政界に大地震が起こるかも! (010.07.31.)
参議選を受けた第175臨時国会が30日に召集され正副議長の選挙が行われた。
今回の選挙で、民主党が敗退し野党の勢力が強くなった事から、自民党からの要求では議長の席も野党で占める勢いであったが、今までの慣例を主張する公明党の意見もあって、一応第1党である民主党から議長を出し、副議長は自民党からと民主が譲る形で投票する事が話し合われ、民主党の西岡武夫(74)氏が議長に、副議長には自民党の尾辻秀久(69)氏が選出された。
しかし投票の結果からは、西岡氏の投票が139票と少なく、白票が88票もあったことから、話し合われたとは言え自民党の抵抗の強さが現れる結果になった。
西岡氏は、これまで議員運営委員長を遣っていたが、委員長当時の遣り方に抵抗を示す自民党議員が居てその票が白紙投票になったと受けて留められている。
また、議員運営の要である、空白となった議院運営委員長には自民党の鈴木政二(62)氏が選ばれ、民主党はこのポストを自民党に明け渡す事になり、議長と議院運営委員長が別々の政党で占められる事は1993年の細川連立政権以来のことで、参議院での主導権は野党に握られることになったのである。
今後の与党の運営において参議院での主導権が野党にとられた事は、菅内閣の運営に難しさが要求されるが、与党は終始、低姿勢での対応が強制され、菅内閣としての十分な特色が生かされる事は難しい事になるものと思われる。
民主党の行方は内には小沢派の抵抗、外には参議院の「ねじれ国会」を控え、焦点は9月の民主党総会の成り行きに架かっている。
菅総理の協調を最優先にした低姿勢も、成り行きによってはどこまで持つか分からない状況である。
「イラ菅」と言われた菅さんが爆発するときは、大きな政界の再編が行われる時で、この時に政界の歪が一挙に解消し、政党も分立する事になるのではないでしょうか。
現状の政界は、政・官・業・労のネットワークの中に、金と利権が入り乱れ、国民の思いと実態が大きな歪みを起こしている。その歪みが高じて破壊する時にこそ大きな政界の地震が生ずるのである。
(えびなたろう)
参議選を受けた第175臨時国会が30日に召集され正副議長の選挙が行われた。
今回の選挙で、民主党が敗退し野党の勢力が強くなった事から、自民党からの要求では議長の席も野党で占める勢いであったが、今までの慣例を主張する公明党の意見もあって、一応第1党である民主党から議長を出し、副議長は自民党からと民主が譲る形で投票する事が話し合われ、民主党の西岡武夫(74)氏が議長に、副議長には自民党の尾辻秀久(69)氏が選出された。
しかし投票の結果からは、西岡氏の投票が139票と少なく、白票が88票もあったことから、話し合われたとは言え自民党の抵抗の強さが現れる結果になった。
西岡氏は、これまで議員運営委員長を遣っていたが、委員長当時の遣り方に抵抗を示す自民党議員が居てその票が白紙投票になったと受けて留められている。
また、議員運営の要である、空白となった議院運営委員長には自民党の鈴木政二(62)氏が選ばれ、民主党はこのポストを自民党に明け渡す事になり、議長と議院運営委員長が別々の政党で占められる事は1993年の細川連立政権以来のことで、参議院での主導権は野党に握られることになったのである。
今後の与党の運営において参議院での主導権が野党にとられた事は、菅内閣の運営に難しさが要求されるが、与党は終始、低姿勢での対応が強制され、菅内閣としての十分な特色が生かされる事は難しい事になるものと思われる。
民主党の行方は内には小沢派の抵抗、外には参議院の「ねじれ国会」を控え、焦点は9月の民主党総会の成り行きに架かっている。
菅総理の協調を最優先にした低姿勢も、成り行きによってはどこまで持つか分からない状況である。
「イラ菅」と言われた菅さんが爆発するときは、大きな政界の再編が行われる時で、この時に政界の歪が一挙に解消し、政党も分立する事になるのではないでしょうか。
現状の政界は、政・官・業・労のネットワークの中に、金と利権が入り乱れ、国民の思いと実態が大きな歪みを起こしている。その歪みが高じて破壊する時にこそ大きな政界の地震が生ずるのである。
(えびなたろう)