きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

選挙目当ての国会運営

2008-08-22 14:54:28 | Weblog
選挙目当ての国会運営      (008.08.22.)

経済対策を巡って与党内は混乱している。自民党内でも「財政再建派」と「景気対策派」が争っている。

両派とも次期の選挙を戦うに当って、今の状態では敗北は間違いないとの見通しから、選挙民に向って、受け入れられる好材料をマニフェストとして掲げて闘う事を第一に考え、「財政再建派」は国の財政運営を健全にする事を掲げ、現状では将来増税もやむなし、と言う説であるが、「景気対策派」は埋蔵金を使ってでも現状の景気低迷に梃入れをする事を第一に遣るべきだと提案している。

従って、野党が言っている、税金の無駄をなくして、効率の良い財政運営を掲げる面では「景気対策派」の方がやや積極的のように思われるが具体的には何も示されていない。

福田首相の「ムダゼロ政策」は口では言うが、目下の官僚機構の中で、官僚の反発を買わない程度に進めてゆこうとする程度の物で、其れこそ、口やかましい国民の口封じ的な誤魔化しである。

国民の大半は、目下の官僚機構の中では、「ムダ使い」に対する官僚の意識が、余りにも低い事が問題視されている、例えば、タクシー代にしても、タクシー券を一時廃止して、必要な時は乗車しても立替払いにして、後から現金で支払う制度にしただけで、10分の1程度に少なくなったと報じられている。

此れなどは、タクシー券と言う回数券のような物で、安易な感覚で使われ、それが、無管理状態で長年放置されていたから、有価証券的な働きを呼び、居酒屋タクシーにまで展開して言ったのである。

民間企業では、考えられない事である、この様な感覚で国民の税金が湯水のように使われている現状を正すように言っているのだが、正す事をしない現政権に愛想を付かしているのが実態なのである。

特に財源をムダに食いつぶしているのは、必要の無い特殊法人をたくさん作って、そこにOBを天下りさせ、高給を払って雇い入れ、しかも国家が行なう公共事業に絡ませた利権構造を作っていたことは、国民側としては絶対に許すことの出来ない捨て金を放置している様なものである。

しかし、官僚側の人達は、自分たちの「特権」と思っているようで、そこが国民感覚と大きく掛け離れているところである。

民主党は、政権交代の必要性を唱えているが、国民も政権の交代は願っているが、必ずしも民主党に賛同して言っているのでは有りません。

いま、日本の政治は、官僚支配に寄って腐りきっています。其の体制を正し、中央集権体質を出来るだけ地方に委譲するように変え、外交的にはアメリカ一辺倒から離れ、独自の外交を世界に示せる「平和国家」を望んでいるのである。

今の各政党は、目先の国民受けするお題目を並べて、選挙に勝つことだけしか考えていないが、そうではなく、日本の政治体系を変える、改革を唱えたマニフェストを国民の前に提示し、国民に訴えることが第一で、選挙の勝ち負けはその結果で自然と表明される物である事を忘れてはなりません。
(えびなたろう)


最良の経済対策は暫定税率を無くす事だ

2008-08-21 11:02:40 | Weblog
最良の経済対策は暫定税率を無くす事だ      (008.08.21.)

経済の低迷、物価の高騰、国民の生活を危機的状態に追い込まれた現状を最優先に取りあげ、大型の補正予算を投入せよと叫んでいる政府内一派と、福田内閣の財政再建派は、財政再建を重視しむしろ増税を目論む政策に走ろうとしている。今や両派は正面からぶつかり合っている状態だ。

今回、経済低迷、物価の高騰を起こしたのは、色んな要員もあろうが、先ずは原油の高騰に拠るところが、非常に大きい。

石油燃料の価格は、すべての産業構造に関連する基礎的な価格であるから、物流業界を直撃し、製造・生産業界にも色んな形で、コスト高を生んでいる。

この対策のために政府は、補助金と言うお金を出資する事で、直接的にコスト高をカバーし様としているが、遣り方によっては、かえって、今までの物流の流れに乱れを与える事になり、経済的な波乱を呼ぶ事にも繋がる。

