ここは豆乳を使ったヘルシーメニューが売りらしいです。
メニューは忘れちゃったんですが(汗)私はスモーク豆腐が入ったホットサンドを食べました。
スモーク豆腐ってなんだろう・・・と思ったんですが、本当に豆腐がスモークされてました(汗)オリジナルレシピだよなこれ・・・
スモーク豆腐自体は微妙ですが(汗)サンドイッチに入るとチーズとの相性もなかなか良く、美味しかったです。
飲み物は豆乳ラテと豆乳モカ。ラテなのに・・・カフェオレサイズのデカいカップでした・・・ドイツを思い出した・・・
サンドイッチも結構大きくて、ヘルシーなはずなのに結構胃に来ました・・・
この店、壁に"Tip your barista"と書いてあったので出がけにチップ置いてきたんだけど(会計は先に済んでた)あれでよかったんだろうか・・・

4日目の夜ご飯を食べるつもりだったお店が閉店していた(汗)ので、急遽ホテルのそばの韓国街で韓国料理を食べることに。
江西会館という大きなお店で食べました。韓国人の家族連れがたくさんいました。お店の人にも思いっきり韓国語で話しかけられた私たち(笑)

この小皿が並ぶ様がうれしいですね~。思わずバクバク食べてしまった。
食べ切ってしまうとおかわりをくれたりするのですが、ここでは食べ終わっても何もくれずに料理が出てきたので、終わりなのかと思ったら、食後におかわりを持って来た・・・(汗)

私が頼んだ石焼ビビンバ。普通に美味しかったです。でも後でもっと他のもの(もっと韓国っぽいもの(!?))頼めばよかったと思いましたが・・・(汗)
つけあわせのスープがただの味噌汁でがっかり。妹のはカルビタンのスープだったのに・・・!

妹が頼んだビビンネンミョン。妹はビビンネンミョン大好き・・・(笑)
しかし、昔ソウルで初めて食べた時の辛さが忘れられないらしく、「辛さが足りない」と不満のもよう。確かにそんなに辛くないけど、こんなもんなんじゃないかなー?


最終日は時間の関係で、劇場外に近いところで・・・と選んだのがナチュラル志向のハンバーガーのお店better burger。
観たところ普通ですが(汗)オーガニックな野菜や肉を使ってるんだそうです。
写真にはないですが、ポテトも揚げてなくて焼いている・・・というので食べてみましたが、焼き芋って感じでした。あたり前?(汗)

というわけで、微妙なものもありましたが、まずいものは食べてないので、今回も全勝、ということで(笑)
ユナイテッドだったので機内食もまあまあで、食べ物には不自由しない旅でした。
ホント飛行機以外は順調だったよなあ・・・
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サ・ビ・タ

2008年08月18日 | ミュージカル・演劇
すでに千秋楽終わってるのでネタバレ表示はしませんが、内容的にはネタバレです。
ちょっと辛口・・・というか、率直すぎる?!ことも書きますので、もしかしたらこの作品大好きという方や、出演者の方が大好きという方は気を悪くされることも書くかもしれませんので、あらかじめお断りしておきます。もし読んでしまって気を悪くされましたらごめんなさい。

駒田一さんが久々にメインで観られそうなので、行ってきました。山崎育三郎くんも観られてラッキーという感じ。
なかなか楽しい舞台でした。が、ミュージカルである必然性はあまり感じなかったかな・・・
まあ、歌って踊るシーンなんかは歌もあっていいんですけど、真面目に歌い上げるシーンなどは、歌う必然性をあまり感じませんでした。とても歌の上手い人が歌っててもそうだったからなあ・・・
結構芝居として上手くまとまった作品だと思うので、余計に、芝居だけでいいんじゃないの? と思ってしまった部分もあり・・・
韓国でロングランしているというのは、ミュージカルとしていい作品だから、というよりも、観て楽しい舞台だからなんじゃないかなあ、と思いました。まあ、オリジナル観ていないので何とも言えませんけど。
というわけで、作品としては微妙な部分もありつつも、楽しかったです。
色々と仕掛けがあって、思いっきり客席も巻き込んでいたし。
舞台両脇にじょうろが吊ってあって、紐で引っ張るとじょうろから雨が降るようになってるんですが、その紐が客席の壁にあって、近くの席の人が雨係りにさせられるんですね(笑)
で、時々部屋の外に出た設定の時に、雨を降らせるように指示されるんですが(指示というか、「雨がすごいなー」とか台詞で誘導するのですが)、私が観た回では慌ててしまってなかなか紐が引っ張れない人がいて・・・でも駒田さんが上手く拾って爆笑になってました(笑)
舞台奥の部屋の窓の外では、本当に水を降らせてたりして、なかなか凝った装置でした。
あと、駒田さんに頭ぐしゃぐしゃされたり、育三郎くんの脱ぎ捨てた靴下を投げ飛ばされたり、という人もいました。この二人には後でお詫び?のプレゼントがありましたよ。
途中クラッカーを配られて、「曲の最後に一緒に鳴らしてくださーい」なんてのもありましたね。あと風船が落ちてきたりとか。
駒田さんはひさびさのでずっぱりで、(ってTSミュージカルとか観てないからかもしれないけど。あ、YARINIGEも観てたか)久々に駒田さんらしい芝居が見られて嬉しかったです。
しかし、公演終盤だったせいか、久々に喉をやられてました。駒田さん、公演の終わりの方だと声の調子が悪いことが多かったのですが、最近でずっぱりの舞台観てなかったら忘れてた・・・
そして、そのせいなのか、なんと歌が口パク・・・というか、歌ってたけど、テープの歌も流れていてびっくり。だって歌が二重に聞こえたんですよ・・・生声とテープと。
声の調子が悪いから・・・と思ったんですが、最初から声の調子が悪くなることを見越して歌録っておくってあまり考えられないし・・・最初から口パクの予定だった???
まあ、明らかに生で歌ってたところもあったし、判別つかないところもあったので、どの程度テープ流してたのかは何とも言えないのですが。育三郎くんは結構生だったような気がする・・・けどよくわかりませんが。
なんてことを考えながら見てしまったので、ちょっと集中力欠いてしまいました・・・(汗)
育三郎くんはマリウス以来ですが、いや~結構上手いですね。歌はもちろんですが、演技も。いや、マリウス見ていても演技上手いとは思ったんですが。
なんか、どうやれば自分がおかしく見えるのかよくわかってるな~、という感じでした。いや、一人で笑いを取るほどではないんですが、しらっと受け流すところとか当を得てるなあというか。笑わせようという変な力みもなかったし。
駒田さんのギャグが、育三郎くんが出てきてからが俄然面白くなったので、ギャグの受け手としていいコンビだなあと思いました。
彼、マリウスで見た時から、もっと東宝が売り出して来ると思ってたんだけど・・・これからですかね。ルドルフやるんじゃ、と思ったけどやらなかったし、クリスもやらなかったし。どっちもこっちに出るために出なかったのかな、とも考えられますが・・・
兄弟二人のやりとりもいい感じでしたね。最後のピアノ連弾とかもあって、二人の息がすごく合っていて、いい芝居になってるな、と思いました。
そのピアノ連弾は、まあこの舞台の見所でしょうね。どんな台詞よりも歌よりも、二人の絆が感じられて、いいシーンだな、と思いました。二人ともとってもいい顔して弾いてました。
二人ともピアノかなり頑張ったようで。育三郎くんは音大なのでピアノは当然弾けたらいしのですが、駒田さんがかなり頑張ったそうです。弾けないこともなかったんだとは思いますが。
というわけで、兄弟の絆を二人が息ぴったりで演じていて、なかなか良い芝居になっていた・・・のですが、その分ユ・ミリが弱かったかなーやはり・・・
(余談ですがユ・ミリってやっぱ柳美里って書くんでしょうね?)
かわいいし、気持ちは入ってたと思うし、笑顔なんか良かったし・・・なんですが、兄弟二人の芝居にあんまり入って行けてなかったように思いました。
最初の方のぶっ飛びぶりなんか、頑張ってたけど、本当はもっとインパクトあるんだろうな、なんて思ってしまった(汗)
ちょっと韓国のオリジナルを観てみたいかな、と思ってしまいました。

