きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

チベット暴動の根源を考えろ!

2008-03-21 12:13:32 | Weblog
チベット暴動の根源を考えろ!     (008.03.21.)

中国のチベット自治区で起きたチベット人による暴動問題は、チベット人が住むチベット人の習慣や文化を尊重しない行政のあり方に反発し、そのためチベット自治区の分離独立を唱えるチベット人の暴動が生じている。

中国の共産党支配による国家は、国を治める手法が民主主義国家と違って「共産党が国を統治し支配する」と言う考え方から出発した国の統治だから、共産主義の意向に反した行動は、問答無用で武力による押さえつけ支配が行なわれるのである。

それに対して、民主主義国家の考え方は、国民(生活者)主体の国家の運営であるから、国民生活の安定、向上、発展を第一義的に考えた行政である。

中国には、あの広大な地域に異なった風俗文化を持った民族が大別すると7種類ぐらい居るそうだ、その中の漢民族が、北京や上海を中心的に住む民族であるから中国人の中心的な存在になっている。

今回暴動が起こったのもチベット自治区に鉄道が通り、経済発展に寄与したと中国政府は悦に言っているようだが、実際に現地に住むチベット人には何の恩典もなく、むしろ自分たちの住んでいた土地を奪われ、追い出され、チベット住民の人権を無視された遣り方は、漢民族による、チベット自治区の侵略、破壊、占領、に値する物で、その行為に対して、不満を爆発させたものであると推測される。

本来「国」と言うものはその地に住む住民が自分たちの衣・食・住、その他生活に関する安心、安全を確保する為にあるべき物で、国を治める行政の長は住民の総意で推されてなるのが、近代国家の形態である。

昔は、武力により強いものが戦いによって、侵略、占領し、地域の住民を支配し統治したのが国であったから、国が有って住民がそれに従い国に奉仕する形であった。
しかし、近代社会では、国の主体は、そこに住む住民であって、国の運営は住民から徴収する税金によって賄われる形態になって来たのである。
したがって、国を治める大統領とか首相は、国民から選挙で選ばれた人がなるのである。

この様な民主的形態を持たない中国は、共産党が支配する国が主体で、住民はそれに従属した形を取っているから、反発すれば国を乱す「国家安全危害罪」として罰せられ最高刑は死刑が科せられると言う事である。
ダライ・ラマは「国家安全危害罪」を起こした罪人だと言っている、だから話し合う余地もないらしい。同じ様な国は、北朝鮮もだが、国民は気の毒と言う以外には如何ともしがたいのである。

しかし、考えてみれば、今の日本も本当に民主主義の国家なのかと疑わざるを得ない状態に置かれているように思う。

道路特定財源問題、で税金の無駄使いは官僚達(中国では「共産党員」と同じ)の自由に使われ、住民は増税と物価高に苦しみ、一昨年から、内閣は3回も変わっていながらいまだ、選挙も遣らない。
民主主義国家とは言うものの実態は共産党(自民党・族議員)国家と全く変わっていません。
「話し合い」とは言うものの、最後は姑息な手段を使って、強制可決で決めてしまう。

そして、絶対に総選挙をさせない。住民アンケートで不支持率が50%以上になっていても平気で続けている。まさに一党独裁の共産主義国家と同じ状態である。
                    (えびなたろう)

日銀総裁の空席の対処を

2008-03-20 09:57:01 | Weblog
日銀総裁の空席の対処を       (008.03.20.)

遂に日銀総裁の人気切れまでに、次期総裁を決められなかった事は、日本にたいする国際社会からの不信に繋がる不名誉な事である。

あのぎりぎりの時点で、国民はそれでも話し合いの中身から、民主党にも多少なりとも配慮した提案がなされ、空席回避の措置が取れれるものと思っていたが、決裂の結果になってしまった。

何故このような事になってしまったのであろうか、今朝の毎日新聞の一面では「戦後初の異常事態」と言う見出しが出ている。

昨日のBlogにも書いた通り、民主党は福田総理の最終提案でOKをし、空席回避を計算に入れていた様だが、出された提案が全く民主党の意向を無視したものであったから、あの提案を呑めば、今までの反対は何であったかが問われるもので、民主党としては計算違いの提案に心ならずも反対を表明せざるを得ない事になったのである。

