きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日銀総裁人事

2008-03-10 11:53:56 | Weblog
日銀総裁人事      (008.03.10.)

論談の記録にノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」の顧客名簿欄を見たらトップに日銀の福井副総裁の名前が載っている。
平成10年の記録だから、当時は福井さんも副総裁として「楼蘭」の顧客の一人であったのだろう。

当時、銀行が大蔵官僚を接待するのにノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」を使って、破廉恥な風俗接待をしていた事が、大蔵・日銀スキャンダルとして大問題になり、多くの官僚がその責任を問われ辞めさせられたり降格させられたりしたのである。その中に当時、日銀の副総裁であった福井俊彦氏も日銀を追われ辞めさせられている。

その辞めさせられた、福井副総裁が、その後今度は日銀総裁として返り咲いたのである。普通では考えられない事であるが、破廉恥な行動で追われ失脚した人が返り咲いたのであるから。

しかしこの人事をあえて行なった人が、今回総裁候補の武藤副総裁なのである。

武藤さんもノーパンしゃぶしゃぶ事件の時は、大蔵省の官房長を遣っていて、監督責任の当事者として、一旦は総務審議官に下げられたが、事務次官に昇進した時に元大蔵省一家の復活を目指して、福井氏はじめ多くの先輩を元に戻すと言う辣腕を振るったのである。

言うなれば、大蔵一家の復元のために功績の多い人物として、今回日銀の総裁候補に浮上させた事は本来、あのノーパンしゃぶしゃぶの不祥事以来大蔵省の独占体制を改革する為に、財政と金融に分離させようとする考えに逆行する人事なのである。

一般の国民には、分からないが、大蔵一家に属する人々は、国の権力を牛耳る分野の世界で生きていると言う強烈なエリート意識を持っている。学歴に置いても頭脳に置いても優秀な人たちであるが、それだけに、国のために純粋に熱意を傾注してくれるのであれば、素晴らしいと思うが、破廉恥な風俗的な接待に恥を自覚しないようでは、いくら優秀な人でも的確性を欠く人物と言わざるを得ないと思う。

                       (えびなたろう)