この舞台、毎回カーテンコールが違うそうですが、私が観た回は石井一孝さんがゲストで客席から登場してました。
他にも保坂千寿さんとかソニンとか来てたようです。
石井一孝さんは舞台よりもライヴの方をよくみてるので、喋りまくる石井さん見慣れてるのでなんだか変な感じ・・・(笑)
育三郎くんが子供の頃石井さんのマリウスを見ていて、いつかマリウスをやりたいと思った、という話はなんかちょっと感動ですねー。
で、駒田さんが「マリウスだから目指しても様になるけど、テナルディエは・・・」と言ったら、石井さんが「俺17年やってきてテナルディエ目指してるって人みたことない」と言って笑いを。でも、駒田さんは20年前にレミゼ見て、「いつかテナルディエをやりたい」と思ったそうですが。
「デュエット」の話なんかもしてたけど、見てない人にはちんぷんかんぷんなのでは・・・。(私も今回のは見てない)そもそもミュージカル話ばかりで、夏希ちゃんがちょっと置いてけぼりでしたが・・・(汗)
そんなこんなで、「今までで一番トークが長かった」というカーテンコールだったそうです。
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フェアリーテールシアターAプロ

2008年08月17日 | 映画
mixiのティム・バートンコミュで、フェアリーテールシアターの中の「ティム・バートンのアラジンと魔法のランプ」が上映される・・・と知ってサイトを見てみたら、なんとその前の週に「クリストファー・リーとフランク・ザッパの怖がることをおぼえようと旅に出た男」というのをやるというので、早速観に行ってきました。
まず、このフェアリーテールシアター、テレビシリーズなんですねー。全てスタジオ撮影。というわけで、セットとかのチープさに、映画を観るつもりで行くとちょっと・・・なんですが。あんまり大画面で観る意味ないかなあ・・・
しかし、テレビだと思うとなかなか豪華なセットなんですが。
この微妙なセットの感じを逆手に取れるかどうかが、面白くなるかどうかの鍵かなあと思いました。

ミック・ジャガーのナイチンゲール
まさにスタジオセットのチープさを活かし切れてなかった一品(?)でしたかね。ミック・ジャガーが出てるのだけが目玉というか。(しかし若いな~さすがに(笑))
そもそも東洋人じゃない人たちが堂々と中国人やってるし、あまりにも違うだろ、な中国の宮廷の様子も、笑えればいいんだけどちょっとイタイ感じでした・・・
でも、ちゃんと話を知らなかったので、いい話だなーとは思いましたよ。

クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男(ネタバレ)
かなりネタバレなんで、これからDVD等で観る予定ある方はご注意ください。
クリストファー・リー様の他、ナレーションがヴィンセント・プライス(あのティム・バートンが大好きな・・・としか私は知りませんが)だったりとホラー映画へのオマージュたっぷり(らしい)な一品。
こちらはコメディ仕立てなのもあって、セットのチープさがむしろいい味出している感じでした。結構笑えて面白かったです。
これもおおまかな話は知ってたけど細かいところは知らなかったので・・・でもどこまで元の話のとおりなのかわからないけど(汗)
主人公が怖いということを知らないために異端視されて村を出て行くことになるのですが、なんか周囲の人たちの方が迷信深すぎて変だろ・・・というあたりもなかなかおかしくて良かったです。
城の中のお化けたちもいい味出していて、愛着が湧いてしまいましたよ。球ころがし(英語では思いっきりBowlingって言ってるんだけど、字幕では「球ころがし」なところに誠意を感じました(笑))をするあたりとかすごい好きですねー。勝ってるのが主人公じゃないあたりがまた良い(笑)
しかし、「怖くない」のと「運が良い」というのは違う気が・・・(汗)あれ、怖くなくても死んでる可能性あると思うんだけど・・・
クリストファー・リー様は、怪物役かと思っていたら、最初ちょっとセコイ王様役でちょっとがっかり? でもコミカルな演技が観られて嬉しかったですが。最初出てきた時「若っ!」と思ってしまいました(笑)
しかし、やはりリー様の真価は王様役だけでは済まなかったのでした。城のモンスターの主青髭公で再登場した時には、「やっぱりこうでなくっちゃねー」と思ってしまいました。いや~、カッコ良かったです!
そのカッコ良い青髭公が、やられまくってコミカルなところも見せてくれたので、もうリー様を観るという意味では大満足でした
あ、フランク・ザッパは宿屋のせむしの下男役でしたが、話の筋には何の関係もなし(笑)でも、要所要所で登場して(話の筋とは何の関係もないけど)いい味出してました!
ラストのオチは、私が知ってる話とちょっと違ったんだけど・・・奥さんに水をかけられてゾッとしたんじゃなかったかなあ?
でも、お嫁さんに将来設計の話をされてゾッとする、というのはなかなか上手いオチかなーと思いましたが。
まあそんなわけで、なかなか楽しめました。