福田総理は、空席が「戦後初の異常事態」と言う状態の上に胡坐を掻き、最後は民主党も折れるであろうと思っていたようだが、その考えの甘さが、今までの交渉事を不成立にし、しかも最後は、「力での処理」に委ねてきた事が返って反発を助長してきた事を反省すべきである。

KY(空気が読めない)とはその辺の事を言うので、妥協の間際まで行っていながら、後一歩のところで、事前の根回しもしないで、民主党への考慮も入れない提案を出すということは、KYの問題だけでなく、自民党の従来からの驕りからくるものではないでしょうか。

特に、町村官房長官、伊吹幹事長の発言は、すべて民主党の主張を逆なぜする様な発言で、発言のたびごとに両者の反発を強めているとしか思えない驕りの発言である。

あれでは、何一つ話し合いは出来ないと思います。福田総理は自分では決断の出来ない人のようだから、せめて、周りの人が、人の話を聞ける、理解力のある人であれば、また変わって展開に成ったのではないかと思われる。

この上は、一刻も早く党首会談を開いて、両者納得の行く日銀総裁を早く決める事が大切です。 
                      (えびなたろう)

話し合い交渉が出来ない福田内閣

2008-03-19 11:37:43 | Weblog
話し合い交渉が出来ない福田内閣      (008.03.19.)

交渉事を纏めるための「話し合い」と言うのは、先ず相手が主張する意見や、その考え方の根拠を良く理解し、その上で、自分側の方で妥協できる範囲内で、相手を納得させ得る様な提案を持ちかけることが、基本的な手段である。

今回の日本銀行総裁人事についても、民主党が主張する考え方の根拠となっているのは「財政・金融の分離」の問題である。
この考え方の根拠は、過去大蔵省が絶大な支配体制を持っていて、金融業会の「護送船団方式」を生み、大蔵省の意向に少しでも反すれば、業界は遣って行けないほどの絶対的権力を持っていた。

その結果の不祥事が、銀行が、大蔵省幹部を接待する「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件等で福井総裁も武藤副総裁もこの事件には関係がある人たちです。
あれ以来、大蔵省の一方的な支配体制を抑える目的で、財政・金融の分離が提唱された経緯がある。その意味では、民主党の主張は、改革に沿った当然の主張なのです。

福田総理は其れを百も承知していながら、再び大蔵事務次官経験者を提案し、その案を呑むか、呑まないかを迫るのに、今日までで「総裁の任期切れ」と言う「時間的圧力」、総裁人事に「空白を生む」と言う国際的面子に拘る圧力を民主党に投げかけ、呑むように迫っている。
民主党も、人事の空白を生む事には責任野党として本意ではないから、出される提案内容では、OKする積もりのようであった。

しかし出された内容は、全く民主党の意向に配慮の無い大蔵官僚に拘った提案であったから、OKする内容の期待が裏切られ、これまた拒否せざるを得ないものになった。
此れには、我々も、福田総理は解決をする意思のない提案ではないかと思った。

道路特定財源の問題も、論議の核心は、「暫定税率廃止」の問題と「一般財源化」の問題であるのに、核心には触れない、暫定期間を短くするとか、特定財源の金額を少なくするとか、小手先の数字を変えるだけの修正案である。

そして、地方の首長に財政圧力を掛けて、政府案の賛成を強要したり、全国にミュージカル公演を行い、それも特定財源を使って宣伝し賛成をアピールしている。

これ等は、話し合いではありません、政府が握っている財源圧力と、宣伝圧力で押さえ付けようとする、「力のねじ伏せ」です。
そして、最後には、衆議院での3分の2勢力を使って、強行する遣り方だけに頼っているのです。
だから、福田内閣には、話し合いや、協議して解決する能力は無いといって良いでしょう。

日銀総裁の人事も大切ですが、日本の総理大臣人事が緊急を要する最重要問題ではないでしょうか。

でも、これは解散がなければ変わりません。しかし、解散権を握っている福田さんは「絶対解散はしない」と言っているから困ったものですね!、如何しようも無いですね!。

                          (えびなたろう)

混迷続きの日銀人事

2008-03-18 12:14:33 | Weblog
混迷続きの日銀人事      (008.03.18.)

