きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ロシア・グルジア戦争は先ず停戦から

2008-08-12 11:54:19 | Weblog
ロシア・グルジア戦争は先ず停戦から      (008.08.12.)

グルジア地域は、コーカサス地方といわれ、宗教や言語も違い複雑な民族のるつぼになっている、同じグルジア国内にあっても、南オセアチアは親ロシア系の人が多い、オセット人で宗教はキリスト教徒、また黒海に面したアブハジア自治共和国はアブハズ人で宗教はイスラム教徒である。両者とも自国の独立を求めて、グルジアからの分離を求め対立関係にあるが、其の中に割って入り込んで「平和維持」と称してロシア軍が介入してきたのである。

本来ロシアは、紛争の調停役を果さねばならないのが、むしろ戦争の主役を演じる立場になり強力な軍事力をバックに、制圧に乗り出している。
グルジアのサーカシビリ大統領は、EUの停戦調停に同意しているが、ロシアは同意せず攻撃を続けているという。

欧州各国は余りに大人げの無いロシアの攻撃を批判し、空爆や、ミサイル攻撃を止めるように停戦を求めている。
フランスのサルコジ大統領も早速調停に乗り出しているようだ。

これ等の紛争には、夫々の民族の歴史的な違いや文化の違いが有って、いがみ合い紛争になっているのだと思うが、互いに共通した価値観を見出し、住民の為にも平穏な生活志向を望む方向でどうして話し合えないのであろうか。

若いメドベージェフ大統領には、まだまだ、大国の派遣意識が強く、旧ソ連時代の支配権を求めている様に思えるが。

どうも、中国にしてもロシアにしても一党独裁の国には、話し合いと言うものが無く、すべて力(武力)で押し通そうとする。

近年テロ攻撃が大変流行っているが、昔は、弱者は強者に従っていたが、強者の余りにも理不尽な行動には、弱者もそのまま泣き寝入りする事をせず、それに対抗する手段を考え出している、それが「テロ」である。

「テロ」は卑怯だとか、「関係の無い市民を巻き添えにする」とか一方的に非難するが、其の前に、なぜ「テロ」が起きるのかも良く考え、「貧しい小民族」と言えども一個の人間として、生きる権利と人格を有している事を思えば、彼等の意向にも耳を傾ける事が必要である。

それを無視した行動は、もはや理屈ではなく「怨念」と言う形で、永遠に民族の体内に染み込んでいるから、その憂さを晴らす「テロ」行為は永遠に無くならないであろうと思います。

アメリカが、数百兆円と言う莫大な金を使って、アルカイダと「テロ」撲滅戦争を遣っている、中国が、ウイグル・チベット両地区で、問答無用の圧制を続けている、ロシアのグルジアでの問題も、夫々、民族の「怨念」の形態や度合いは違っても、力で抑える方法に勝利は先ず無いものと思うべきだと思います。

現在の世界の大国、アメリカ・ロシア・中国は、大国の覇権主義を捨てて、人間尊重の基本の上に、民族の協調・共生と言う一段高い観点から見た地球規模の「安寧・秩序」の調整役を遣って欲しいと思います。
そして、各国はそれに協力する事を誓え合えば、世界の平和は保たれるものと思います。
(えびなたろう)

一体誰が誰の為に戦争をしているのか!

2008-08-11 11:22:58 | Weblog
一体誰が誰の為に戦争をしているのか!      (008.08.11.)

南オセチア自治州を巡るロシアとグルジアとの軍事衝突が起こった。
ロシアとグルジアの問題は帝政ロシアの時代にロシアがグルジアを併合した事から始まっている。

しかし1917年のロシア革命後にグルジアは、独立宣言をしたが、帝政ロシアの後を支配した共産党政権はそれを好ましく思わなかった。そしてスターリンはグルジア人でありながら、グルジアの中でも新ロシア派の多い南オセチアに自治権を与えると言う分断作戦を画策したから、非常に複雑な問題をはらんでいる。

その後、日本でも馴染みのあるロシアの元シュワルナゼ外相が新しい最高権力機関として国家評議会の議長に就任し新憲法も作り選挙の結果圧倒的支持を得て大統領に成ったのである。
此れにより、事実上の独立状態が続いたが、その後の経済の低迷と汚職問題等、政府の腐敗が国民の不満を増大させ、野党勢力が大統領府を占領し、シュワルナゼを失脚に追い込み「バラ革命」* を起こしたのである。

