きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

グルジア紛争でロシアの支配力は

2008-08-17 17:10:30 | Weblog
グルジア紛争でロシアの支配力は      (008.08.17.)

グルジアの南オセチア自治州での紛争で、ロシアのメドベージェフ大統領はフランスやドイツの調停に従い、6項目の平和案に署名したとの事で、とりあえず停戦する事が図られた模様である。

しかし、停戦署名した後に於いても、ロシアはグルジアの首都トビリシまで45キロの地域まで進行して、東西を結ぶ鉄道橋を破壊している。

サーカシビリ大統領は「東西の鉄道連絡が失われた」と強い抗議をしているが、ロシアのノゴビツイン参謀次長は「軍の任務は復興であり、破壊ではない」と否定したと言う。
鉄橋を破壊しておいて、何が復興か、と言う思いであるが、ロシア側は、旧体制のロシア支配時代の感覚を今も持っているようである。

1991年12月ソ連は解体して、CISと言う独立国家共同体が出来上がった。
そして、ロシアを中心とするソ連が革命以後支配していた領域に10以上の新しい国家が出来たその中の一つが、グルジアである。

いずれもロシア支配から分離したい民衆の希望もあるが、ロシア自体は旧ソ連の支配体制を維持したい意向を強く持ってCIS各国を武力の背景の元で威圧してきている。

CIS各国は、その「駆け込み寺」的存在として、NATO(北大西洋条約機構)に入会することで、ロシアの支配から逃れようとしている。

グルジアのサーカシビル大統領もNATOへの加盟がロシアを怒らせてしまったようである。

昨年からの動きでは、ロシアの最も大きなウクライナが、親欧米派連合を作り反ロシアアの意向を示している。

冷戦時代の崩壊後いよいよロシアの行方はどのようになるのか、目下は胎動期の様相であるが、中国五輪が終わり、アメリカの大統領も変わり、中国・インド・ブラジル等の新興国家の登場も加えて、世界のバランスはどの様になるのであろうか、目の離せないところである。

日本もこの様な情勢の中で、今までのようなアメリカ一辺倒の単純な外交では各国の信頼は得られないものと思われる。
(えびなたろう)


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