日銀総裁の人事で武藤副総裁が参議院で不同意となったのも、財政と金融の分離を強調する中で両者のバランスをとるため日銀の総裁は、いままで金融出身と財務出身とが交互に選出されていた、だから内閣が提案する人選も殆どケチをつける事無く決まってきたのが実態であった。

其れが、福井総裁のところから、財務出身が二人続き、しかも福井さんは村上ファンドへの投資で利益を得たという総裁として不適切な問題もあり野党からは辞任を要求されていた人である。しかし兎も角、任期まではと野党に我慢を強いてきた経過がある。

今回武藤副総裁を総裁にと言う人事も再び財務出身と言う事に加えて、武藤氏は財務官僚の中でも代表的な色合いを持つ人であっただけに野党から強い不同意の意見が出されたのである。

此れも、参議院が野党多数の「ねじれ国会」があればこそ出て来た問題で、自民党は野党の不同意意見を謙虚に受け止め金融出身の誰かを選べばすんなり纏まるものを、面子にこだわり、なかなか対案を出さず、総裁任期の期限切れぎりぎりまで持ってきて、「決められないのは、野党のせいだ」と協調して、野党の軟化を強く期待している。
野党も不同意している論理に答える提案がないから引くに引けない状態だ。

そして任期切れ2日前の昨日最終提案として、野党に示した案は日銀法を改正して、後任が決まるまで今のまま福井総裁の任期を延長しようと言う物である。

この提案には、計算された裏がある。それは、人事案は参議院で否決されれば白紙になるが、法案改正なら参議院で否決されても衆議院で再可決できると言う魂胆である。

先の暫定税率を継続させたいとの狙いから出した「繋ぎ法案」と同じ考えで、与野党が真に胸襟を開いて、話し合いで解決しようと言う態度ではありません。あくまで与党の提案を面子に掛けても通そうとする衆議院での数をバックにした、姑息な手段であります。

福田内閣は、この様な姑息な考えしか浮かばないと言う事は、福田さんの周りにいる官房長官や幹事長等、知恵の足らない連中の入れ知恵ではないかと思う。
まったく情けない人たちしか居ない内閣だと呆れてしまう。
これでは、民主党も拒否を示すのは当然の事で、総裁人事の空白には民主党自信も困惑しているようである。

道路特定財源問題も、国民の民意が示すとおり、正常な運営に戻す事がなぜ出来ないのか、其れでなくても、次から次へと特定財源が関係の無い無駄な使われ方をしている実例が示されているではないか。
やっと出してくる修正案も、これまた姑息な数字のすり替えだけである。
民主党も、まともな話し合える修正案でない限り、いい加減な妥協は出来ないでしょう。
                 (えびなたろう)

チベット暴動とは

2008-03-17 15:15:01 | Weblog
チベット暴動とは      (008.03.17.)

中国のチベット自治区ラサで大規模な暴動が生じたと報道された。
暴動の発端は、8年前に中国軍がラサに進駐し、ダライ・ラマ14世がインドに亡命した
事件がありその時の犠牲者を追悼するため「中国政府支配に異を唱えるデモ」に参加した僧侶達が逮捕連行された事から暴動の引き金になった様である。

多数の住民が、暴徒化して警察車両や商店に放火しこれに治安部隊が発砲すると言う事態になり、10数台の戦車も出動したようである。

チベット自治区では中国政府が行なう中国教育の強化等、中国の一体化を求めた政府の強硬姿勢にチベット民族としての人権や文化が認められない不満が長年鬱積していたもので、今回のデモに対する逮捕・連行・更に発砲による犠牲者を出す事態となった事が暴動の拡大に繋がった様である。

中国政府は、「ダライ・ラマによるチベットの分離・独立を目的にした扇動だ」として「人民戦争」を戦うとの姿勢を強調して鎮圧部隊を出し多数の犠牲者を出している様だが、外国メディアによる報道が禁じられているので被害の本当の情報はわからないが80人以上の死者があるようである。
更にチベット民族の多い四川省に飛び火して拡大する様相も呈しているようだ。
そして、ダライ・ラマは、この暴動を「文化的虐殺」と非難している。