補助金と言うのは、自然な経済的流れの中に人為的な段差を作ることであり、其の副作用がまた、他のところの流れを悪くすると言う事にもなるのだ。

だから、一番良い方法は、暫定税率をなくし石油税を軽減する事である。そして石油に対する正常な税体系に戻す事で、暫定と称して、30年以上も続けた異常な税制をこの際無くせば大きな副作用も無く、物流の流れを乱すことには成らなかったのではないだろうか。

4月に暫定税率が廃止されたが、1ヶ月後に再び税率復帰した事は最大の愚策であったことを反省すべきである。
あの時政府は、税財源が得られない、とか、必要な道路が作れない、とか、行っていたが、今回の兆円単位の補正予算の議論が出るぐらいなら、何故あの時に廃止されたままで行かなかったのか、税率復帰で値上げしたら一斉に便乗値上げでかえって混乱を呼びこんだではないか。

先の見通しの無い政府の対応に国民は、一刻も早く辞めて貰いたい気持で一杯である。
(えびなたろう)

公明党主導の臨時国会

2008-08-20 09:48:02 | Weblog
公明党主導の臨時国会      (008.08.20.)

福田総理は、次期臨時国会の開催について「私にも考えがあります」と言う強い決意のもと19日に行われる政府与党連絡会議で、決断すると公言した。

しかし、自民・公明両党の意見が折り合わず、自民党が首相の決断に委ねる意向を示した段階で、公明党は「与党で、調整が付かないうちに首相が決めると言うなら、勝手にどうぞ」と突き放した。

少数の公明党でも現状では、衆議院3分の2勢力の一部を担当しているだけに、反対されれば何も出来ない自民党、選挙においても大きな痛手になることから、公明党の意見を尊重せざるを得ない状態に陥っている。
結局は首相の8月下旬案と公明党の9月下旬案の妥協の末9月の中旬からの開催に決まったようである。

我々は、今の国内状態から、早期に国会を開催し、景気の低迷、物価の上昇に拠る国民生活の窮状を救うことを願っているが、首相の早期国会開催の目的は、1月に期限が切れるインド洋の給油活動が野党の反対があっても再可決出来る日程の確保のための物である。
公明党の9月末開催案の目的は、衆議院の解散時期のシナリオから東京都議選との時期接近を嫌い早期国会の開催に反対している。

両党とも国民生活の現状に対する臨時国会の日程ではなく、選挙や、自党の有利、不利を考えた、物である事がハッキリした。

福田総理の今回の内閣改造も「安心実現内閣」と言うのは、反対派の口封じを最優先に考えた、人事配置で、国民生活に対する「安心実現」ではなく、自分の内閣に対する「安心実現」を考えた改造であった事がハッキリした。

従って、国民に向けての実現政策は、党内二派に分かれて、夫々勝手なことを言わせているだけで、内閣として執る具体的な政策は何一つありません。

看板だけは、掲げても実行力の無い、機能不全内閣では、如何しようもありません。
(えびなたろう)


パキスタンの今後は?

2008-08-19 11:28:00 | Weblog
パキスタンの今後は?      (008.08.19.)

パキスタンのムシャラフ大統領が辞任を決意した事から、中東のテロ戦争に大きな影響が生ずる事が想定される。

アメリカのテロに対する、戦争に同調して戦ってきたムシャラフ大統領はブッシュ大統領にとって最も頼りにしてきた人物である。そのためにパキスタンへの経済援助も多額の資金を投じてきた。

したがって、パキスタンの経済建て直しには大きな貢献を残す功績もあるが、反面、1999年の軍事クーデター依頼、政権を掌握したムシャラフ氏は軍人でもあり、独裁的な政治手法が採られ、其れが国内批判を招いていた。それでも、国内政情不安の中で9年間君臨してきたのは、アメリカの援助が有ったからである。

