9/7-9、幕張メッセにて顧問先のH社を含め、402社が分析機器の先端情報を展示。
[新技術説明会」では、設計部栗田誠也さんがTOCー2300(全有機炭素測定装置)を発表。TOCー2300は、排水などの水分中の有機物量など汚れ具合を、安全で安価に調べる測定装置。
従来の自社販売商品に比べ、部位品の共通利用などでコストを削減、価格を2割強抑えた。(1台290万円)
測定用センサーの感度を上げた(従来品の約10倍)ことで製薬会社への販売が可能となり期待の商品。
水道水や排水、純水など水分中に含まれる有機物量を測定するとき、試料中の有機物を酸化分解して二酸化炭素(Co2)にし、その二酸化炭素の量を測定することにより、試料中に含まれている有機炭素の量を求めることにより測定する。
一般に普及している装置は、試料をガスで加熱して二酸化炭素量を量るが、新商品は酸化方法として、チタンで酸化させ二酸化炭素を分解し、その量を量るため、より安全で維持管理費が少ない。
□自動滴定装置:「滴定」とは、濃度のわかっている溶液を使って、濃度のわからない溶液の濃度を決定する方法。 手分析ではガラスのビュレットで試薬を滴加し、指示薬の色の変化で判断するが、自動滴定装置は、滴加から終点判断、濃度計算まで自動で行う。
□カールフィッシャー水分測定装置:カールフィッシャー反応を用いた水分定量法、精度の高い水分測定が可能。 1935年にドイツ人のカール・フィッシャー(karl fischer)がある薬品の中でヨウ素が水と選択的に反応することを発見した事から、この薬品は発見者の名前を取ってカールフィッシャー試薬と称された。この試薬を用いて種々の物質中の水分量の絶対値を測る事が出来るようになった。
□水銀測定装置:還元気化法と加熱気化法のふたつに分類される。
□自動固相抽出装置:分析の前処理である固相抽出作業を自動で効率よく行うための装置。固相抽出(こそうちゅうしゅつ、Solid phase extraction:略称SPE)とは、分析化学で溶液中の目的とする化合物と不純物とを物理・化学的性質に基づいて分離する方法。
□COD測定装置:CODとはChemical Oxygen Demandの略で、水の汚れを表す指標のひとつ。水中の有機物を酸化剤により酸化するのに消費される酸素量をいう。
JRにて土浦→柏→新松戸→新習志野→幕張海浜駅と、4回も乗り継ぎ、やっと到着、駅から5分の幕張メッセへ、久しぶりの大都会の雰囲気に圧倒
2011年9月7日茨城新聞朝刊