ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

PJ映画の灰色港

2004年02月19日 | 旧指輪日記
実は滅びの亀裂の場面のことを書く予定だったのですが、まだ上手くまとまらないことが判明したので、急遽灰色港のことを書くことに(汗)

PJ映画の灰色港が原作とちょっと違いそうだなー、というのは、サントラの「灰色港」と、INTO THE WESTを聴いた時からわかっていました。なんだかとても明るかったので・・・
最初はその明るさに違和感がありましたが、INTO THE WESTがとても良かったことで、映画のどこか明るい灰色港もいいのではないか、と映画観る前から納得してました(汗)
一番思ったのは、原作どおりのラストだったら、あまりに悲しくて、初めて観た人たちにとってはショックが大きすぎるだろうなあ、ということでした。私も初めて原作を読み終わった時にはかなりショックでしたから・・・
そんな訳で、明るい灰色港は、今でも原作の結末を思うと胸が痛い私にとっても、ひとつの救いとなるような解釈なのではないか、と予想していました。
実際に観てみて、メリーもピピンもサムも最後まで船を見送っていないことだけはショックでしたが、色々と思うところがありました。
メリーもピピンもサムも、笑顔でフロドに頷いてるんですよね。
これって、映画では原作以上に「西へ行く=死」という捉え方なのではないかと思いました。インタビューを読んでいてもそんな話がよく出てきますしね。
ミナス・ティリスでガンダルフがピピンに死について語る場面、あの死後の世界?はまるでINTO THE WESTに出てくるアマンの地そのものの描写ですよね。そしてバックにはINTO THE WESTが流れていました。
ひょっとしたら、残された3人のあの笑顔は、「またいつか会えるのだから」ということなのかもなあ、と思いました。原作どおりならメリーとピピンはフロドには二度と会えないはずですが・・・まあ、これもひとつの「救い」になる解釈でいいかなあと思いました。
あと、メリーに比べてピピンが泣いていないですよね。
これって、ひょっとしてピピンは既にガンダルフから船の行く先(=死後の世界)のことを聞いていたので、メリーよりも事態をすんなり理解できたということなのかなあと・・・
FotRのラスト、フロドを送り出す時もボロミアが斃れた時も、メリーはよくわかっているのにピピンは事態を理解していなかったのですが、ここに来てのピピンの成長ぶりにも泣かされますね。ま、私はやっぱりメリーがいいですけど(笑)

コメント
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