今回、ムシャラフ大統領の辞任の背景には、アメリカのテロ戦争に対する姿勢が消極的になって来た事。
パキスタンとは、犬猿の仲にあるインドに、アメリカの関係改善が行われ、ムシャラフ大統領に取って、後ろ盾を無くした格好になった事が原因と思われる。

そして、更に大統領の国内に於ける立場は弾劾裁判に掛けると言う窮地に追い込まれ、さすがのブッシュ大統領も見切りを付けざるを得なくなったのである。

辞任に当たって、ブッシュ大統領も「名誉ある撤退」と賞して労を癒していたが、今後の対テロ問題はどのようになるのか不安が残るところである。

パキスタンは一応核兵器の保有国である、ムシャラフ政権のあとを継ぐ政権は、反米寄りの政権が想定されるだけに、核兵器の流出が、過激派に向かうことも考えられない事はありません。おそらく流出するのは避けられない、時間の問題と考えられます。

来年は、アメリカ大統領も変わり、オバマ氏が大統領になれば、中東に対する核の問題も、ブッシュの様な武力一辺倒で押さえ込むやり方は通用しないのではないかと思われる。

いま、中東の国々の人たちは、民間人でも反米的な国民が非常に多い様だ、新アメリカ大統領は、彼らとの話し合いを重視し、少しでもアメリカの信頼を取り戻す、活動をしながら対応しないと、「テロ戦争」は永遠に納まらないのでは無いかと思われる。
(えびなたろう)

グルジア問題、シュワルナゼの見解

2008-08-18 14:22:13 | Weblog
グルジア問題、シュワルナゼの見解      (008.08.18.)

旧ソ連のゴルバチョフ時代、外相勤めたシュワルナゼ氏は今のグルジア大統領サーカシビリの前任大統領であったが経済問題や、政権汚職等で、今のサーカシビリ氏に「バラ革命」(非暴力を象徴するバラを持って抗議する運動)によって失脚し、その後サーカシビリ氏がグルジアの大統領になったのであるが、今回の紛争について彼の見解は次のように述べている。

「南オセチア自治州でロシアより先に、一か八かの軍事行動を起こしたのはサーカシビリ大統領の誤りだ」と指摘し、一方で「ロシアに主権国家であるグルジアに侵攻する権利はない。小数民族の保護と言うのは口実だ。旧ソ連崩壊でグルジアの西欧化が進み、影響力を失ったロシアは、3世紀に及んだ帝国主義支配の復活を望んでいる」と批判した(産経新聞の取材)

南オセチアの中の新ロシア派とグルジアとの紛争は、同じグルジア国内での内部問題であるのに、ロシアがこの内紛に割り込んで、軍事介入する権利はないと言うのである。
そして、ロシアの介入の目的は、「昔のソ連時代の復権を狙ったものだ」と批判している。

私も、今回の紛争は、誰がどのように仕掛けた物か不明ではあるが、紛争当事国の中で、圧倒的軍事力を持つロシアが、“あっ!”という間に侵攻してきた事は、ロシアの大国主義による横暴と受け取らざるを得ないと思っている。

今後は、グルジア以外の旧東側諸国は、団結して、NATO(北大西洋条約機構)に加わることが必要であると同時に、NATO諸国もロシアに気を使うことなく加盟を積極的に受諾してやる事が必要であると思う。

今年の洞爺湖サミットで誰も気がつかなかったと思うが「先住民サミット」と言うのがあった。世界には、沢山の少数民族があり、それぞれの生活の中に歴史と、独自の文化を持っている、それらを尊重し、共存共栄を図っていく事に、手を貸すのが大国の任務であるはずだ。

中国に於いても多数の少数民族がある、五輪の開会式では、夫々各種の民族衣装を着て登場して来た光景は、一種の感激を持って見ていたが、後で、其れは中国政府のやらせであったと言う事を聞いて、大きな失望と「やっぱりそうであったか」と落胆した。

中国は今回の五輪で、大国の国威を示さんと開会式に莫大な費用と時間を掛けて、政治的なショウを展開していたが、あのような遣らせに依って見かけ倒しの偽装がバレタ物では、かえって信頼の無いものに成ってしまう。

最も、其れが、現在の中国そのものを物語っているのである。この点が今後の中国の国家姿勢が問われるところであろう。
(えびなたろう)

グルジア紛争でロシアの支配力は

2008-08-17 17:10:30 | Weblog
グルジア紛争でロシアの支配力は      (008.08.17.)

