きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

電源構成4案とは

2012-05-29 10:40:53 | Weblog
電源構成4案とは       (012.05.29.)

日本の電源の構成を将来に渡って、どの様な構成にするかで、資源エネルギー調査会が原発依存の度合いを0%、15%、25%、数値目標を設けない、の4つに分けて提案している。
この提案は、国民が、原子力に対する安全度が、完全な物であるか如何かで、決まるもので、完全に安全な物であれば、数値目標を決めないで、どんどん原発に依存すれば良い事であって、いま議論しているのは、原子力は危険な物で、近代科学を駆使しても、制御出来ない、物であるから、「脱原発」が叫ばれているのである。

従って、4案もあると言うのはおかしなことで、議論は原発を「遣る」のか、「脱原発」かの二つに一つの議論でなければ可笑しな話である。

昨年の福島原発の事故で、当時の総理大臣「菅直人総理」は原子力に頼らない事を宣言している。即ち「脱原発」で「0%」と言う事である。その理由は放射能によるリスク問題が挙げられ、今の人間業では完全処理が出来ず、地中深く埋め込むとか、目に付かない何処かへ隠すとかの程度で、完全に無くすことが出来ないと言う事が問題になって居るからである。

そしてその放射能が完全に消滅するのは数万年、数十万年以上も掛かると言う事は、殆ど無くすことは不可能に近いと言う事である。
煮ても、焼いても、燃やしても、科学反応の領域では消滅することが出来ず、原子力、電子力の域では、如何しても放射能による禍は、防ぐことが出来ない、と言うのが現状の人間業の限界である。

プルトニュウムが核分裂を起こして発生する膨大なエネルギーは、人間が行へる、焼いたり燃やしたりする科学反応の過程で得られエネルギーとは、桁違いな膨大な物で、それが安全な物であれば、大変良いのであるが、其れによって放出される、放射能は目に見えず、其れによる被害もまた、桁違いに膨大で、人間の能力範囲外の事象に手を付ける事は、破滅の道を行く事に等しい事であります。

ドイツは、世界の中で、いち早く「脱原発」を宣言し、2022年までは今ある原子炉は使うが、出来得る限り減らして行き、2022年でゼロにする事を宣言している。

日本も「原子力に頼らない社会にする」と言う素晴らしい目標を掲げた事は世界の注目を受けていたが、総理が変わると、マタゾロ変な“欲”がでて原発稼働に舵を切ろうとしている。
「勉強会」と称して、原子力推進派だけが秘密会議を開いて世論操作を仕様としている事が先日新聞紙上に暴露されている。福島原発の反省に逆行するものであります。ドイツを見習って、「脱原発」に向けてのエネルギー政策の基本計画を作る事を望みます。
(えびなたろう)