というわけで今年見た映画の順位。今回は映画として順位に入れるのはどうかなーと思いつつ、入れてみました。
1.イースタン・プロミス / 2.ミラクル7号 / 3.マイ・ブルーベリー・ナイツ / 4.西の魔女が死んだ / 5.ナルニア国物語第二章 カスピアン王子の角笛 / 6.エリザベス ゴールデン・エイジ / 7.スウィーニー・トッド / 8.転々 / 9.ライラの冒険 黄金の羅針盤 / 10.奈緒子 / 11.L Change the World / 12.クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男 / 13.マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 / 14.カンフーくん / 15.ポストマン / 16.ミック・ジャガーのナイチンゲール
まあ、映画のクオリティと一緒に評価するとこうなっちゃいますが・・・「こわがることを・・・」の方は、話だけなら「ライラ」より上くらいでも良かったくらいなんですけどねー。

あと、これから観に行く予定の映画のリスト。なんか色々増えてしまったので、ホントにどこかに書いておかないと自分がわからなくなりそうで・・・
公開中 「闘茶」「崖の上のポニョ」「コレラの時代の愛」「フェアリーテールシアターBプロ」「TOKYO!」
8月23日公開 「デトロイト・メタル・シティ」「スターウォーズ クローンウォーズ」
8月30日公開 「20世紀少年」
9月6日公開 「グーグーだって猫である」
9月13日公開 「あぁ、結婚生活」
9月公開 「コドモのコドモ」
10月25日公開 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」
10月公開 「ブーリン家の姉妹」
11月1日公開「レッドクリフ」
ハリポタは来年になっちゃいましたね・・・
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N.Y.で見かけた指輪グッズたち

2008年08月16日 | 指輪物語&トールキン

アメリカでも年々指輪グッズも少なくなっていますが・・・。今回セントルイスではコミックショップ行かなかったので、N.Y.のみです。
まずトップのは2009年のカレンダーです。本屋でみかけて買って帰りました。
まさかカレンダーみかけると思ってなかったので、amazonで買ったらいくらになるか調べてなかっのですが、1426円・・・。14ドルで買ったので、amazonのが安いですねー。失敗・・・
ちなみに2008年9~12月がビルボ、1月がレゴラス、2月がアルウェン、3月がアラゴルン、4月がフロド、5月がゴラム、6月がセオデン、7月がギムリ、8月がエオウィン、9月がサム、10月がサルマン、11月がメリピピ、12月がガンダルフ、です。
ギムリとメリピピの月がちゃんとあるのと、セオデンとエオウィンがあるのが嬉しいですねー。セオデンとエオウィンはない場合も多し・・・
しかし、各月写真が大、中、小の3種類が出てるんですが、メリピピの月の一番大きい写真が、花火打ち上げた直後の真っ黒な顔ってどうなんでしょうかね・・・

あとはそんなに出物はなし。F.A.O.Schwaltzは昨年と全く同じ品揃えでしたので写真撮ってきませんでした。
あ、フロドくんとアルウェンちゃん人形がなくなってた・・・ちょっと寂しい・・・


ユニオンスクエア近くのForbidden Planetにて。右はヘルム峡谷でアラゴルンがウルク=ハイと戦ってる場面のでっかいフィギュアです。アラゴルンほとんど見えませんが(汗)
左にあるのはイシルドゥアですよね・・・渋い(汗)奥にはギル=ガラドもありますね。


こちらはMidtown Comicsで見かけたレゴラスとファラミアのフィギュア。20インチシリーズとかいうやつでしたっけ?
こうしてみると、この二人の衣装カッコイイよなあ。皮素材で。
ディスプレイされているのはなかったですが、ボロミアもよく売ってました。ボロミアの顔、結構似てるのに何かの微妙な違いで全然カッコ良くないのが不思議・・・


エンパイアステートビルの近くにあるJim Henry's Universeでみかけた置物?
もしかしたら去年もあったかも。小さいからあえて写真撮らなかったかも。
左から、トム・ボンバディル(!)、滅びの山(サムがフロドを背負ってます!)、ビルボとゴラム(なぞなぞのシーンですね!)、サム、メリピピ、ボロミア、です。

と、こんなもんしか見当たりませんでした。やっぱり少なくなってるなあ。
ホビット映画が出来上がればまた色々出てくるかとは思いますが、まだ先ですねえ。
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機内で見た映画たち

2008年08月16日 | 映画
海外旅行のオマケの楽しみ、機内映画鑑賞の感想です。
今回ユナイテッドは、個人ディスプレイで、4本くらいある映画が同時に流れている中からチャンネル選択で見られるというものでした。
行きと帰りで月が替わったので、行きと帰りで同じ映画が1本あったし、帰りはトラブルでずいぶん長いこと飛行機乗るハメになったので、全部見ちゃって時間余ったりしてましたが。
てなわけで、軽く感想です。作品によってはネタバレです。