グルジアの南オセチア自治州での紛争で、ロシアのメドベージェフ大統領はフランスやドイツの調停に従い、6項目の平和案に署名したとの事で、とりあえず停戦する事が図られた模様である。

しかし、停戦署名した後に於いても、ロシアはグルジアの首都トビリシまで45キロの地域まで進行して、東西を結ぶ鉄道橋を破壊している。

サーカシビリ大統領は「東西の鉄道連絡が失われた」と強い抗議をしているが、ロシアのノゴビツイン参謀次長は「軍の任務は復興であり、破壊ではない」と否定したと言う。
鉄橋を破壊しておいて、何が復興か、と言う思いであるが、ロシア側は、旧体制のロシア支配時代の感覚を今も持っているようである。

1991年12月ソ連は解体して、CISと言う独立国家共同体が出来上がった。
そして、ロシアを中心とするソ連が革命以後支配していた領域に10以上の新しい国家が出来たその中の一つが、グルジアである。

いずれもロシア支配から分離したい民衆の希望もあるが、ロシア自体は旧ソ連の支配体制を維持したい意向を強く持ってCIS各国を武力の背景の元で威圧してきている。

CIS各国は、その「駆け込み寺」的存在として、NATO(北大西洋条約機構)に入会することで、ロシアの支配から逃れようとしている。

グルジアのサーカシビル大統領もNATOへの加盟がロシアを怒らせてしまったようである。

昨年からの動きでは、ロシアの最も大きなウクライナが、親欧米派連合を作り反ロシアアの意向を示している。

冷戦時代の崩壊後いよいよロシアの行方はどのようになるのか、目下は胎動期の様相であるが、中国五輪が終わり、アメリカの大統領も変わり、中国・インド・ブラジル等の新興国家の登場も加えて、世界のバランスはどの様になるのであろうか、目の離せないところである。

日本もこの様な情勢の中で、今までのようなアメリカ一辺倒の単純な外交では各国の信頼は得られないものと思われる。
(えびなたろう)

靖国神社の参拝について

2008-08-16 11:21:23 | Weblog
靖国神社の参拝について      (008.08.16.)

毎年のように8月15日の終戦記念日になると靖国神社の参拝問題でもめている。
いろいろ理由を聞いてみても結局は、A級戦犯が合祀されている部分が歴史認識の中でどう捉えられているかで、意見が違うようである。

福田総理は最初から靖国神社へは参拝しないと表明し千鳥が淵の戦没者墓苑で献花し、政府主催の「全国戦没者追悼式」に参列する事にとどめたようである。

超党派で作る「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」では53人の議員がそろって靖国神社に参拝をした事を報じている。

「A級戦犯が祭られているから、靖国神社へは行かない」と言うことは、「全国戦没者追悼式」にはA級戦犯は慰霊の対象にはなっていないとでも言うのでしょうか。
この追悼式の慰霊の対象には。B・C級は無論のことA級戦犯も対象として祀られているのである。
違いは、靖国神社はで宗教法人であるが、千鳥が淵は無宗教だと言うことだけの違いである。

A級戦犯と言うのは、東京裁判と言う戦勝国の一方的な裁判で行われたもので、講和条約以後はすべて水に流すべきものである、これが講和条約の精神で、歴史的にも慣例になっている。
講和条約以前に東京裁判は行われ、A級戦犯の一部は死刑の判決を受けて執行されてしまっている。同じA級戦犯でも死刑にならなかった人は、その後日本の総理大臣にまでなった人もいるではありませんか。

日本の神道では死者の霊は全人格を祀るのではなく、死者の美しく尊い心の部分を神として祀るので、神として祀られたからには、「死者の悪事に鞭打つ」様なことはしないのである。