*「バラ革命」:
シュワルナゼが行なう選挙に抗議しての運動であるが、非暴力の象徴である「バラ」を持って抗議したことから、「バラ革命」と呼んでいる。

結果は、政変の中心人物である「サーカシビリ氏」が2008年1月5日に大統領選挙を繰り上げ実施し大統領に就任したのである。

今回サーカシビリ大統領は永年のロシア支配から独立を果す目的で、悲願である「北大西洋条約機構」(NATO)加盟にすることに踏み切ることにしたが、ロシアのメドベージェフ大統領は、旧ソ連諸国を自分の縄張りと見なして、軍事介入をするとして紛争がおきているのである。

中国のウイグル自治区やチベット自治区支配と同様な問題で、地域住民の事を考えるのではなく、共産党政権による一党支配の考えが最優先される事から起こっている。

近代国家の世界の時代に、全く時代遅れな戦争を良く恥ずかしくもなく遣っているものである。
北京オリンピックの、女子の射撃ではロシアとグルジアの選手が仲良く表彰台の上で抱き合って、お互いのメダル受賞を喜び合っているでは有りませんか。

一体、両国は、誰が誰の為に戦争をしているのですか?
(えびなたろう)


よくやった谷亮子選手!

2008-08-10 10:26:13 | Weblog
よくやった谷亮子選手!      (008.08.10.)

昨日のオリンピック柔道の試合で、大きな期待を込めて谷選手の試合を見ていたが、結果は一つの「指導」の差で敗退、敗者復活で、3位の銅メタルに終わった。

金メタルの第1号と期待していただけに本当に残念な結果であった。試合の中で、「なぜ谷だけに指導なの」と私も間違いでは無いかと、審判の顔をじっと眺めた、谷選手も「え!」とした様子だった、でも判定は覆る事はなかった。

谷選手もさぞ残念な気持は計り知れないものがあるだろうと思います。しかし冷静な彼女は「審判の判定に従う」とはっきりと語った事に、また一層“ジーン!”と来るものを感じた、立派な選手である。

私は、谷選手の1回戦の時から、少しおかしいぞと言う気持がしていた、それは余りにも慎重に戦いをしすぎたのか、積極的な攻めがなかった。従って、時間までに決着が付かず、延長戦のサドンデスでやっと1本を取った事だった。解説者の話では、「相手は谷選手の仕掛け技を良く知っているから、反し技を常に狙っている、従って慎重に遣っているのだ」と言うことであったが、此れも「金メダリストの谷」と言う「勝って当たり前、絶対に負けられない」プレシャーがそうさせたのかも知れない。

それが、3回戦の準決勝ともなれば、失敗が許されない慎重な戦いに向わせたものではないかと思われる。「指導」を受けた谷選手のそれからの戦いは、終始攻勢で1本を狙いに積極的に攻め立てた、相手はただ防戦一方だったが結局は時間切れで、敗退する事になったわけである。谷選手も其の点が少し心残りであったのではないかと思われる。

期待した日本国民はガッカリしたことだろうと思うけれども、5回連続オリンピックに出場し、銀・銀・金・金・銅と連続メタルを取った偉業は素晴らしい物で、旦那の谷佳知選手も彼女の銅メタルを見て「僕には金色に見える」といったと言う、谷君の彼女に対する優しさと愛情がにじみ出た言葉に“素晴らしい夫婦の仲に偉業が成し遂げられたのだ”と言う思いで、心和ませるものを感じる。

谷選手は「周りの人と相談して」と今後の事を話していたと言うが、心の中では引退を決意したのかもしれない、「やわらチャン」の愛称は引退しても何時までも続くと思うし、世界の女子柔道界に与えた影響は永遠に残るものと思います。
(えびなたろう)

北京五輪の開幕

2008-08-09 12:07:35 | Weblog
北京五輪の開幕      (008.08.09.)