世界の報道は、中国の強硬姿勢を非難し、逮捕した僧侶の釈放を求めたり、亡命政府であるダライ・ラマ14世との話し合いを行なう事を提案している。

中国は北京五輪を前にしてこの様な事態を起こしている事に困惑している様だが、武力で押さえつけ、鎮圧しようと、している事に世界の国々から批判が集中している。今後の中国政府の事態処理の方法によっては、北京五輪をボイコットされる可能性も無いとは言えない状況である。

いまや世界を動かす大国は、米中二国であるが、両国とも自国のエゴを主張して世界の統制を乱している。冷戦時代の米ソの対立は、核を挟んだ軍事力の対立であったが、現在の対立は、大国のエゴイズムが世界の緊張をはらんでいる。

アメリカに付いては、泥沼化したイラク戦争問題による世界に及ぼす影響や経済問題では、「サブプライムローン」問題等々。
中国に付いては、環境汚染問題(大気汚染・黄砂問題・水質汚染等々)、貿易では粗悪品の輸出問題(毒入りギョウザや、鉛いり玩具、偽商品等々)更に膨大な国防予算は何を意味するのか世界に対して不気味な恐怖を与えている。

日本が若し国連の常任理事国入りを望むのであれば、日本国自身が世界の平和維持に示すハッキリしたビジョンを持たなくてはいけません。 
福田内閣ではとても無理でしょうけど。
                    (えびなたろう)

「日本の政治が遅れている」発言とは

2008-03-16 11:12:45 | Weblog
「日本の政治が遅れている」発言とは     (008.03.16.)

コロンビア大学教授のジェラルド・カーチスさんが、永年日本の政治を見てこられて、戦後日本の経済発展と民主政治を考えて、「日本の政治は遅れていると思いません」といってこられた。

そのカーチスさんがある講演の中で「日本の政治は遅れている」と口をすべらし質問者から指摘を受けてはじめて何故こんなことを言ったのだろうと思われたそうです。

答えは、「何に対して遅れているのか」の取違で、他国に対して日本の政治が遅れているのではなく、激変した日本の社会に対して、政治が追いつかなくて遅れていると言われたのである。

だから、日本の政治は、今の日本の社会に対応する為には「構造改革が必要なのだ」と言ってくださっているのである。

今朝の「時事放談」の中でもこの件が取り上げられ政府の対応が多様化して来ている日本の社会に応えていないこと発言されていた。

その一例が、道路特別財源問題で、法案成立当時は、一時的な経済政策として執られた政策が、50年近く経った現在も当時と同じ感覚で続けられ時代の変化に対応していない。

しかもその暫定を更に10年延長しようと言うのだから、政治に全くの進歩がない事を指摘されていた。
そして、政治主導と言うのは、政治のシステムや政治の姿が、国の社会情勢にマッチさせる事で、その姿を政府が示すべきであるとも行っておられ、今の日本は官僚主導で行なわれ、政治が官僚の遣る事を取ろうとしている、それは政治の官僚化である。

政治家は、政治のシステムや姿を示し、それに沿った政治を官僚に遣らせることであると言われている。

対談の相手は、民主党の藤井さんで、「私も福田さんの父上が総理の時代、使えた一人で明確な指針を示される父上とは全くスケールが違う」と言う話でした。

今月末まであと半月、与党の修正案も小手先の数の修正だけで、本質の政治の姿は全く旧態のまま、此れではどうしようもない事態に突入するでしょう。

それで居て、絶対に解散しないと言う、政府こそこの事態の全ての責任者である。

                     (えびなたろう)

小泉元首相が動き出した

2008-03-15 10:07:39 | Weblog
小泉元首相が動き出した      (008.03.15.)

