きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

フイリピンを襲った巨大台風被害に救援を

2013-11-12 12:56:31 | Weblog
フイリピンを襲った巨大台風被害に救援を      (2013-11.12.)

台風30号が直撃したフイリピンでは、確認された死者が、およそ2000人にたするなど被害の全容が、明らかになって来ている。タクロバン市長は「道路が寸断され救援物資が届かない。遺体を収容し、瓦礫を片付けている。此の町の住人9割以上が死傷者だ」と述べている。

甚大な被害を出している中部テイテ島では、フイリピン軍が、食料や水の配布をはじめたが、十分に行き渡っておらず、損壊した食品会社の倉庫で、食品を拾う市民の姿もみられた。

今朝の毎日新聞にもポーランドで開催中のCOP19会議で、フイリピン政府代表団の交渉官が、涙ながらに17分を超える大演説で、交渉官は「兄はこの3日間で何十人もの遺体を埋めた」と現地の悲惨な状況を力説、会場からは1分近い拍手が続いた。一方同国代表団の一人は「自然災害に強靭な社会を創るには、途上国の資金では足りない。(先進国は)交渉を終わらせすぐ行動を取るべきだ」と訴えた。COP19では途上国が先進国に対策資金の拠出を求めており、今回の台風被害が今後の交渉に影響をあたえる可能性がある。と伝えている。

確かに今回の被害は異常で、今迄の台風被害とはちがい、プラス「高潮」の被害が出ている。低気圧が通過する際潮位が大きく上昇し、気圧の高い周辺の空気が海水を押し上げ「吸い上げ効果」と強風が海岸に向かって吹く事で、被害を大きくしている。
従って、被害者は口々に「津波のようだった」と証言している。レイテ島のタクロバンでは高波によって、親族が目の前で濁流に飲み込まれ、台風襲来から4日目の11日も、路上に遺体が放置され、異臭が漂い、停電は続き、救援物資は不足。復旧は遠く、家族を失った人々の悲しみの深さを物語っている。

此れに対し日本政府は医師や看護婦ら25人の国際緊急援助隊を派遣し、12日にレイテ島最大の都市タクロバンの医療施設などに入った。また、米国務省は11日、米海軍横須賀基地を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンの派遣を決定。米軍は在沖縄米軍海兵隊員90人と支援物資を乗せた輸送機を現地入りさせている。

アキノ大統領によるとこれまでに22カ国が支援を表明。在フイリピン中國大使館は11日、中國赤十字が10万ドル(約990万円)の寄付を決定したと発表した。国連人道問題調整室は2500万ドル(約25億円)を拠出し、食料や医療などを支援する。
被災地では食料が足りず、商店からの略奪が横行している。8日の被災から4日が経過するが遺体の収容が遅れ、衛生状態も悪い。熱帯低気圧が南部ミンダナオ島に接近しており、二次被害が起こる恐れもあり警戒している。こういう時こそ国際社会は、みんなで助け合わねば、ならない事である。
(えびなたろう)