昨日夜8時(日本時間9時)に北京五輪が開幕した。開幕までに色んな問題を抱えて心配されていたが、中国も国の威信を掛けた五輪開催であるだけに、万難を克服して開催にこぎつけたと言うところだ。

カウントダウンと共に撃ち上がる花火、レーザー光線を含む光の祭典が会場一杯に広がり、真っ白に輝く五輪のマークが空中に浮き上がるショーは一斉に観客を魅了した。
そして、次々に展開される、中国の歴史絵巻、壮大なマスゲーム等々、今日の中国の国威を充分に世界に示すものであった。

其の後、いよいよ、各国選手の入場であるが、今回は順序が国名を中国漢字で表す頭文字の字画数で順序が決められ、トップの「ギリシャ」と最終の開催当事国「中国」の2国は恒例に従って行なわれた。今回の参加国は全部で204カ国、市場最多のオリンピック大会となったのである。

小さな国も、大きな国も、参加選手の数は違っても夫々皆平等に一国の資格で、旗を振り、国を代表する民族衣装に民族の誇りと文化を示す堂々たる入場行進であった。

これぞ、まさに、「民族の祭典」と言われるオリンピックの象徴的瞬間である。日本は23番目で、旗手は卓球の福原愛ちゃん全員楽しそうな、和やかな雰囲気でした。
終了まで延々4時間、さすが大国中国の演出には、感嘆するものがあった。

しかし、壮大な開会式ではあったが、何かもう一つしっくりとした祭典のイメージではなく中国の持つ膨大な資金と、何でも力ずくで押さえ込む強制力のためか、オリンピック運営の中に不調和なものを感じざるをえないのである。

本来「中華」と言う言葉は儒教から来ている思想で、「自分たち漢民族の文化が世界の中心に存在する精華である」というものの考え方で、「自国至上主義」であります。
その様な考え方が、他国との協調を阻み世界から理解されない国民として批判されてきている。

今回のオリンピックの聖火リレーでも他国を走る時でも聖火を守る警備員を派遣したり、其の国のルールを守らない傍若無人な振る舞いがその様な思想を示している。

日本に対する「冷凍ギョーザ」事件にしても、自国に毒物混入の可能性を強く否定して置いて、その公式見解が間違いであっても、一言の誤りの言葉も無い所に彼等の思想に変化を見ることが出来ない。

北京オリンピックを通して、中国国民が、世界のいろんな人と接する事で、他国の人も認め合う事が出来る様になれば、世界との協調も出来る、本当の一流民族の仲間入りが出来ると思うのだが。
(えびなたろう)

「ムダ・ゼロ対策は」は超党派で強い権限を

2008-08-08 10:20:32 | Weblog
「ムダ・ゼロ対策は」は超党派で強い権限を      (008.08.08.)

福田総理の掲げる「ムダ・ゼロ対策」を踏まえ「行政支出総点検会議」(座長:茂木友三郎氏)の初会合が昨日開かれた。

メンバーは、政府関係者以外に民間から10人ほどが選ばれ、各省庁のムダ使いの批判に対し官邸主導で経費削減を進めるのが狙いと言うことで、中には全国的に知名度の高い東国原氏も入っていて、会議に掛ける意気込みをアピールする狙いもあるようだ。

座長の茂木氏はこのほかに独立行政法人をテーマにした政府の「行政減量・効率化有識者会議」の座長も勤めておられ、似たような内容の会議でいずれも会議の持つ権限も何も無い事から、座長の茂木氏も戸惑っているように思われる。

この様な会議は、一般国民の目を欺く為の物でどんなに有識者を集めた会議でも結局は族議員や官僚の意見聴取に頼る結果しか出て来ないのが通例である。

行政のムダ使いをなくす事に反対する人は全国民誰もいないはずで、賛成する人がいるとすれば、その恩恵に浴している人又は団体で、この様な人又は団体を無くする事が必要なのです。

だから本当に遣ろうとするならば、与野党を問わず、超党派で、強力な組織をつくり、徹底した取り組みが行なえるような組織が必要です。

今、国会議員の中で、最もムダ使いに積極的に取り組んでいるのは民主党の長妻昭議員です。彼を長として、超党派のムダ・ゼロ対策組織をつくり政府がそれをバックアップする事が本当の改革が出来るのではないでしょうか。