まずは成田~シカゴ便。

スパイダーウィックの謎
ファンタジーながら全然見に行く気にならず未見だったので、まあ見られてよかったです。(どうせなら「テラビシアにかける橋」も見たかったな)
フレディ・ハイモアくんが双子で2役・・・というのを忘れていて、最初似てる子探して来たのか、と思ってしまったくらい、2役の演じ分けができてて、さすがだなあと思いました。全然違う子がいるように見えましたもん。
彼は演技してるように見えないのがすごいよなあ、と常々思ってましたが、まさにそれを実感しましたね。
と、これが一番の見所だったかな・・・(汗)
ゴブリンや妖精たちはそもそもマンガチックな造形なので、あんまり好きなCGではなかったですね。
まあ、話の途中で鳥を追いかけて行ってしまうホブゴブリンはちょっと面白かったけど。オチのつけ方もちょっと面白かったかな、と思いました。

二ムズアイランド(追記:邦題は幸せの一ページになったんですねー。なんか違うような気がするが・・・)
ツッコミどころは満載なんですが、子供向けとして特に深く考えられずに見られてしまいした。子供向けでも受け付けない場合もあるんですけど。
元気な野生児なんだけど一人になって本当は心細かったニムの気持ちと、勇気を出せなかった引きこもりの作家アレックスの心の交流なんかは、子供向けながらなかなかだったかな、と思います。もちろん突っ込みどころは満載ですけど・・・
ベッドの中で本を読んでいたら周りに物語の光景が・・・なんて演出は結構好きだし、自分の分身として物語の主人公と対話しながら・・・というのも結構好きなパターンなので、楽しんで見られました。
ジョディ・フォスターの体を張ったズッコケぶりが天晴れで、すばらしかったです(笑)
飛行機に乗る時に、セキュリティゲートで靴を脱がされて、「裸足? 不潔だわ!」と騒いでいたのにはちょっと共感(笑)裸足で歩かせるならマット敷くとかすればいいのに、といつも思ってたんですよねー。
あと、エンドクレジットを見るまでジェラルド・バトラーがお父さんとアレックスの2役だったことにまったく気づきませんでした(汗)画面が小さかったから・・・ということにしておいてください(汗)
しかし一人2役の映画が多いなあ・・・

Definitly Maybe
なんとニムズアイランドで主演してたアビゲイル・ブレスリンちゃんが出ていてびっくり。敢えて???
追記:後でわかったんですが、アビゲイル・ブレスリンちゃんって、リトル・ミス・サンシャインのオリーブちゃんだったんですね~!! 大きくなったもんだ・・・
基本的にありがちなラブストーリー、なのですが、構成が上手くて見せましたね。
離婚寸前の父親が、娘に、母親と結婚するまでの話を、登場人物の名前を変えて話す、という構成。娘と一緒に、結局誰と結婚するんだろう? と思いながら見られてしまうのが上手いなあと思いました。
娘が、「わかった! そのしぐさママがいつもやってた!」というあたりとか、ちょっと感動的だったかな?
そして、結局は離婚するということからも、まだ物語は終わっていなかった・・・というあたりも珍しい展開でなかなか面白かったかなと思いました。
子供使うのはズルイとも言えますが・・・まあアイデアの勝利ですかね。
アビゲイル・ブレスリンちゃん、生意気でおませな感じがお見事でした。彼女だったから成り立った映画かもしれません。

あともう一本映画あったんですが、寝てしまいました・・・

シカゴ~成田もといサンフランシスコ(笑)、サンフランシスコ~成田間はまったく同じ映画。しかも1本は行きに見たニムズアイランドだったので、ちょっと時間もてあましてしまいました。もっと何本もある中から選ぶやつだったりとか、好きな映画が入ってたら良かったんですけどね。(8月のアメリカ行きの便ではナルニアやってたようでした・・・)

カンフーパンダ(ネタバレかな)
お子様向けとしてはなかなか良くできた映画だったと思います。まあ、私はお金払って見に行く映画ではないけれど・・・
アクションがお見事。そして、パンダのポーのアクションはコミカルで、これまた上手いなあと思いました。
饅頭取り合いバトルとかなかなか面白かったし、タイ・ランとの戦いで同じようなアクションが出ていたのも上手いなあと思いました。
秘孔が効かない・・・という伏線も上手かったし。
タイ・ランはものすごく強いのに、ポーとの戦いになるとポーのペースでコミカルな戦いになっちゃって・・・というあたりも、なぜポーだけが戦えるのか、という説得力になっていて上手かったですね。
ラーメン屋のお父さんとか、絶対実の親子じゃないだろ! というあたりと、出生の秘密が明らかになるかと思わせて全然明らかにならなかった、というのは結構好きですね(笑)
東洋的な思想もわかりやすく取り入れられていて好感度upです。
しかし、パンダなのにあんなにかわいくないなんてあり得ない・・・(汗)

アイアンマン(ネタバレかな)
アメコミ原作ながら、なかなかよくできていて、結構リアルなSF?として見られました。いやーよくできてますねー。
ちょっとファンタスティックフォーと似たところもなくはないんですが、出来は全然違う・・・(笑)
主人公が、金持ちで天才で女たらしで・・・というカッコイイ役どころながら、結構失敗したりズッコケてしまう場面が多かったのが、愛嬌があって良かったんじゃないですかね。
ラスト直前のヒロインとのシーンも、普通はラヴシーンになるところ、あっさりかわしていたのが上手いなあと思いました。
全体的にベタになりそうな展開をドライに上手く処理している感じでしたね。
アシスタントコンピュータ?とのかけあい?も面白かったし。
アフガニスタンのテロリストが敵役、というのはどうかなあと思いましたが(まあ無国籍テロ集団ってことにはなってたけど)、最大の敵、ではなかったからまあ良い方かな。

近距離恋愛(Made of Honor)
非常によくあるラブコメで、あんまりひねりがなくて退屈でした・・・
ヒロインのミシェル・モナハンはとてもかわいかったけど(あまり美人なので、ヘンな髪型で似合わないという設定のはずの結婚式の古風な髪形まで似合っていた・・・)、男性陣(パトリック・デンプシー他)が全然カッコよく思えなくてうーん。
まあ、N.Y.とスコットランドの美しい風景がふんだんに出ていて、ある意味2時間サスペンスみたいな映画だなーと思いました。観光名所とよくある展開のお話を愉しむもの、ということで・・・(汗)
唯一敢えてツッこみたいのは、あの出会い(夜這い相手を間違う)からどうやって親友になったのかが全く理解不能だったことですね。そのあたり全然描いてなかったし。都合の良い展開です・・・

