きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

追い詰められた北京五輪

2008-03-13 10:59:18 | Weblog
追い詰められた北京五輪      (008.03.13.)

中国の胡錦濤国家主席の来日が5月の6日から5日間と決まった。中国の国家元首が来日するのは98年に江沢民主席以来10年ぶりの事だ。

今回の来日の目的も日中平和友好条約締結30周年を迎えて「日中関係飛躍元年」と言う位置付けを狙った来日であるが、中国にとっては、今年8月に行なわれるオリンピックを迎えて、兎も角成果のある訪日にしたいとの思惑もある。

しかしながら、中国の国内事情は今回行なわれた全国人民代表大会においてもインフレ問題・環境問題・食品安全問題・等々を抱え、国民生活の格差の拡大が爆発寸前の状況を来たしている。

中国政府の取っている手段は、一途に法律の規制等の強制力による押さえつけだけだから、度重なる押さえつけは、鬱積する不満がつのるばかりで、ますます深刻さが増している。

その様な状況下にあって中国政府は表面を繕うのに汲々としている。少なくともオリンピックは無事に済ませたいと無理をしているようだが、中央政府の意向と現実の国内状況の違いが、次々と表面に現れている。

マラソンの世界記録保持者エチオピアの「ハイレ・ゲブレシラシェ」選手は北京オリンピックへの出場を拒否しているが、中国政府は何とか参加を促しているようだ。

この様な状態ではオリンピックが無事に終えても、それ以降には、計り知れない騒乱状態が国内を襲う事にならないとも限らないし、それをまた武力で鎮圧しようとすれば、天安門事件の二の舞になる恐れをはらんでいる。

日本と中国、お隣同志の大国、無論友好平和で、仲良くするのは大歓迎だし、当然の事だと思うが、そのためには、お互いが、相手の立場を良く理解し、相手を尊重する姿勢が根底にないと、絶対に成立しない。謙譲の美徳が少しでも有る国なら平和友好条約も大いに促進されるだろうが?????

                    (えびなたろう)