長妻議員は民主党の所属であります。だから与党は頭から彼の言う事に対抗を示すが、では、誰が今まで彼以上にムダについて、政策を持っていた人がいたでしょうか。社保庁のムダについても、記録のミスについても、彼の言う事は一貫して間違いは無かった。
与党は官僚の間違いを、庇い、隠す事に終始していたではないか。

私は、民主党員でも何党員でもありません、「国民の目線」で言っているのです。

「ムダの撲滅」は、全国民の願いであります、此れこそ党派を超えた人材で、対策する事が政府のとる態度で、万難を廃して取り組んで頂きたいと思います。

とかく「有識者」と言う常識はずれの人々を私は絶対に信用致しません。
(えびなたろう)

毒ギョウザ事件について

2008-08-07 12:00:30 | Weblog
毒ギョウザ事件について      (008.08.07.)

中国製冷凍ギョウザ事件は、メタミドホスと言う有機リン系の殺虫剤が混入していた物で、中国の天洋食品で創られ、日本に輸入され、千葉県・兵庫県での消費者がそれを食べて中毒症状おこしたと言うものである。

しかも其の毒物の量は致死量の千数百倍と言う高濃度であった為、材料に付着してくる残留農薬程度のものではなく、故意に混入されたものではないかとの疑いが掛けられたものとなった。

日中双方の外交問題となり、両国の共同捜査による原因究明に努める事になったが。
中国政府は「中国での混入の可能性は極めて低い」という見解を発表した。そのうえ「鑑定結果などを日本に求めても提供が無い」とも発表をしていた。

日本側は「日本国内で混入した可能性は極めて低い」とし科学的な捜査についても結果は「中国側に提供している」と述べている。

結局両者とも捜査当局は言いっ放しで真相究明には至らず放置されているが日本国内では中国食品についての不信は募るばかりで、しこりが残る状態が続いていた。

6月になって、中国の「天洋食品」が事件後に回収したギョウザを国内向けに流通させたところ、そのギョウザを食べた中国人がメタミドホス中毒症状を起こし、重大な健康被害が起こしていることがわかった。
中国当局もこの事実を公式にみとめ、改めて真相究明の捜査を強めてゆく事を表明した。

「やっぱりそうであったか」と言う思いで、改めて日本の科学的捜査に信頼感を強く持ったが、中国としても、今回国にとって不利な情報にも係らず発表した事は、中国に対する信頼回復に繋がるものとある程度評価したいと思います。

本当は解っていても国益にならない物は、「知らぬ、存ぜぬ」を決め込み政治決着で誤魔化そうと、しているのではないかと思っていたが、中国として、それが出来ない事情も窺われるが、やはり胡錦濤国家主席の将来を見据えた日中関係を重要視している様子が思い切って今回の措置になったと思われる。

日本も、まだまだ100%胸襟を開いて中国と付き合う所までは行かなくても、お互いの信頼は、小さな細かいところの理解しあえる事が積み重なって生まれるのであるから。

今後も気長に誠意を持って付き合ってゆくことが必要ではないでしょうか。
(えびなたろう)


核兵器廃絶への国際的な動き

2008-08-06 11:15:18 | Weblog
核兵器廃絶への国際的な動き      (008.08.06.)

8月6日は、広島に原子爆弾が落とされた被爆の日で、あれから今日は63年目を向かえる。毎年この日に広島では悲惨なあの被爆体験を心に刻み、二度と繰り返さない誓いを込めて「平和宣言」を発してきている。

核廃絶に対する運動は、世界各国、口にはするが、其の一方で、完全な廃絶に踏み切れないでいる。それは核兵器の恐ろしさをバックにして、「核を持っているぞ!」と、相手に脅威を与える材料に使っているからである。

最初は、アメリカとソ連だけが保有国で、両国の核戦力のバランスの上に一応の平和が齎されていた、いわゆる「冷戦」状態が続いていたが、近年では、インド・パキスタン・イスラエル・北朝鮮なども保有国として、名が挙がっている。そして、時には、核実験と称して、其の片鱗を示して回りに脅威を与えている。

国際連合に於いても、「核拡散防止条約(NPT)」による規制に努めているが、効力を発揮するところまでは行っていない、しかし今年は洞爺湖サミットで各国首脳の宣言の中で、核に対する、計画や、活動の透明性を強調し核兵器の削減を呼びかけている。

