きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

北京五輪の開幕

2008-08-09 12:07:35 | Weblog
北京五輪の開幕      (008.08.09.)

昨日夜8時(日本時間9時)に北京五輪が開幕した。開幕までに色んな問題を抱えて心配されていたが、中国も国の威信を掛けた五輪開催であるだけに、万難を克服して開催にこぎつけたと言うところだ。

カウントダウンと共に撃ち上がる花火、レーザー光線を含む光の祭典が会場一杯に広がり、真っ白に輝く五輪のマークが空中に浮き上がるショーは一斉に観客を魅了した。
そして、次々に展開される、中国の歴史絵巻、壮大なマスゲーム等々、今日の中国の国威を充分に世界に示すものであった。

其の後、いよいよ、各国選手の入場であるが、今回は順序が国名を中国漢字で表す頭文字の字画数で順序が決められ、トップの「ギリシャ」と最終の開催当事国「中国」の2国は恒例に従って行なわれた。今回の参加国は全部で204カ国、市場最多のオリンピック大会となったのである。

小さな国も、大きな国も、参加選手の数は違っても夫々皆平等に一国の資格で、旗を振り、国を代表する民族衣装に民族の誇りと文化を示す堂々たる入場行進であった。

これぞ、まさに、「民族の祭典」と言われるオリンピックの象徴的瞬間である。日本は23番目で、旗手は卓球の福原愛ちゃん全員楽しそうな、和やかな雰囲気でした。
終了まで延々4時間、さすが大国中国の演出には、感嘆するものがあった。

しかし、壮大な開会式ではあったが、何かもう一つしっくりとした祭典のイメージではなく中国の持つ膨大な資金と、何でも力ずくで押さえ込む強制力のためか、オリンピック運営の中に不調和なものを感じざるをえないのである。

本来「中華」と言う言葉は儒教から来ている思想で、「自分たち漢民族の文化が世界の中心に存在する精華である」というものの考え方で、「自国至上主義」であります。
その様な考え方が、他国との協調を阻み世界から理解されない国民として批判されてきている。

今回のオリンピックの聖火リレーでも他国を走る時でも聖火を守る警備員を派遣したり、其の国のルールを守らない傍若無人な振る舞いがその様な思想を示している。

日本に対する「冷凍ギョーザ」事件にしても、自国に毒物混入の可能性を強く否定して置いて、その公式見解が間違いであっても、一言の誤りの言葉も無い所に彼等の思想に変化を見ることが出来ない。

北京オリンピックを通して、中国国民が、世界のいろんな人と接する事で、他国の人も認め合う事が出来る様になれば、世界との協調も出来る、本当の一流民族の仲間入りが出来ると思うのだが。
(えびなたろう)