きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国の検査強化で輸入停滞

2008-03-05 14:32:31 | Weblog
中国の検査強化で輸入停滞      (008.03.05.)

中国の国家品質監督検査検疫総局(CIQ)が検疫を強化し輸出許可が出ないために日本への輸出食品(春雨・乾燥ネギ・ワカメ等)が滞っているようだ。

毒ギョウザ問題で両国が協力して、化学的調査結果を行い、発表が夫々異なった結果となり、さらに疑いを日本は中国での混入を、中国は日本での混入を疑うと言うお互いに自国の潔白を主張する発表をした。

我々日本人は、日本の報道を信頼し、中国は中国の報道で、食の安全を強調しているから、日本が言いがかりを付けているように、思っているようだ。

今回一連の流れの中で、両者の考え方の違いが根本的に異なり、日本人では消費者は神様で、生産側は、消費者に対するサービスに尽くす事が当たり前である。
それに対し中国では、生産者が主体で、消費者に売ってやると言う考え方の違いが伺われる。

だから、あまりこの問題が、ゴタゴタする様なら、日本側は「買ってやらないよ」と言う態度となり、中国側は「売ってやらないよ」と言う態度になる。

中国のCIQの検査を強化する口実の中で、恣意的に遅らせている面があるように思えるが、此の辺が消費者に対する、共産主義の国の考え方の違いかもしれない。

今日から中国は、全国人民代表会議(全人代)が行なわれる。その中で温家宝首相は北京オリンピックの成功に向けて、「食の安全を」強く訴えている。そして安全の基準に付いても、国際基準を遵守する事を強調している。

中国では、許されると考えても世界から集まる各国選手と観客を相手では、中国的な考えでは通らない事を幹部は知っているからで、そのことを、中国のマスコミを含めた全国民に周知させないと北京オリンピックの成功はありえないと思う。

日本の今後の食に対する問題も、自給率を高める事は無論だが、輸入する相手国の国情を良く考えないといけないと思う。 中国は、特に反日感情の強い国だから。
                    (えびなたろう)