また、核を一番持っているアメリカの元国務長官(キッシンジャー)、国防長官(ペリー)氏等が「核兵器のない世界へ」と言う論文を出し、核保有国に核兵器の削減と核の安全管理の強化を呼びかけると言っている。

先日も、クラスター爆弾の全面禁止条約が各国で、承認されたが、もはや時代は、「サミット時代」で首脳による話し合いによってルール化し解決にお互いが努力する時代に変わって来ている。

まだまだ充分とは言えないが、世界で起こっている数々の諸問題は、一国では解決出来ないものばかりである、石油問題・食料問題・温暖化問題・その他経済問題等々、一国で解決できる問題はありません。今後は、首脳の話し合いで、国際協調の中の助け合いで、解決する様になるのではないでしょうか。

国と国との力ずくの戦争で解決する時代は古い昔の事で、ITを駆使した情報化時代では地球規模での民族の繁栄を考えるべきで、小さな小競り合い程度の喧嘩は有っても核による大量破壊兵器を使うような戦争は考えられない様に思います。

従って、必要の無い核兵器は完全に廃止し、核は平和利用だけの保有を認める。そんな世の中に変わって行くのではないかと思うのですが。
(えびなたろう)


北京五輪へ後3日

2008-08-05 10:52:01 | Weblog
北京五輪へ後3日      (008.08.05.)

三日に迫った北京五輪だが、新疆ウイグル自治区で4日武装警察の国境警備隊を襲撃する事件が起こった。
ウイグル族の男性2人が手投げ弾による爆発で警官16人が死亡し16人が負傷した模様である。中国当局は、ウイグル独立派の「東トルキスタン・イスラム運動」(ETIM)の仕業であると見ている。

先月21日にも雲南省昆明市でバス連続爆破事件が有ったばかりで中国公安当局は緊急の幹部会を開いたりして対応に神経を尖らせている。

ETIM組織と言うのは、国境を越えた國際テロ組織で、アルカイダと連携している様である。従って、今後もどの様な形で、テロ活動を仕掛けてくるか解らず、不安は高まる一方で日本オリンピック委員会も、出場選手各人に「危機管理マニュアル」を作って徹底する様、対応に努めている。

オリンピックと言うのは、「世界民族の祭典」と言われる物であるから、「平和と民族協調」の世界的イベントである、この祭典行事を狙って、暴動を起こす狙いは、単なる、五輪開催を妨害すると言うのではなく、中国国内問題として、ウイグル自治区やチベット人自治区に於ける人道差別問題に対し、彼らの自治・独立運動のアピールの為に行なうもので、中国当局に対するテロ活動である、だから彼等も五輪を目的にした直接的な暴動では無く、むしろ地方でのテロ活動は当然あるものと考えて置かなければならないと思います。

しかし、此れは中国当局が、今まで行なってきた民衆支配のやり方に民衆の不満が爆発してテロに走らせてしまったのであるから、今更力ずくで押さえ様としても押さえられる物ではありません、むしろ今後に向けて、行政当局が地域の住民本意の民主的な手段が取れるか如何かに掛かっている問題です。

これを、ただ、力で押さえつけるやり方では、アメリカのイラク戦争と同じで、絶対に成功しないと思います。へたをすると中国の体制崩壊に繋がる大きな問題に発展するかもしれない。

だから、中国は、今回の五輪開催国として、五輪を通した世界のルールや価値観をどの様に受け止め、民主的な施策が取り入れられるか、岐路に立たされた大きな問題である。

毒入ギョウザ問題の対応・偽商品や知的財産権の無視・官僚の贈収賄汚職・国内農民の不満や暴動・環境破壊問題・情報統制や隠蔽問題・「愛国」と称する自国中心主義・等々国際的な道義を守らない数々の所業、五輪を通して大きな反省が中国には求められているのである。
(えびなたろう)

与党勢力挽回の選挙準備内閣

2008-08-04 11:58:53 | Weblog
与党勢力挽回の選挙準備内閣      (008.08.04.)

