「話し合い」のない国会審議 (008.03.02.)
自民党は2月26日の党内会議で、29日に予算案を採決する事に決めていた事を先日のBlogにも書いたが、それならそれで、その間十分な内容の細部に及ぶ議論が尽くされたのかが問われる、問題になっている、暫定税率の延長問題についても、一般財源化する問題についても、両者がただ言い合っているだけで、話し合いになっていない、そして時間ばかりが経過しているだけである。
議長斡旋では、「良く話し合って、会期末までに結論を出す様に」と言うことであるが、此れは、当たり前の事で、議会運営の最も基本的な姿をしめして結論を出せと言っているだけです。
したがって、「話し合い」と言う意味を良く考え、「言い合い」なのか「話し合い」なのかをわきまえて議論をしなければ、結論は得られるものではありません。
議長斡旋から、今日まで国民の目には、話し合われた結果が全く見えていない、即ち両者の「言い合い」だけに終始し無駄に時間を過ごしたに過ぎないのです。
国民は、政府案に対して「10年延長」「道路だけの財源」「一般財源化」等々、このままでの案ではなく、「ある程度の妥協された案になるのでは」と言う一つの期待を持って見守っていたが、その進展状態が、一向に見えず、両者の主張は一歩も引かない「言い合い」だけに終わっていることだ。
かくして、29日が到来し、結局委員長職権で採決を強行したことは、自民党の計画通りに進んでいるのである。
自民党も、この調子で進めていけば、何等の妥協も無く100%提案どおりに法案が成立するから、理想的で、その間、両者の「言い合い」も「話し合い」をした様なパフォーマンスを国民の目の前に示して誤魔化そうと計算しているように見える。
だから、イージス艦の自動運転と同じで、審議日程を立てたら、その日程で自動操縦レバーに切り替え、その目的に向って真一文字に突き進む、途中の審議は、国民へのパフォーマンスで、「ああいえば」「こう言う」の繰り返しを行い、時間が来れば委員長職権で強行採決すればよいのである。
此れでは、小沢さんでなくても野党の人達は頭にくるのは当然でしょう。
「こじれ国会」をますます「こじれ」させているのは自民党であるが、それが自民党のナカナカ、「手の込んだ戦略」であると見るべきではないでしょうか。
官僚支配で行なわれている、今の日本の国政は国民の事より、業界の利益優先で行なわれて行くから、その犠牲を強いられる国民は、物価高・増税・雇用の減退等々、相当な苦境を覚悟しなければならないでしょう。
(えびなたろう)
自民党は2月26日の党内会議で、29日に予算案を採決する事に決めていた事を先日のBlogにも書いたが、それならそれで、その間十分な内容の細部に及ぶ議論が尽くされたのかが問われる、問題になっている、暫定税率の延長問題についても、一般財源化する問題についても、両者がただ言い合っているだけで、話し合いになっていない、そして時間ばかりが経過しているだけである。
議長斡旋では、「良く話し合って、会期末までに結論を出す様に」と言うことであるが、此れは、当たり前の事で、議会運営の最も基本的な姿をしめして結論を出せと言っているだけです。
したがって、「話し合い」と言う意味を良く考え、「言い合い」なのか「話し合い」なのかをわきまえて議論をしなければ、結論は得られるものではありません。
議長斡旋から、今日まで国民の目には、話し合われた結果が全く見えていない、即ち両者の「言い合い」だけに終始し無駄に時間を過ごしたに過ぎないのです。
国民は、政府案に対して「10年延長」「道路だけの財源」「一般財源化」等々、このままでの案ではなく、「ある程度の妥協された案になるのでは」と言う一つの期待を持って見守っていたが、その進展状態が、一向に見えず、両者の主張は一歩も引かない「言い合い」だけに終わっていることだ。
かくして、29日が到来し、結局委員長職権で採決を強行したことは、自民党の計画通りに進んでいるのである。
自民党も、この調子で進めていけば、何等の妥協も無く100%提案どおりに法案が成立するから、理想的で、その間、両者の「言い合い」も「話し合い」をした様なパフォーマンスを国民の目の前に示して誤魔化そうと計算しているように見える。
だから、イージス艦の自動運転と同じで、審議日程を立てたら、その日程で自動操縦レバーに切り替え、その目的に向って真一文字に突き進む、途中の審議は、国民へのパフォーマンスで、「ああいえば」「こう言う」の繰り返しを行い、時間が来れば委員長職権で強行採決すればよいのである。
此れでは、小沢さんでなくても野党の人達は頭にくるのは当然でしょう。
「こじれ国会」をますます「こじれ」させているのは自民党であるが、それが自民党のナカナカ、「手の込んだ戦略」であると見るべきではないでしょうか。
官僚支配で行なわれている、今の日本の国政は国民の事より、業界の利益優先で行なわれて行くから、その犠牲を強いられる国民は、物価高・増税・雇用の減退等々、相当な苦境を覚悟しなければならないでしょう。
(えびなたろう)