きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

まだ「原子力ムラ」は生きている

2012-05-24 11:16:30 | Weblog
まだ「原子力ムラ」は生きている      (012.05.24.)

内閣府の原子力委員会が使用済み核燃料の再処理政策を論議するために使われる原子力小委員会の評価書が書き換えられていた事が発覚した事だ。

4月24日経済産業省・資源エネルギー庁、電気事業者ら再処理推進派だけを集め「勉強会」と称する秘密会議を開いていた事が分かった。前日までに原子力小委員会で、「新大綱策定会議」の評価書として提出予定の原案をこの日「勉強会」と称して、核燃サイクルに関する推進派だけを集め参加者には全員にその原案が配られ、参加者の意見に沿って、有利な方向に評価書がゆがめられていた、という物である。

公共施設に事業者だけを集め意見を聞く原子力委員や内閣府、経済産業省・資源エネルギー庁職員に公務員としての自覚が問われる重大な問題である。

5月8日に開かれた小委員会の委員で東大の松村教授は「総合評価」の記載を見て、「なぜこんな偏った記述になってしまうのか。まったく分からない」と「秘密会議」の存在を知らない委員は、全く呆れて居る。

折角、公平な小委員会での評価も隠れた所で、「原子力ムラ」の人たちが画策する「秘密会議」で分からない様に書き換えられる事、は他にも沢山あるのでは無いかと思われる。

日本が未だに「脱原発」にあいまいな姿勢を示している事は、陰で画策する「原子力ムラ」の勢力が多種多様な面で、健全に生きているからである。其のためには早く「電力三法」による原子力に偏った、資金援助のみなもとを根絶しなくては、絶滅出来ないのではないでしょうか。
(えびなたろう)