福田新内閣の支持率調査は、各新聞社一斉に発表されたが、支持率に多少差がある様に思う、一番早かった毎日は25%で、翌日発表の読売は41.3%と報じている。

新内閣と言う事で、いずれも多少のアップは予想していたが各社に大きな違いがあったのも、顔ぶれに新鮮味が無く、結局、力のバランスを考えた人材を配置したと言うことで安心、安全に対する読者の期待感の違いが現れた様に思われる。

問題は、此れからの事で、誰がどれだけの事が出来るか、今後の実績次第であるから新内閣発走早々から、けなす様な論評は避けたいが、如何にも人材不足と言う感は否めないところである。

早くも、解散総選挙の話が飛び交っているが、福田さんとしても、少なくとも解散するまでには多少の実績を作らなければ成らない、従って今までの様に口先だけでは無く、早急に実行をしなくては成らないから、早速各大臣に激を飛ばしているようだ。

原油高騰に対しては、補助金による緊急対策を打ち出し。漁業者・運輸業者に対する経営改善に繋がるような対策を行なう、この対策が最善かどうかは別にして。

道路特定財源の一般化問題についても早速谷垣大臣が、「必要な道路は何か」を明確にするとか、「必要な道路は誰が決めるのかも検討したい」と言っている。此れも道路族は手靴根を引いて構えている問題だ。

中でも、消費者庁創設で新長官になった野田聖子大臣は「市民の目線で」「民主党とも話し合って」と民間人を取り入れた、方針を述べている。

従って、新しく大臣になった人は其れなりに、やると言っているから、何処まで遣れるか見守る必要があると思う。

今まで、連立を組んでいた公明党は、此処へ来て、少し浮き足が立っている様に見える。
一応新体制には強調的ではあるが、福田さんも気を使うところだろう。

外交問題については、世界の動きが大きく変化して来ている。新興国の発言力が増し、アメリカも昔の様な力は無く、協調体制を取らざるを得ない状態に成ってきた、従って日本も今までの様なアメリカに頼っていた外交から、独自外交が取れる国に成らなくてはいけません。

当然日本と言う国の体質にかかわる問題であるから、民主党との協調が先ず第一である、幸い両党とも、国際貢献・平和国家と言う目標では協調出来るのだから、話し合い出来ない事は無いと思う。
従って、先ずは国内問題で、福田新体制の実績を年内に示し早期に解散総選挙を行なう事を提案いたい。

その結果から、新しい日本の方向性が示せる内閣を作り、世界の信頼が得られる国に、再出発することを望んでいます。
(えびなたろう)

福田内閣の支持率調査

2008-08-03 11:11:34 | Weblog
福田内閣の支持率調査      (008.08.03.)

毎日新聞の世論調査が、早速発表された。前回の支持率と比べ3%の上昇し25%で、新内閣発表の期待を込めた支持率アップの予想とは異なり、殆ど変わらない結果に終わった。

幹事長に首相とは政敵と言われる、麻生さんをわざわざ起用して少しでも挽回を図ったと思うが、全体の評価では、「評価しない」が56%を占め、内閣改造によって目指す政治がハッキリしたと思うか」の質問に72%の人が「思わない」と答えている。

此れでは、国民の期待と大きく掛け離れた内閣人事と理解せざるを得ない結果である。「福田カラー」の鳴り物入りに、期待は裏切られた形に受け止められている。

「次の選挙で、勝って欲しい政党は」の質問には、民主党46%に対し自民党31%でこの点も前回と変化はありません、結局福田内閣は「何をするべきか」がハッキリ示す事が出来ず首相の指導力の無能さが、示されたものである。

原油高騰・諸物価値上げ、景気の後退の中で何一つ先のビジョンが示されず、福田総理だけが、「安心・安全の内閣だ!」と言ってみても国民はこれ以上騙されないという気持で一杯だと思う。

今回福田新体制発足に期待していたのは、現在の危機的状態のこの国を活性化させるためには、行政体制を含めた大改革が必要なのです。其の改革の行動が取れる福田カラーの態勢を期待していたのです。

今回の顔ぶれをみてガッカリしたのは、改革逆戻り体制としか思えないからである。
この上は一刻も早く解散総選挙をする事が国のためになる最善の行動であると思う。
(えびなたろう)