きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

決裂は最初から想定済み

2012-05-31 11:18:15 | Weblog
決裂は最初から想定済み      (012.05.31.)

民主党の野田首相と、一党員の小沢一郎氏との話し合いは、最初から決裂する事は予想したとおりである。それを百も承知で、「乾坤一擲」とか「一期一会」とか言って野田氏は自分の決意のほどを大げさに表現し、会談も輿石東幹事長を仲介に日時を取らせて会談している。

野田総理が「政治生命を掛けて」と言っている消費税増税問題は、日本にとって国際的にも指摘を受けた赤字国債に対応する措置として、必要かも知れないが、国債の引き取り手が90%国民の貯金で賄われているので、ギリシャの様な「デフォルト」問題は起こらないと言われ、そんなにあわてて遣らなければならない問題として受け止められてはいない。

其れを如何しても「通したい」、「政治生命を掛ける」と党の代表が言うから、党員としては代表の言う事だから、と言う事で同意はしているが、本当は「遣っても、遣らなくても」今急に必要性を感じているわけでもないと言う感じだ。従って、他の各党も消費税の増税案に反対している。そして、増税の前に遣る事こそ「政治生命」を掛けて遣ってもらいたいことが沢山あるのだ。

しかし自民党は増税に賛成している。しかし、民主党の党内がバラバラ状態を見据えて、党内一致なら協力しようと言っている。そこで、野田総理も党内唯一の反対派の小沢氏との話し合いを付けたいと言う事に成った様である。

会談は予想通り決裂したが、この問題の不審に思う事は、なぜ党代表が政治生命を掛けると言っている決意に反対した、一党員の首も切らずに話し合いを決意したかである。

会談後の記者から、小沢氏除名に関する質問に、まだ煮え切らない態度を示している事は、完全に舐められた党首であり、これでは政権を担当する能力は有りません。

国債の赤字問題も今急に急いで遣る問題ではないが、それでも国債発行と言う事は国が国民から借金をしている問題で、「返さなくても良い借金」という物は有りません、いずれ、当然、対処する事は必要であるが、総理が政治生命を掛ける事は、「一票の格差を無くす事」と「無駄な税金の削減」で有ります。其の事を具体的に説明をして、政治生命を掛けて各党の説得に努める事が、先ず第一ではないでしょうか。
(えびなたろう)