レッドベルト
レッドベルト=赤帯、です。柔道というか柔術のお話。赤帯ってなんじゃ・・・と思ったんですが、実際に最高位の帯として実在するんですね。知りませんでした。
あらすじを見てたら、よくあるスポコンものかな、と思ったのですが、意外とマジメな物語でした。
マジメなだけに、なんか勘違いしてるよな・・・というあたりがイタくて、なんだかなあ、という感じでした・・・
柔術の道場をアメリカで開いている主人公が、柔術の精神にこだわって生きるあまりに様々なことが悪い方に転がってしまい、誇りを失いかけるのだけれど、誇りを貫き通して、八百長試合を拒否して乱闘して勝ったら赤帯もらった・・・というよくわからないお話。(この説明じゃ余計わからん・・・)
主人公のこだわりと善意が悪い方にばかり転がってしまって、というあたりは運が悪いだけなのにかわいそう、という感じはありましたし、八百長試合を拒否するあたりもまあ良いのですが、乱闘して勝ったら突然赤帯もらってしまった、という展開には唖然としてしまいました・・・(汗)
あと、ありがちな誤解された日本文化が観ていてうーむ。試合前(普通の柔道の試合じゃなくて、ショーアップされた格闘技みたいなもの)にはどう考えても韓国っぽい太鼓(でも多分韓国でもない)を叩きながら、紋付を着て韓国の仮面っぽいものを被った人が登場・・・
日本のチャンピオンの選手は、「大和魂」と書かれたTシャツを着て、ヤの付く人のようにびっしりと刺青が・・・(汗)欧米では気軽にタトゥー入れるみたいなので、日本で刺青がどういう意味を持つかなんて知らないんでしょうが・・・
なんか、真面目に作ってるだけに色々とイタイ映画でございました・・・(汗)

評判いいらしいけど、お金払ってまで映画館には行かなかったであろうアイアンマンが見られたのがラッキーだったでしょうか。
そんなに大当たり映画はなかったなー。ナルニア観たかったです・・・
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Spring Awakening

2008年08月15日 | ミュージカル・演劇
N.Y.滞在が諸事情により1日延びたので、何かもう一本ミュージカルを・・・と思って見てみました。
何にしようか悩んだのですが、日本で見たことあるもので特に見たいと思うものはなかったので、初見作品の中から選ぶことに。
中でも、わりとミュージカルファンの方で好きだとおっしゃる方が多いと思われた、この作品にしてみました。昨年のトニー賞作品ですしね。今度四季でもやるそうですが。
(今年のトニー賞のIn the Heightsはラテン版RENTとか言われているようですが、トニー賞のパフォーマンスを見た限りではあんまり好みじゃないかな、と思ったので)
初見作品は言葉の壁があるので、なるぺくストーリーの予習をしておいた方がよいのですが、ネットで調べてもあまりあらすじをみつけられなくて、「地球の歩き方」に出ていた本当におおまかなあらすじのみを知識に見ました。
話わかるかな・・・と心配でしたが、おおまかなストーリーにはだいたいついて行けました。ドイツで見たTanz der Vampireよりは大分マシだったかも。やっぱりドイツ語より英語の方がはるかにマシですね。わからないなりに・・・
ただ、細かいところはよくわからなかったりしたのですが。モーリッツとイルゼ(イルセと発音してるように聞こえましたがドイツ語読みならイルゼ?イールゼ?)の関係とかよくわからなかったし・・・
あと、大人の男女を同じ人が何役も演じるので、今お父さんなのか先生なのか・・・というあたりがよくわからなかったですねー(汗)
でも、演出や装置が結構凝っていたり、曲も良かったりしたので、話半分ながらも見ていてかなり楽しめました。
ストーリーとしてはかなり古めかしいお話だと思うのですが、これをよくこんな風にアレンジしたなあと、演出力に感心しましたねー。さすがトニー賞。
実際、見る前は、「この話をどうやってロックミュージカルに・・・」と思ったのですが、若者たち、特に少年たちの鬱屈した思いを爆発させるかのような音楽に、上手いなあ、と思いました。
舞台の一部?を天井から吊り下げて・・・という演出も、鬱屈された、それでいて不安定な思いを表していて上手いなあと思ったり。
天井から吊るされたランプとか、月をあらわす模様が最初から壁にあって、月のシーンでライトに照らされたりとか、装置と演出が本当に上手くできてました。
ステージ席が両脇にあって、観客にまじって出番待ちのキャストが座ってたりするのも面白かったですね。やけにノリのいい人が・・・と思ったらアンサンブルだったりとか(笑)
台詞や歌詞がちゃんと理解できていなかったので、この舞台の真価は理解できていないと思うのですが、よくできているということだけはわかりましたよー。
浅利氏がやってみたいと思うのもわかるかなあ。でも、少年たちの鬱屈した思いをロックで・・・というあたりがキモだと思うので、四季でやるのはどうかなあ・・・
ロックになりそうもない、というだけでなく、出演者の年齢が結構高くなるんじゃないかとも思うし・・・
四季でやったら見に行くかどうか、今のところは未定ですが。

キャストはオリジナルメンバーは入れ替わっているそうですが、オリジナル知らないので・・・
若いキャストばかりで、プロフィール見てもデビューの人ばかりで(汗)
一番印象的だったのはやはり?モーリッツですね。プロフィール見たらLOSTに出てたらしいけど・・・なんか見たことあるような気もするけど記憶なし・・・
モーリッツって元の戯曲でもあんな笑わせる役なのかなあ? おいしい役でしたね。
しかし、女の子たちが、5人中3人が太めの子だったのでちょっとびっくり。1人くらいいてもいいかもですが、太めの子の方が多いのって・・・(汗)オリジナルキャストは違ったようなので、敢えてなのかたまたまそうなったのかわかりませんが・・・
あと、大人の女性役の人がなかなか面白かったですねー。特に学校の先生役で、「プロフェッサーなんとかかんとか」とものすごいドイツ語発音で言うシーンが何回か出てくるんですが、出てくるたびに笑えました。
この方「デスパレードな妻たち」に出てたそうですが、ほぼ見ている妹に写真見せましたが記憶にはないそうです・・・

