ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ギムリはなぜグローインの息子なのか

2006年04月14日 | 指輪物語&トールキン
唐突なんですが(笑)前々から気になっていたことについて。
旅の仲間に加わるドワーフが、ビルボと一緒に旅したドワーフの息子、というのはわかるんですが、なんでグローインの息子なのかなあと。
私は「ホビット」を「指輪」を読んでから読みましたので、グローインは「ギムリパパ」と思って注目しながら読んでいましたが、特に活躍もしないし、ビルボと仲が良かったとか、逆に仲が悪かったとか、そういう目立つキャラクターでは一切なかったですよね。火を起こすのが得意、というくらいで。
なので、なんでそのグローインの息子にしたのかなあ、というのが不思議でした。
生き残ったドワーフの中ではやっぱりバーリンですよね。なんでバーリンの息子じゃないのか、というのは、バーリンがモリアに行ったという設定のためですよね。
と思っていたら、HoMEのThe History of the Lord of the Ringsによると、草稿では最初に裂け谷に来たドワーフはやはりバーリンの息子だったそうです。
(毎度のことですが、HoMEの内容についてはえるさんのふむ道、小道、数多くさんを参照させていただいており、原書は読んでおりません(汗))
ところが、しばらくすると「グローインの息子ギムリ」になっているのだそうです。
ここでバーリンの息子からグローインの息子になったのは、実は単純に、グローインも裂け谷に来ていたからだと思われます。ビルボと旅したドワーフの生き残りの中で更にモリアに行かなかったメンバーの代表としてグローインが来ていたのですね。
となると、なんでグローインなのか、ということになりますが・・・単純に消去法だとも考えられますが。キャラは立っていたけど、ボンブールが来ることはあまり考えられないですよね(汗)
なんてことを考えていたのですが、昨日なんとなく「ホビット」をパラパラとめくっていて、「あ、そうか」と気がついたことが。
グローインは袋小路屋敷で、ビルボのことを「忍びの者というよりは八百屋のようですな」と馬鹿にして陰口を叩いているんですよね。それをビルボが聞いてしまってムッとして・・・というくだりがあったのでした。
もしかすると、トールキンは、最初はビルボを馬鹿にしていたグローインだからこそ、裂け谷でフロドにあわせたかったのかも、と。
晩餐でフロドと隣の席になったグローインがフロドに敬意を持って接する場面はいいなあと思ったものです。慌てて立ち上がってクッションを落としてしまったフロドに対するグローインの丁重な態度が微笑ましいですよね。
まあ、このあたりは考えすぎかもしれませんが・・・
ちなみに、これもHoMEによると、草稿では旅の仲間に加わるエルフは最初グロールフィンデルだったそうですが、後に闇の森の王の息子になったそうです。
これはわかりますよね。ドワーフとエルフの不仲と和解?を描くとしたら、父親同士に直接の確執があった方がより面白いですよね。
というわけでHoMEも色々面白いですよね・・・と思いつつ、自力ではなかなか読めないのですよね。日本語の本だった読むの遅いのに・・・(汗)改めてえるさんに感謝感謝、です。
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