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さだ・とし信州温泉紀行

続編;茨城パートⅡ

世界遺産;マサダの遺跡

2010-03-03 20:54:02 | 海外旅行
イスラエル東部、死海の近くのマサダ要塞。マサダは勿論その周りも緑のない赤茶けた荒野である。死海からの高さ約400m、その頂は南北に長い不整形な菱形で南北約600m東西約300m(中央部)の台地となっている。この台地がマサダ要塞跡である。
 マサダは、旧約聖書にも要害の地として登場する。この地にはじめて要塞を築いたのはハスモン家のアレクサンダー・ヤンナイウス(BC103~76)で、後にヘロデ王(BC37~4)が改修・強化して、万一に際しての避難所とした。
 死海西岸に続く岩山からやや離れて孤立するこの要塞を、かつてのユダヤ戦争を記念する聖地としているのは、第一次ユダヤ戦争におけるエルサレム陥落(AD70)後、ユダヤ戦争の仕掛け人でもある熱心党の一団がここに立てこもり、一万人ともいわれる圧倒的なローマ軍を相手に3年にわたって孤軍奮闘の末、967人全員が集団自決したことによる(AD73)。
 そのとき、指揮者ベン・ヤイルは、
『高邁なる友よ、われわれはずっと以前に、決してローマ人の召使いにも、また唯一の真にして義である神以外の何人の召使いにもならないと決心した。それ故、今こそ、この決意を実行に移すべき時がきた。・・・糧食の他は何も残さずおこう。何故なら、われわれが必需品の欠乏で敗れたのでなく、最初からの決意によって、奴隷よりも死を選んだことを証してくれるのだから』と呼びかけたという(ヨセフス「ユダヤ戦記」)。
ヨセフスによれば、生き残ったのは、たまたま水汲みに行っていた2人の女性と5人の子供だけだったという。
 ただ、集団自決とはいうものの、実際に自決したのはベン・ヤイルのみで、他は他人による刺殺である。ユダヤ教では、神から与えられた命を自ら絶つことは許されざる罪であり、他人を殺すことも同じである。兵士たちはまず自分の家族を殺し、次ぎに籤で選ばれた10人が他の兵士を殺し、ベン・ヤイルがその10人を殺し、最後に自決したという。そのときベン・ヤイルは、他者を殺した兵士たちの罪はすべて自分が被る、と兵士たちの罪についての神の許しを請うたという。
 今ではロープウェイに揺られること数分で頂上に達するが、昔は、死海側の急峻な斜面に細い路(蛇の路、約3㎞)があっただけ、その痕跡は今でも見ることができる。
 今に残る遺構のほとんどはヘロデ時代のもので、北側の崖面に「ヘロデの北宮殿」と呼ばれる遺構が突き出している(遺跡西寄りにも宮殿跡がある)。何故このような不便な場所に宮殿を造ったのかは不明。
1946年に「イスラエル共和国」として独立宣言するまでの、国を無くしたユダヤ人の
2000年の放浪の歴史の始まり。
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ユダヤ教の食餌規定「コシェル」

2010-03-03 16:51:57 | 海外旅行
イスラエルの料理は、中近東料理をベースに、ユダヤ人が、各国から持ち帰った料理がミックスされたもの、味は、シンプルな味付けが多い。
「コシェル」とは、ユダヤ教の食餌規定であり、宗教家は厳格に守っている。ユダヤ料理店だけでなく、中華料理でも、コシェルか非コシェルかが、店頭や看板にハッキリ書いている。
①獣類は、『ひづめが分れており、反芻するもの。
  牛、羊、シカ・・・・OK
  豚、ウサギ・・・・・ダメ
  ※食べられる肉類でも、正しくすることが求められ、特に血抜きをするため固くて、ぱさつきがち。
②鳥は、地をはうモノはいけない。
  ダチョウ・・・・・・ダメ
③水に棲むものは、うろこが無いものはいけない。
  エビ、タコ、イカ、貝、ウナギ・・・ダメ 
④乳製品と肉類は、一緒に食べてはいけない。
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