というわけでとりとめのない感想ですが、とにかく「よくできてる」「さすがトニー賞」という感想の舞台でした!
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セントルイスのPowell Hall

2008年08月14日 | 指輪物語&トールキン
指輪カテゴリーに書くの久しぶりになってしまいました(汗)
今回、ミス・サイゴンを観にセントルイスに行ったわけですが、セントルイスと言えば来月19日、20日とLotRシンフォニーがある都市・・・どうせなら行きたかったよ~
というわけで、せめてポスターとかチラシとかあるかも・・・とわざわざセントルイス交響楽団の本拠地、Powell Hallまで行って来ました。思いっきりオフシーズンで何のコンサートもないのが残念でしたが・・・
でも、Powell Hallまではメトロリンクで夜行って帰るのはちょっとな・・・という感じだったので、重なったら行くのに苦労していたかも。(タクシーになるかな・・・)
Powell Hallは、私たちが宿泊したホテルも属しているセントラル・ウェスト・エンドという地区にあるのですが、この地区、暗くなったら出歩かない方が良いという地域らしいです。ホテルの周辺は全然大丈夫な感じでしたが。
Powell Hallのメトロリンクの最寄り駅はGrandという駅ですが、駅周辺はちょっとさびれた感じで、明るいうちはいいけれど、暗くなったらちょっと怖いかも、という感じでした。
駅からしばらく歩くとセントルイス大学があって、駅から南北に続いているGrand通りのみが開けていて、周辺はちょっとさびれた感じです。
夜はGrand通りも結構寂しい感じかも・・・夜に行ってないのでわかりませんが。
よくミュージカルが上演されるFox Theaterも同じGrand通りにありますが(来年RENTのツアーも行く・・・)、Fox Theaterに行くにしろPowell Hallに行くにしろ、歩いて行ける近くのホテルに宿泊するのが正解かな、と思いました。
駅からバスも出ているはずなんですが、待つのが面倒で歩いてしまった・・・30分近く歩きましたかねー(汗)まあ歩ける距離ですけど。
行ったら、ちゃんとポスターがありましたよー。来て良かった、と思いました(笑)

左がボックスオフィス周辺にあったポスター、右が外側にあったポスターです。よく観るとトップのホールの写真にも映ってますが。
毎度おなじみのポスターではありますが、ちゃんとセントルイスって書いてあるとなんだか嬉しくなってしまう・・・聴きに行くわけじゃないのに(汗)
外のポスターがいい感じにガラスもなかったので、ちょっと旅の仲間のところだけアップで撮ってみました。

フロドだけ振り向いてたり、サムの荷物にちゃんとフライパンがついてたり・・・と細かいところがグッと来る絵ですよね。ギムリとメリピピが一緒にいるのもツボ。メリピピどっちだかわからないのがちょっと残念ですが・・・

ところで、セントルイス行くなら、コンサート行けるならチケット引き取って来れたのに、なんて思ってましたが、なんとオフシーズンはボックスオフィスまでお休みのようで・・・
しかし、幸いにもボックスオフィスのあるホールの中には入れて、ポスターの写真も撮れたのですが。
というのも、なんとこの日はホールで結婚式が行われていたのです・・・!

アメリカのコンサートホールは内装がすごく豪華なので、それで結婚式に使ったりもするのかな。それともセントルイス響の関係者?
とにかく、おかげでエントランスの様子もちょっと見れたし、面白い体験でした。
やっぱりLotRシンフォニーでも行きたかったなあ・・・
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A Chorus Line

2008年08月14日 | ミュージカル・演劇
今回のN.Y.はRENTが一番の目的でしたが、昨年観てとても良かったのでまた観られたらいいな、と思っていたコーラスラインも見て来ました。
なんと17日でクローズしてしまうんだそうです。残念。観られてよかった。
RENTはクローズ間近ということで初めてTicketmasterで取ってみたのですが、手数料がバカバカしいな・・・と思ったので、コーラスラインは現地で買うことにしました。
前日にボックスオフィスで買ったのですが、なんと最前列のほぼ真ん中あたりが取れてしまいました・・・!
後ろの席の人に「どこでチケット買ったの?」と訊かれましたよ(笑)
しかし、最前列はちょっと前すぎです・・・。オケピットがないし、劇場狭いので席が本当に舞台のギリギリ前。足が短い私ですら足を伸ばすと舞台の下に入るという・・・(汗)
もちろんずーっと見上げっぱなしでしたし、舞台後方に鏡が出てくると、フットライトなのか、舞台のへりがちょっと競りあがるので、足元が見えなくなるという・・・
まあ、座高高い人が多いアメリカで、前の人を気にせずに見られるのはラッキーなことではあるんですが。

キャストは昨年からは入れ替わっているということで、すごくかわいかったビビ役の人も違う人になってて残念でしたが、結構続投の人もいて、なんだか嬉しかったです。ディアンヌとかクリスティーンとか同じ人だったし。何よりも、黒人でとってもカッコ良いシーラだったDeidre Goodwynさんがいて嬉しかったですねー。この人、笑顔で、と言われて無理やりにかーっと笑うところが最高!(笑)
キャシーも昨年と同じCharlotte d'Amboiseさんのはずだったのですが・・・この日はアンダーの、普段はヴァルをやっている(昨年もやってました)Jesica Lee Goldwynさんでした。
この方、整形したと言われて妙に納得してしまうくらいの超美人で、ヴァルはお色気コミカルな役ですが、かなり正統派の美女だったので、キャシーのキャラクターには合ってるかな、とは思いました。
でも、ダンスがなあ・・・。普通に上手いのですが、Charlotte d'Amboiseが素晴らしかったですから、どうしても物足りなさはありましたね。シャルロットさんの踊りからは、キャシーの想いまでもが伝わって来るようで、キャシーのソロダンスシーン、なんだか泣けてしまいましたから・・・
しかし、その代わりと言ってはなんですが(汗)ヴァルのアンダーの人が、ルックス的には「どうせ整形するならもうちょっと・・・」と想ってしまうような感じなんですが(汗)コミカルでものすごく面白い人だったので、楽しかったです。
あのキャラクター観てしまうと、Jesicaさんがあの整った顔でどんなヴァルをやっていたのか思い出せなくなって来ました・・・(笑)
ラリーは、テレビの司会なんかでおなじみらしいMario Lopezでしたが、私この人のラリーは今イチだなあ。ちゃんと踊れてるんだけど、なんか魂のこもったダンスじゃないっていうか・・・まあ、ラリーだからいいんだけど(汗)

