ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

Spring Awakening

2008年08月15日 | ミュージカル・演劇
N.Y.滞在が諸事情により1日延びたので、何かもう一本ミュージカルを・・・と思って見てみました。
何にしようか悩んだのですが、日本で見たことあるもので特に見たいと思うものはなかったので、初見作品の中から選ぶことに。
中でも、わりとミュージカルファンの方で好きだとおっしゃる方が多いと思われた、この作品にしてみました。昨年のトニー賞作品ですしね。今度四季でもやるそうですが。
(今年のトニー賞のIn the Heightsはラテン版RENTとか言われているようですが、トニー賞のパフォーマンスを見た限りではあんまり好みじゃないかな、と思ったので)
初見作品は言葉の壁があるので、なるぺくストーリーの予習をしておいた方がよいのですが、ネットで調べてもあまりあらすじをみつけられなくて、「地球の歩き方」に出ていた本当におおまかなあらすじのみを知識に見ました。
話わかるかな・・・と心配でしたが、おおまかなストーリーにはだいたいついて行けました。ドイツで見たTanz der Vampireよりは大分マシだったかも。やっぱりドイツ語より英語の方がはるかにマシですね。わからないなりに・・・
ただ、細かいところはよくわからなかったりしたのですが。モーリッツとイルゼ(イルセと発音してるように聞こえましたがドイツ語読みならイルゼ?イールゼ?)の関係とかよくわからなかったし・・・
あと、大人の男女を同じ人が何役も演じるので、今お父さんなのか先生なのか・・・というあたりがよくわからなかったですねー(汗)
でも、演出や装置が結構凝っていたり、曲も良かったりしたので、話半分ながらも見ていてかなり楽しめました。
ストーリーとしてはかなり古めかしいお話だと思うのですが、これをよくこんな風にアレンジしたなあと、演出力に感心しましたねー。さすがトニー賞。
実際、見る前は、「この話をどうやってロックミュージカルに・・・」と思ったのですが、若者たち、特に少年たちの鬱屈した思いを爆発させるかのような音楽に、上手いなあ、と思いました。
舞台の一部?を天井から吊り下げて・・・という演出も、鬱屈された、それでいて不安定な思いを表していて上手いなあと思ったり。
天井から吊るされたランプとか、月をあらわす模様が最初から壁にあって、月のシーンでライトに照らされたりとか、装置と演出が本当に上手くできてました。
ステージ席が両脇にあって、観客にまじって出番待ちのキャストが座ってたりするのも面白かったですね。やけにノリのいい人が・・・と思ったらアンサンブルだったりとか(笑)
台詞や歌詞がちゃんと理解できていなかったので、この舞台の真価は理解できていないと思うのですが、よくできているということだけはわかりましたよー。
浅利氏がやってみたいと思うのもわかるかなあ。でも、少年たちの鬱屈した思いをロックで・・・というあたりがキモだと思うので、四季でやるのはどうかなあ・・・
ロックになりそうもない、というだけでなく、出演者の年齢が結構高くなるんじゃないかとも思うし・・・
四季でやったら見に行くかどうか、今のところは未定ですが。

キャストはオリジナルメンバーは入れ替わっているそうですが、オリジナル知らないので・・・
若いキャストばかりで、プロフィール見てもデビューの人ばかりで(汗)
一番印象的だったのはやはり?モーリッツですね。プロフィール見たらLOSTに出てたらしいけど・・・なんか見たことあるような気もするけど記憶なし・・・
モーリッツって元の戯曲でもあんな笑わせる役なのかなあ? おいしい役でしたね。
しかし、女の子たちが、5人中3人が太めの子だったのでちょっとびっくり。1人くらいいてもいいかもですが、太めの子の方が多いのって・・・(汗)オリジナルキャストは違ったようなので、敢えてなのかたまたまそうなったのかわかりませんが・・・
あと、大人の女性役の人がなかなか面白かったですねー。特に学校の先生役で、「プロフェッサーなんとかかんとか」とものすごいドイツ語発音で言うシーンが何回か出てくるんですが、出てくるたびに笑えました。
この方「デスパレードな妻たち」に出てたそうですが、ほぼ見ている妹に写真見せましたが記憶にはないそうです・・・

というわけでとりとめのない感想ですが、とにかく「よくできてる」「さすがトニー賞」という感想の舞台でした!
コメント
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