この辺が、外国人とは、考え方の違いであろうと思うが、われわれ日本人は古来からの伝統的な思想の上で、行ってきたのである。

靖国神社参拝が、中国人の「反日感情」を高めると言うのであれば、中国人に日本の神道の事を良く理解させる事が必要であるが、其れまでの間は、外交上の政治的な判断で首相の参拝を控えることには、仕方がないと思うが、本来は参拝すべきであると思う。

ともかく、毎年この様な事で、騒ぐのはおかしな事で、マスコミも少し騒ぎすぎるのではないでしょうか。
(えびなたろう)


今年の終戦記念日に思うこと

2008-08-15 13:19:34 | Weblog
今年の終戦記念日に思うこと      (008.08.15.)

今日は、63回目の終戦記念日を向え新たな「平和の誓い」を再認識する次第である。
当時私はまだ中学生であったが、学徒動員により愛知県半田の中島飛行機に於いて「彩雲」と言う海軍の偵察機を作っていた頃である。

米軍に拠る連日のB29による爆撃は次から次へと編隊を組んで、飛来し、半田市の上空を通過して名古屋市を片っ端から虱潰しに爆撃したのである(この攻撃を、米軍の「波状攻撃」と、「絨毯爆撃」と言っている)。
夜になると名古屋方面の空は真っ赤な硝煙に包まれていた。

それが、急に静かになり爆撃が止まったあの日に「天皇陛下から重大放送が発せられる」と言うことで、全員ラジオに齧り付いて聞いたのが終戦の詔勅であった。

最初は、何の放送か解らなかったが、敗戦を知らされ、一時は虚脱状態から、我々もどの様になるのか解らなかったが、連日追回されていた爆撃から開放され、戦争の終わった静けさをしみじみ味わった事は忘れられない瞬間だった。

今日は、其の日から63年を迎えたのである。

今年は、日本では洞爺湖サミットがあり、中国では北京五輪があり、その他、食料問題や燃料問題等々、世界規模での諸問題が山積し、世界の国々が、多かれ、少なかれ、関連している為に、各所でサミット会議が行なわれ、お互いが、協力強調して共生行く手段が最優先課題として取り上げられてきている。

この状況下に於いて、日本は世界から色んな面に大きな期待が持たれている。そして、我が国にもまた、どのような貢献が出来るかを提案するべき時代が来ているのではないかと思います。

戦後63年を経た、今日8月15日は、日本は戦争をしない「平和国家として」新たな誓いと同時に、今年こそ世界に貢献すべき日本を世界にアピールすることが必要であると思います。

ロシアのグルジアへの介入問題や、中国のチベット・ウイグルの問題等々、人道的観点から、基本的に民族の、文化や生活を尊重する姿勢が、共存・共生を育む平和の原点であるから、大国であると言えども、横暴を許さない国際的なルールを作ることが必要ではないでしょうか。

アジアに於ける大国の一員である日本は、米国に追随するばかりではなく独自の姿勢として、積極的に発言すべきであると思います。
(えびなたろう)

「風見鳥」の様な福田総理

2008-08-14 12:04:47 | Weblog
「風見鳥」の様な福田総理      (008.08.14.)

福田内閣の政治姿勢にビジョンも無ければ政策も無い、と言われ続け、何をやりたいのかも解らないでいる党員たちは、福田総理では選挙は戦えないと公然と口にする人が出て来た、そこで調停役の元森総理が内閣の改造を提案し、福田総理に自分の遣りたい事を遣れる新内閣を作る事を進言した。

福田さん自身も1週間の休暇を取って、自分の内閣の構想を考えているのだろうと回りは思っていたのだが、どうも態度がハッキリしない、だから遣らないのかと思っていたら、再び党内がざわめき出し、福田総理も格好を重視ずる人だけに遂に内閣改造を決意したのである。

