ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RENT

2007年08月10日 | ミュージカル・演劇
今回の旅行ではブロードウェイでミュージカルを4本見ることができました。
まずは1本目、RENTの感想から。
アダム・パスカルとアンソニー・ラップの復活公演の直前になってしまい、もうちょっと遅かったら・・・と残念に思ってたんですが、アダムとアンソニーがいなくても十分素晴らしい舞台だったので、もう満足でした!
二人の復帰公演直前だからか、4列目の真ん中というすごく良い席が取れましたし。
先日の来日公演を見て、もしやブロードウェイのレベルも落ちているのでは・・・と一抹の不安にかられましたが、いや全然そんなことなくて良かった~
しかも、以前には一部アンダーキャストだったりして、今ひとつな時もあったのですが(なんかエンジェルがアンダーの人でイマイチだったことが2回ほど・・・)、今回は皆良くて、サイコーでした!
まずロジャー。Playbillのキャスト写真を見たら、ちょうど髪型とか鬚とかが「ボビー」の頃のイライジャ・ウッドによく似てて、「イライジャだ~」と妹とウケまくっていたりして。
実際には金髪になっていたりしたのですが、笑うと口元とかかなり似ていて・・・(汗)
最後に映し出される映像では黒髪のままなので、ちょっと長い感じがフロドっぽかったりも・・・(笑)
そんなかわいいイメージのロジャーだったのですが、最初かなりやんちゃで明るい感じで、かわいいけどロジャーとしては明るすぎ? なんて思っていました。
しかし、一人になった後、One Song Gloryで見せた切ない演技にやられました! ロジャーの苦悩と真摯な想いが素直に伝わってきて、珍しく泣けてしまいました。
One Song Gloryで泣かされたのって、オリジナルキャストのアダム・パスカル以来かもしれません・・・(映画で見たんですけど・・・)
そんなこんなで、私には珍しくロジャーがいい! と思ったキャストですが、もちろんロジャー以外も良かったんです!
マークはChristopher J. Hanke。マークはいいキャストが多いと思うんですが、彼は元気でやんちゃなところがロジャーといいコンビ。なんだか今まで見た中で一番、ロジャーとマークが親友同士なんだな、と感じたような気もします。
そしてかなりコミカルで、タンゴ・モーリーンやアレクシー・ダーリンからの電話のシーンとか笑えました。ライフサポートに来るところとかも。
特にジョアンヌがモーリーンに電話で「プーキー」と呼ばれた時に「ププッ」と吹き出して、睨まれて止めて・・・というところは思わず噴出してしまいました。
ハロウィンとか「I'm here, nowhere.」ももちろん良かったし。
ミミはTamyra Gray。若そうなんだけど、ちょっと大人っぽい感じのミミでしたね。ショートカットで。
髪が短いからか、Out Tonightで髪にかかった金粉を髪を下ろすときに振りまくのが、手で金粉を撒くのに変わってました。
コリンズはTroy Horne。カッコイイ系(私の中ではMark Fordが筆頭(笑))とやさしい系(オリジナルのジェシーが筆頭かな)の中間な感じでした。
このコリンズ、I'll Cover You-repriseでマジ泣きしていて、思わずもらい泣きしてしまった・・・いや~素晴らしかったです!
エンジェルはJastin Johnston。なんか名前聞いたことあるな・・・と思ったら、mixiでかなり評判良いエンジェルだったのでした。
実際良かったですね~。最近エンジェルは外れ続きだったので久々に良かった・・・
エンジェルはパーカッショニストの設定なのに、今までパーカッションが上手いな、と思えるエンジェルは一人もいなかったのですが、(オリジナルですら・・・)彼は初めてちゃんとパーカッション叩いてました!
そして、ダンスがめちゃめちゃ上手い! クルクル回っててびっくりでしたー。
最期のToday 4 Uの動きもとても激しくて、エンジェルの「生きたい」という強い想いを感じてじーんとしました・・・
でも、欲を言えば、かわいさがやや足りないエンジェルだったかなーと。この間の来日公演みたいに、動きに優雅さがないとかそういうのではないんですが・・・。私エンジェルのかわいいところが好きだから、ちょっと見方が厳しいのかも。まあ、これは欲張りすぎというものですね。文句なしのエンジェルでしたよ。
そう言えば、最初のRENTで、ミミとエンジェルが仲良さそうにしてる場面があって、おお、と思いました。前からあったっけ?
エンジェルの葬儀のシーンの演出はやっぱりオリジナルがいいですね。ミミの、敢えて明るく振舞って前に出て行く、という演技にやられました。
そして、マークが「彼は・・・彼女は」といいなおすところで、エンジェルがふっと微笑んで振り返って、そのまま上手に消えて行くのが・・・また来ました!
そしてその後コリンズのマジ泣きで・・・もう久々ボロ泣きでした。
キャストの話に戻って、ジョアンヌはMerle Dandrige。背が高くてとってもカッコイイジョアンヌでした。この人私観たことあると思う、多分・・・
モーリーンのNicolette Hartも、妹が「観た事ある」と言うので、多分私も一緒に見てたかも。髪が短くて新鮮な感じのモーリーンでしたが、いい感じにキレてて、やっぱりモーリーンはこうでなくちゃなーと。
お尻見せるシーン、わざわざ客席にも見せてました(笑)
アンサンブルも言うことなし。ただ、MAYUMI ANDOさんが出てなかったのが残念でした。Play billには載ってたので、たまたま出てなかっただけかな?
でも、Will I?でのゴードンが泣けなかったな・・・別に悪くはなかったんですけど。
そう言えば、ロジャー、マーク、コリンズで歌うSanta Feのハモリが、そんなに「おおっ」と思うほどではなかったかな。皆上手いのになぜだかわかりませんが・・・

とまあそんな訳で、取りとめもない感想になってしまいましたが、久々にいいRENT見られてとっても満足でした!
来日公演もいいキャスト来るといいなあ・・・
客席も、ブロードウェイって観光客が多くて、観客のマナーが悪くてげんなり、ということも多いんですが、全然そんなことはなく、いい環境で楽しめました!
すぐ後ろに騒ぎたがりの子たちがいたんですが、ちゃんとわきまえたところでだけはしゃいでたので全く問題なし。(昨年シュトゥットガルトでリピーターのくせにうるさい子たちが後ろにいて参ったのを思い出します・・・あんなじゃなくて良かった)
まあ、ブロードウェイの観客のマナーの悪さは翌日嫌というほど味わうことになるんですが・・・(汗)

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