きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

よくやった谷亮子選手!

2008-08-10 10:26:13 | Weblog
よくやった谷亮子選手!      (008.08.10.)

昨日のオリンピック柔道の試合で、大きな期待を込めて谷選手の試合を見ていたが、結果は一つの「指導」の差で敗退、敗者復活で、3位の銅メタルに終わった。

金メタルの第1号と期待していただけに本当に残念な結果であった。試合の中で、「なぜ谷だけに指導なの」と私も間違いでは無いかと、審判の顔をじっと眺めた、谷選手も「え!」とした様子だった、でも判定は覆る事はなかった。

谷選手もさぞ残念な気持は計り知れないものがあるだろうと思います。しかし冷静な彼女は「審判の判定に従う」とはっきりと語った事に、また一層“ジーン!”と来るものを感じた、立派な選手である。

私は、谷選手の1回戦の時から、少しおかしいぞと言う気持がしていた、それは余りにも慎重に戦いをしすぎたのか、積極的な攻めがなかった。従って、時間までに決着が付かず、延長戦のサドンデスでやっと1本を取った事だった。解説者の話では、「相手は谷選手の仕掛け技を良く知っているから、反し技を常に狙っている、従って慎重に遣っているのだ」と言うことであったが、此れも「金メダリストの谷」と言う「勝って当たり前、絶対に負けられない」プレシャーがそうさせたのかも知れない。

それが、3回戦の準決勝ともなれば、失敗が許されない慎重な戦いに向わせたものではないかと思われる。「指導」を受けた谷選手のそれからの戦いは、終始攻勢で1本を狙いに積極的に攻め立てた、相手はただ防戦一方だったが結局は時間切れで、敗退する事になったわけである。谷選手も其の点が少し心残りであったのではないかと思われる。

期待した日本国民はガッカリしたことだろうと思うけれども、5回連続オリンピックに出場し、銀・銀・金・金・銅と連続メタルを取った偉業は素晴らしい物で、旦那の谷佳知選手も彼女の銅メタルを見て「僕には金色に見える」といったと言う、谷君の彼女に対する優しさと愛情がにじみ出た言葉に“素晴らしい夫婦の仲に偉業が成し遂げられたのだ”と言う思いで、心和ませるものを感じる。

谷選手は「周りの人と相談して」と今後の事を話していたと言うが、心の中では引退を決意したのかもしれない、「やわらチャン」の愛称は引退しても何時までも続くと思うし、世界の女子柔道界に与えた影響は永遠に残るものと思います。
(えびなたろう)