そうなると、内閣の方向付けは党内で二つに分かれている「財政再建派」(与謝野・谷垣・等)を取るのか「改革派;上げ潮派」(中川秀直元幹事長)を取るのか選択を迫られる事になり、周りの人達も福田さんが確信をもって「福田カラー内閣」を宣伝するから、相当思い切った「人心一新内閣」を期待していた。

発表された内閣の顔ぶれは、思いとは裏腹に斬新さは無く、福田カラーとは無色の物であった。そして「財政再建派」の与謝野財務大臣・谷垣国土交通大臣を起用し、道路族の二階氏までもが大臣に起用され、改革の最先端で、活躍し、国民の期待を持って見られていた渡辺善美大臣は、交代させられた、其の上で、党内混乱のバランス上、幹事長には、自分の政敵とも言われている、麻生氏を起用した事が、福田さんらしい問題を起こさない、「事なかれ内閣」に持ってゆこうとした意向が現れている。そして此れで「国民の目線で」「安心実現内閣」だと天下に公言したのである。

無論此れには、反対派であった、「上げ潮派」は大いに不満を表明したため、今度は慌てて中川元幹事長を「国家戦略本部長代理」(本部長は福田総理)に就任を要請すると言う将に、なりふり構わない人事の配置には、結局また、何をやるのか解らない内閣の本質を露呈した形になってしまった。

麻生幹事長の方は、早速目下の国内情勢にもとずいて「景気の優先策」が必要と臨時国会には最優先課題にする事を掲げ、9月中旬以降の国会召集を唱えている。しかし福田総理は1月15日に期限切れと成る「新テロ特措法」の再延長を目論んで、野党の反対があっても再び3分の2勢力が使える様に、時期を早めた国会召集を唱えている。

福田さんは、「新テロ特措法」に拘り再延長して、再びインド洋での給油を行なう事の方が国内景気対策より重要と思っているらしい。

福田さんは中国の「毒入りギョウザ事件」にしても、北朝鮮の「拉致問題」にしても対応が甘く「国民の目線」とは掛け離れ、毒ギョウザの隠蔽問題は何処に「安心実現内閣」と言える要素があるのか全く不可解である。

福田さんの、「言っている事」と「遣る事」の違いが、否応なしに次期臨時国会では衝突することになるだろう。
(えびなたろう)

金メタル、国旗の掲揚「超気持いい!」

2008-08-13 10:26:39 | Weblog
金メタル、国旗の掲揚「超気持いい!」      (008.08.13.)

やわらちゃんの敗退で、審判の判断で左右される柔道の判定に一抹の不信感を持っていたが、女子63キロ級柔道の谷本選手の金メダルはすべて1本勝負で勝ち進んだ堂々たる物であった。

特に決勝の一戦は、過去に負けていたフランスのドコス選手だけに、闘志を燃やして闘っていた、そして相手が大内狩りを掛けて来た瞬間を反し技で内股をきめ、ドコス選手が宙に浮いてひっくり返ったあの投げ技は、素晴らしい勝ち方であった。

とかく、判定による勝敗は、「指導」だとか「掛け逃げ」だとか訳の解らない審判員の主観が入るので、柔道と言う日本の国技に対しては、とかく他国からは反発感を持った審判員もいると言うから、半分諦めもあったが、谷本選手の勝ちっぷりは、オール1本勝負で文句の付けようが無い溜飲が下がる思いの勝利であった。

投げた瞬間「やった!」と言う彼女の笑顔は、今までの怪我や不調に悩まされてきた自分との戦を吹き飛ばす様な喜びの表現である。

表彰式では、台の中央に彼女が立ち、中国北京の大会場で、「国家君が代」が演奏され、国旗が掲揚された時は、彼女の目にも涙が潤んでいた。あの瞬間を見た日本の国民は、みな心に沁みる感激を覚えたことと思います。私も「超気持いい!」と叫びたかった。

以前日本と中国のサッカー試合で、日本が勝ったとき、国旗掲揚に「ブーイング」をした中国人がいたが、今回は全世界の人たちが日本選手を称える気持で、国旗の掲揚を見届けてくれていた。これが、民族の祭典であるオリンピックの姿である。
(えびなたろう)