とまあキャストのことはそんな感じだったんですが、やっぱり素晴らしい舞台でした。
やっぱりよくできた作品だし、演出も上手いなあ、と。19人が並んで上を向いてライトがあたって・・・なんてシーンだけで泣けてきてしまう。
誰かが話している間、残りの人たちが、キャシーまでも一緒になって、バックダンサーになっているのも暖かい感じでいいなあと思います。
At the Balletで後ろでバレエを踊ってたりとか。手をつないでコミカルな感じで踊りながら退場したりとか。
よくできているとは言え、日本で見るとこんなに感動しなかったりもするので(大汗)キャストの力ももちろんあるんですよね。
昨年見た時は、「踊れて歌えて演技もできる人がこんなにいるんだ」というのに圧倒されてしまいましたが、2回目にしてそのあたりデフォルトになっている・・・(汗)今後日本ではもう見られないかもしれません・・・
とにかく素晴らしくて、冒頭から泣いてたし(笑)大好きなAt the Balletはもちろん、あちこちで泣いてしまいました。なんか今回はカーテンコールで皆が踊ってるところまで泣けた・・・ここ映画でもボロ泣きしたよなあ。
こんなに素晴らしいのにクローズしちゃうなんて残念です・・・って私ももうしばらくはN.Y.行かないと思いますが・・・

ところで、先日某映画館でチラシをあさっていたら、ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢という映画のチラシが・・・
あっ、そういやこういうのやるってどこかで観たなあ・・・
なんと、今回のブロードウェイのコーラスラインのオーディションの様子を追ったドキュメンタリー映画なんだそうな。(しかしこの邦題なんとかならんでしょうかね・・・)
わー、ビビの人も映ってるよねきっと!(それが理由かい・・・)
いや、昨年の舞台も観ているので(高良結香さんは出てなかったですが)、知ってるキャストが出てくるかと思うと楽しみだし、なぜあんな素晴らしい舞台になったのかもわかるかも・・・
でも、オーディション受験者3000人分というのをきいただけで、その理由はもうわかるような気がします。リアルに皆体験してるってことだよなあ・・・
とにかく、また彼らに会えると思うだけでも嬉しい・・・! 映画も今から楽しみです!
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RENT

2008年08月13日 | ミュージカル・演劇
ミス・サイゴンに3回もかかってしまいましたが(汗)ようやくRENTのお話です。
トップの写真は、タイムズスクエアあたりに出ている看板。小さくて文字が読めないですが、「Last Performance September7」と書いてあります。
白黒のシンプルさもあって、なんだか寂しくなってしまいますね・・・

さて、後から浮上したミス・サイゴンに圧倒されてしまった感がありますが(汗)今回のアメリカ行きの一番の目的だったのは、ブロードウェイで最後のRENTを見てくる、ということでした。
チケットはクローズ間近ということで初めてticketmasterで取ってみましたが、サイドのC列とF列になりました。
でも、ちらほら前の方で空いている席もあったので、現地で買ってもそこそこ良い席取れたかもしれません。コーラスラインとかSpring Awakeningはセンターのかなり前の席が取れたので。

昨年見た舞台(アダム・パスカルとアンソニー・ラップの復帰公演の直前でした)が素晴らしかったので、かなり期待していたのですが・・・うーん、昨年ほどは良くなかったかなあ。
もちろんプリンシパルのレベルは高いし、来日公演よりはずっと良かったのですけれど。
昨年のカンパニーは全員すごく仲がよさそうで、そんな雰囲気にやられたというのもあるかもしれません。特にロジャーとマークの仲良さっぷりが・・・
あと、なんかバンドがちょっと下手だったんですけど・・・(大汗)

ロジャーはWill Chace。とても上手くて申し分ないロジャーだったけれど、私的には特に心にひっかかるタイプのロジャーではありませんでした(汗)まあ、ロジャーで「すごくいい!」と言える人はなかなかいないのですが・・・昨年のTim Howerは良かったなあ・・・
マークはAdam Cantor。マークとしてはちょっと弱めだったかなあ。いや、他のキャストと比べて、かもしれませんが。見ていて、たいていマークに一番共感して引っ張られるものなんですが、彼のマークはそこまでではなかったかな。
いや、歌とか、来日公演の人よりはずっと上手かったと思うんだけど。
ミミはRenee Elise Goldsberry。なんだかとても若く見えて、スレンダーでスタイルも良くて、とても良かったです。
ただ、Out Tonightの一番高い音が地声で出せないみたいで、そこだけ裏声になってたのが残念でしたけど・・・
エンジェルは昨年に引き続きのJustin Johnston。相変わらず踊りも上手いしパーカッションも上手いし、元気一杯のエンジェルでした。元気すぎてコリンズが振り回されてるようだったけど・・・(笑)
お茶目度も高い笑わせるエンジェルですが、個人的にはもう少し優しい感じが欲しいかなとも・・・でも、申し分ないエンジェルだと思います。
コリンズはMichael MacElroy。ちょっと歌が弱かったかな。低音があまり出ないみたいで、サンタ・フェのハモりが今ひとつだったのが残念。
I'll cover you repliseもあんまり泣けなかったな・・・
ジョアンヌは、事前に調べていなかったので、映画のジョアンヌをやっていたTracie Thomsだったのでびっくりしました!
でも、髪も伸びて、ヘアバンドしてめがねかけて舞台のジョアンヌの衣装着たら、映画とはまた違う雰囲気で、面白かったですね。すごい美人だなあと思いました。結構華奢な感じだったし。
歌は、上手いんですが、そんなに他の人と比べて際立って迫力あるほどではなかったかな。映画を観ていたらすごく上手いような気がしていたけれど。あ、いや、上手いんですが。
演技も、タンゴ・モーリーンの時とか細かいことやってるんですが、どうも映像の人の演技だなー、という気がしてしまって。なんとなーく違和感がありました。
でも、Take me or Leave meはさすがの迫力でしたねー。モーリーンもものすごく上手かったので、ここは素晴らしかったです。
で、モーリーンのEden Espinosaですが、彼女は素晴らしかった! 今回のキャストの中で一番良かったですね。
黒髪で、ちょっとイディーナ・メンゼルに似た雰囲気なんですが、もっとかわいい感じ(笑)前髪ぱっつんのせいもあって、なんか貫地谷しほりに似てたかなー。
そんなかわいいルックスで、ものすごくキレたキャラクターだったので、なんかすごかったです(笑)なんというか、エキセントリックなんだけどとってもキュートで、これならモテるだろうなーという感じ。
そして、他のキャラクターを見ている時、とっても楽しそうにニコニコしながら見ているのが、とにかくかわいかったですねー。今まで見た中で一番好きなモーリーンかも。
Over the Moonの時も、客席にMooといわせる時、最初に言った人を即座に指差して「Yes!」と言ったりとか、客席いじり?も上手くて、笑わせましたね。

