ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

映画のサムのこと

2003年04月13日 | 旧指輪日記
実はFotRの時から、映画のサムってどうも好きになれなかったんですよ。あれはあれでいいんですけど(汗)あまりにも原作と比べてカッコ良すぎて。コミカルなシーンとかはいいんですけどね。FotRのとうもろこし畑のシーンとか、TTTの兎シチューのシーンとか。(フロドに対して態度がでかい?のはあんまり気にしてなかったりして(汗))
特にFotRラスト、フロドを追って湖に入るシーンが、最初は全然泣けなくて。原作の「フロドの旦那! 今行きますだよ!」ボッチャーン、の方がはるかにインパクトあったので・・・
で、今回のTTTでも、オスギリアスのサムの感動的な(はずの)台詞がひっかかってしまって、あまり泣けないのです。まあ、ショーン・アスティンの涙ながらの演技自体には感動するのですけど。
サムが最後に「物語の登場人物たちは引き返す機会はあったのに引き返さなかった。信念を持って歩き続けたんです」という台詞が特にひっかかるのです。なんだか、フロドに「信念を持って歩け。引き返すな」と言っているようで。まあ、言ってるんだと思いますけど(汗)
原作のサムは、指輪を捨てる使命のためではなく、ただフロドを助けるためについていったはずです。だから、フロドが辛かったら、引き返そう、帰ろうって言ってしまったと思います。でも引き返さなかったのは、フロドが自分の意志で旅を続けたからだったと思うのです・・・。私が原作のサムが好きだったのは、サムがただフロドを助けるという単純な思いのためだけに結果として使命を達成した、ということにだったのですが・・・。
まあ、映画の場合、あのサムの台詞によってファラミアが心を動かされた、と思われるので、あれでいいのかもしれないんですけど・・・やはりなんだかひっかかってしまいます。
ちなみに、映画のサムが原作よりカッコイイのって、どうもショーン・アスティンのせいらしいです・・・(汗)
「公式メイキングブック」のインタビューで、ショーン・アスティンが「もっとサムの英雄的な部分を前面に出したい」とPJ監督と話し合い、監督のイメージのコミカルなサムとの折衷案?であのようなサムになったのだそうで。うーむ(汗)
やはり原作に思い入れのある人がキャスティングされるのって重要かも、と思いましたね(汗)

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