ダッチロール国会・行き詰まった福田内閣・国民の不満爆発寸前、お先真っ暗状態、等々。
日銀の総裁も決められない今の内閣は、国内的にも、国際的にも、史上最低内閣と言わざるを得ない。

それで居て、解散は絶対にしないと公言している福田総理、国民は成すすべもなく只我慢を強いられる状態が続いているが、何時まで続くのか不安が募るばかりだ。

此処に来て沈黙を守っていた小泉元総理が、動き出し、あちらこちらで講演活動を始め、今の福田総理の遣り方に批判の声を発している。

「福田総理も、小沢代表も、胸襟を開いて、譲るべきところは譲らなければ駄目だ」とか「一般財源化の問題も自民党の中でも賛成している人が居るではないか、私のように」とか民主党の主張を理解した発言が目立つ。
そして、考え方の基本姿勢は、やはり改革を積極的に遣らないといけない事を主張している。その主張は、まさに国民が支持した選挙で3分の2を勢力を得たときの考え方である。

福田さんの遣る事は、国民の声を聞かず、小泉改革の反対を遣っていて、参議院で否決されたら、小泉さんの時に得た3分の2勢力の力を使って再議決して、通過させている。

衆議院での3分の2の勢力は、小泉さんに与えた国民の意思なのに、小泉さんの反対の事を遣っている福田さんが、3分の2の力を利用する事は、まさに国民を欺く許しがたい行為であると言わねばなりません。今選挙が遣れないのもそのせいであるから自民党は党を挙げて国民に裏切り行為を遣っている事になる。

民主党との話し合いも、口では「話し合いを」と言いながら、下の方では、足で蹴っ飛ばす行為を平気で遣っている。此れでは上手く行くはずはありません。

自民党の中の一部に小泉さんの再登場を期待する声もあるが、福田さんに代わって小泉さんが若し総理に成ったとしたら、ガラット事態は変わるかもしれないが、一度総理をやった人が再度復帰するという事の例が無いから難しいと思うが、民主党の姿勢とマッチするところが多く、一般財源化問題で、民主党が小泉さんを講師に迎えたいと言う意向があるだけに、協調した話し合いが出来る唯一の人ではないだろうか。

小泉さんは今の自民党の唯一の救世主になる人かもしれない。
でも、官僚と族議員の猛烈な反対が、自民党内にある限り党の分裂再編成の道しかないのかも知れない。
                    (えびなたろう)

税金を湯水のように無駄遣い

2008-03-14 11:14:39 | Weblog
税金を湯水のように無駄遣い      (008.03.14.)

厚生省の「年金」・国土交通省の「道路特定財源」・防衛省の「思いやり予算」・農林省の農業補助金、等々税金の無駄使いの実態や其れを扱う官僚の無作為振りが次々と国民の前にさらされて来ている。

これも、民主党が参議院で多数を占め所謂「ねじれ国会」現象が政権与党の隠し蔽していた恥部を次々と暴く事によって国民の前に晒された為である。

国が其のようであれば、地方もまた、無計画に色んな無駄な設備を作り、国もそれに補助金を出すという、金の使われ方は、結果として1000兆円に及ぶ国家財政の累積赤字を作ってきたのである。

豊満極まりないこの様な税金の使い方は、ぬるま湯に浸かった状態と同じで、抜け出すにも抜け出せない、慢性的不感症状態にあると言っても過言ではありません。
わが国は、将にこの様な状態に至っているのである。

福田政権は、この様な状態を何時まで続けようというのだろうか。今月一杯で今年度も終わり年度内に方付けねばならない事も放置しておいて、進展しないのは「野党が話し合いに応じないからだ」と野党のせいにしている。
それで政権与党の責任を果していると思っているのだろうか。

第一、与党は口では「話し合う」と、言っているが、話し合う様な態度は全く見られない、無為に時間を過ごして、強行採決で進めてきた事を棚に上げて「話し合いに応じない」と野党を攻撃している。「伊吹幹事長」「町村官房長」の発言は、相手を馬鹿にした態度で、始から「話し合い」なんか出来る対応の仕方ではないことは明らかである。

此れも永年与党としての、無敵自民党の「問答無用」の習慣が身に染まっているからで、野党を「常に反対する政党」と見下し、自党の主張のみがベストであると言う驕りがあり、アンケート調査にも現れている、国民の意識をも無視して自党の方針を進めている。

国民に信を問う衆議院選挙も行なわず、小泉以降、安部・福田と2内閣の変更を自党の中だけで、たらい回しし、国民の不支持率が51%に成っていても政権にしがみついている事自体が、異常な状態であることを自覚するべきではないでしょうか。

                      (えびなたろう)

追い詰められた北京五輪

2008-03-13 10:59:18 | Weblog
追い詰められた北京五輪      (008.03.13.)

