きまぐれ発言

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7月の参議院選挙は違憲で無効の判決!

2013-11-29 06:57:00 | Weblog
7月の参議院選挙は違憲で無効の判決!       (2013-11.29.)

以前から問題になって居た「一票の格差」について、広島高裁岡山支部裁判所は7月の参議院選挙を「違憲で・無効」との判決を言い渡した。

「選挙が無効である旨の判決は戦後初めてである。」今回の訴訟の争点は「一票の格差」が最大で4・77倍になった7月の参議院選は法の下の平等を定めた憲法に違反すると訴えに対して、此れを受け当該参議院選結果を無効とするか有効とするかであった。

三権分立を謳う我が国の体制に於いて、次は国会(唯一の立法機関)がどういった対応をするのか、また解決へ向けてどう動いていくのかが、問題なのである。

今回岡山選挙区を対象にした裁判で、広島高等裁判所岡山支部の片野悟好裁判長は「投票価値の平等は国民主権の原理や法の下の原則から、憲法の最も基本的な要請なのに定数配分の不平等な状態は見過ごせないほどになっている」と指摘しました。

そして、国会のこれまでの対応に付いて「4年前の最高裁判決で選挙制度の抜本的な改革を求められ、其の判決から今回の選挙までに3年9ヶ月あったのに、議員定数を『4増4減』するにとどまった。国会が真摯に取り組んでいたと言うには大きな疑問が残る。」と批判したのである。

選挙管理委員会が上告すれば裁判が更に続くため、今回の判決で直ちに選挙が無効になるわけではないが、判決が無効と出た選挙区では議員は失職する事に成り、やり直し選挙が行われることになる。
全国14の裁判所の判決が来月26日までに全部出揃うが、其れによっては、選挙管理委員会の決定に注目が集まることになるだろう。
(えびなたろう)