アンサンブルでは、Seasons of Loveのソロの女性の人がものすごく上手かったです。この人もしかして昨年来日してた・・・?(プログラム買ってないのでキャスト不明・・・違うかも)
男性ソロの人も、負けないくらい上手くてよかったです。
Will I?を歌い出すスティーヴは、「太平洋序曲」にも出ていたTelly Leungが昇格?して歌ってましたが、今ひとつだったかな・・・。
そう言えばマイケルはRENTに出ていた時、スティーヴをやってたらしいので、マイケルのWill I?聴きたかったな・・・なんて思ってしまいました(汗)

あと、Playbillを見ていてちょっとびっくりした事実。
アンサンブルで出ているShaun Earlのプロフィールを読んでたら・・・あれ、この人もしかして最初の来日公演でエンジェルやってた人じゃあ!?(プログラム発掘しないと出てこないので確認できませんが多分・・・)
キャスト写真に思いっきり見覚えがあったので、去年も出てたのかー! と確認したら、私が見た時はちょうど出ていなかったようで。
まあ、知らずに見ていたら絶対に気づかなかったとは思うのですが、よくよく気をつけてみていたら、やっぱりあの時のエンジェルだな、と思いました!
あの時のエンジェル、つぶらな瞳にバキバキの付けまつげをつけていて、一緒に見に行ったEちゃんは「ラクダちゃん」と呼んでいた・・・(笑)マッチョなんだけどかわいくて優しくて、大好きなエンジェルだったので、再会できて嬉しかったです!
しかし、一度はプリンシパルで出ていた作品にアンサンブルで戻ってくるなんて、すごいなあと思いました。よほどRENTが好きなのかな・・・?
エンジェルとしてはものすごく「マッチョでごっついエンジェル」というイメージでしたが、男性としてみたら、かなり筋肉質だけど細身で、なかなかカッコイイ人だったんだなーと認識を新たにしました(笑)
La Vie Bohemではちょっとカマっぽいキャラでやっていて(笑)エンジェルっぽくてなんだか嬉しかったです。テーブルの上でエンジェルと向かい合って踊る場面があって、「おお、新旧エンジェルが」と感慨深かったりして。
そして、Seasons of Loveの時、優しい笑顔で客席の前の方を一人一人見回しながら歌っている姿が、ああ、あの時のエンジェルだ、と・・・
当時も、ラクダちゃんのようなバキバキまつげで、一人ひとり観客を見回しながらニコニコして歌っていたエンジェルにやられたので・・・嬉しかったですね。ちょうど1日目、上手のC列で、彼の近くだったので、笑顔をよく見られて嬉しかったです。
あ、映画にもウェイター役で出ていたというので、帰国してからDVDで確認してしまいました(笑)Life Cafeの注文を取るウェイター役で、歌もありましたが(例の注文を読み上げる人ですね)、静止して映ることはなかったので、言われなければ彼とは全くわからなかったでしょう・・・

・・・と、ブロードウェイ最後のRENTの感想がこんなのってどうなんでしょうか(汗)
まあ、実のところハンカチが必要なほど泣かなかったのは紛れもない事実なので・・・昨年はボロ泣きだったのに。
今回見たミス・サイゴンもコーラスラインもかなり泣いたので、やはり泣けなかったのは何かが足りなかったから、なのでしょう・・・
帰国してから映画のDVDを見たら、(Shaun Earlの出番を確認するために(汗))それならに泣けてしまったので、やはり・・・
(まあ、生の舞台を観てから映画を観たら、色々と流れが悪いなあ、とも思いもしたけど。やはり舞台の方が良いなあ。Holloween~Good-by Loveがカットされているのも理解不能ですし。あそこが一番いいのに・・・)
それでも、一人ひとりのレベルはやはり来日公演よりはずっと高くて、これだけのレベルの公演がいつでも見られるわけではなくなるんだな・・・と思うとやはり残念です。
といいつつ、心は既に来年の来日公演に飛んでますが。ブロードウェイがクローズしているなら、全体的にレベルの高いキャストが来るかも、とか(笑)
Shaun Earlさんもメンバーに入ってたらいいなあ・・・なんて。
まあ、来日公演に限らず、またきっと会えると信じているから・・・ということにしておいてください(汗)また再演する日だって来るかもしれないし。

ところで、N.Y.最終日の8/1、なんと早朝7時から、タイムズスクエア近くのBlyant Parkというところでブロードウェイで上演中の作品のキャストが出てくる野外イベントがあって、もちろんRENTキャストも参加した上に、アダム・パスカルとアンソニー・ラップも出てきたとか・・・
実はその日の夜、テレビでそのイベントの映像が流れていて、「いつやってたんだろうね」なんて言ってたんですが、まさか当日の朝だったとは・・・
うーん、情報収集不足でした(汗)真面目に観光インフォメーションとか行ってたら気がついていたんだろうか・・・


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