中国の胡錦濤国家主席の来日が5月の6日から5日間と決まった。中国の国家元首が来日するのは98年に江沢民主席以来10年ぶりの事だ。

今回の来日の目的も日中平和友好条約締結30周年を迎えて「日中関係飛躍元年」と言う位置付けを狙った来日であるが、中国にとっては、今年8月に行なわれるオリンピックを迎えて、兎も角成果のある訪日にしたいとの思惑もある。

しかしながら、中国の国内事情は今回行なわれた全国人民代表大会においてもインフレ問題・環境問題・食品安全問題・等々を抱え、国民生活の格差の拡大が爆発寸前の状況を来たしている。

中国政府の取っている手段は、一途に法律の規制等の強制力による押さえつけだけだから、度重なる押さえつけは、鬱積する不満がつのるばかりで、ますます深刻さが増している。

その様な状況下にあって中国政府は表面を繕うのに汲々としている。少なくともオリンピックは無事に済ませたいと無理をしているようだが、中央政府の意向と現実の国内状況の違いが、次々と表面に現れている。

マラソンの世界記録保持者エチオピアの「ハイレ・ゲブレシラシェ」選手は北京オリンピックへの出場を拒否しているが、中国政府は何とか参加を促しているようだ。

この様な状態ではオリンピックが無事に終えても、それ以降には、計り知れない騒乱状態が国内を襲う事にならないとも限らないし、それをまた武力で鎮圧しようとすれば、天安門事件の二の舞になる恐れをはらんでいる。

日本と中国、お隣同志の大国、無論友好平和で、仲良くするのは大歓迎だし、当然の事だと思うが、そのためには、お互いが、相手の立場を良く理解し、相手を尊重する姿勢が根底にないと、絶対に成立しない。謙譲の美徳が少しでも有る国なら平和友好条約も大いに促進されるだろうが?????

                    (えびなたろう)

日中「第4の政治文書」の心配

2008-03-12 11:57:53 | Weblog
日中「第4の政治文書」の心配      (008.03.12.)

日中両国政府は5月に予定されている中国の胡錦濤国家主席の来日にたいして、首脳会談の成果を、アピールする為に、過去3回行なわれた「政治文書」と同格に位置付ける事にした政治文書を発表する方針を取り決めたようである。

過去3回の政治文書とは1972年(田中内閣)、日中共同声明・1978年(福田赳夫内閣)平和友好条約・1998年(小渕内閣)共同宣言、の事で夫々日中関係の歴史認識を踏まえて平和的な未来を築いてゆく事に手を携えて行こうと言うものですが、実際には中国の権威主義的な勢いに押され、特に歴史認識では、南京虐殺等や、中国での教科書問題等々
その都度日本は押されっぱなしである。江沢民時代は、むしろ反日思想を国内で煽って日本を悪者国家と吹聴した。

それに対して、日本も小泉時代の靖国神社参拝を中国の反対を押し切ってやってきたから、過去3回の共同政治文書は、全く無意味な文書と化したものになっている。

従って、今回胡錦濤主席との首脳会談はどのような共同政治文書を出されるのか分からないが、毒物混入ギョウザ問題に象徴される中国との国民感情に大きな格差を隠蔽しておいてどのような政治文書を出すのかが大変疑問に思うところです。

中国と言う国は、蒋介石時代の中国と、それ以降の共産党政権の中国とは全く質が違います。
それは、民主主義中国と、共産主義中国の違いであると思います。今の中国は共産主義中国であるから、国家権力の力で押さえ込んでゆく遣り方だから、政府と国民との間に矛盾が蔓延し、国の発展と、国民生活のアンバランスが、各所に色んな問題を引き起こしている。

大気汚染問題・水不足問題と水質汚濁問題・規制を強化する法律を作っても、作っても順法意識の低下した民衆、取り締まる役人の贈収賄汚職、情報の隠蔽による国民管理支配・等々。
今の中国はオリンピックと言う世界の人々を呼び込む国際イベントを行なう資格は無いのではないでしょうか。

その中国の胡錦濤主席が日本へ来て、格好の良い共同声明を出そうと言うのだから、よほどの注意が必要です。特に福田総理は、中国に騙されやすい首相だから心配です。

                      (えびなたろう)