きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「世界の工場中国」に、曲がり角

2012-05-23 12:05:40 | Weblog
「世界の工場中国」に、曲がり角  (012.05.23.)

中国の「物流購買連合会」が発表した昨年11月の「製造業購買担当者景気指数」(PMI)が49,0となり、景気判断の分かれ目50を割り込んだ事を発表し、09年2月以降2年9か月振りの不振である事を表明した。

中國にとって最大の貿易相手国である欧州の信用不安拡大が輸出型の製造業に影を落とし中国共産党と政府が「中央経済工作会議」で景気対策や金融会議で打ち出せる政策に世界の注目が集まっていると言う事です。

中國は製造業による輸出と投資は中国経済成長のエンジンで、先のPMI指標の悪化は国内総生産(GDP)の下降傾向に繋がるものとして、「景気は拡大期から縮小期に移行した。経済成長率は下降を続けるものとみられる」との見方を表明している。

中国の輸出の4分の1を占める広東省では深刻な影響が心配されている。また、連接する香港に於いても、中小企業を抱え、玩具や衣料品、靴や電気機器の業種で倒産多発を警戒している。外資系の企業も中国離れをする所も多く、欧州の経済危機だけの問題ではなく、中国自体の人件費が高騰している事も、影響している。

中國政府もこの様な状況を先取りして、対策を考えて居る様だが、今回の場合は、世界的な不況で、特に中国は、産業の基礎が出来て居ないうちから、一挙に拡大し、他国の模倣品を作って売ったり、貿易上の国際ルール違反を遣ったりして、悪評を高めたから、今回の不況への反動は、国内的にも、国際的にも信用を回復するには相当な努力が必要ではないかと思われる。

来年の新体制に向けての中国は、何が起こるかわからない、起爆問題を沢山抱えて居る状態では、我が国も充分、慎重に付き合う事が、必要であると思います。
(えびなたろう)