きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「対面なら安全」は神話にすぎない

2013-11-07 12:25:26 | Weblog
「対面なら安全」は神話にすぎない     (2013-11.07.)

成長戦略がアベノミックスの肝である。6月にその具体策を公表し、一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売について「安全性を確保しつつ、しっかりしたルールのもとで全てを解禁する」とのべた。

しかし、田村憲久厚生労働相は関係閣僚との折衝で薬局・薬店などでの対面販売とネット通信販売とを区別する姿勢を崩さなかった。

其れは、対面販売は安全性が高いと言う事で、ネット販売は危険性が高いという論拠にもとづいての事だけである。一見うなずきがちだが、実際には対面でもネット販売でも、説明する仕組みが出来て居ないのが実態で、薬に付いた説明書きで、消費者は全て、納得して使用しているのである。

楽天の三木谷浩史会長や、後藤玄利ケンコーコム社長らは「最高裁の判決に反する形でインターネット販売を規制すると言う、残念な方向には、我々新経連、(インターネットをビジネスとする企業)を中心に大変残念、遺憾に思っている。」「規制改革、これが判断できないんだったら何も判断出来ないではないか」と強い反発をしめした。

同席した規制改革会議のメンバーでもある安念潤司(中大教授)も、今回の法案は訴訟になれば違憲になる可能性が高いと指摘している。

三木谷氏は競争力会議の委員の立場から、この問題が司法の場で争われる事になれば、一方で国を訴え、一方で国の委員であると言う事は、可笑しいので、不本意ながら民間議委員は辞任させていただく」と述べている。

三木谷社長は、筋を通す発言を何時も行ない、何の紐付きでもない正論を言う人で、信頼出来る人である。是非とも今回の問題もつつがなく解決し、委員に留まって役割を果たして欲しいと思います。
(えびなたろう)