きまぐれ発言

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安保理の議長声明でなんとか!

2010-07-10 12:43:19 | Weblog
安保理の議長声明でなんとか!     (010.07.10.)

韓国の「天安」と言う哨戒艦沈没事件で、果たして「誰が遣ったのか」「北朝鮮だ!」「北朝鮮ではない!」「不明だ!」と夫々各国が見解を述べているが。当事国である韓国は、第三国による調査結果を楯に「北朝鮮の仕業である」と決め付け、日・米・韓ではその意見で合意し、夫々北朝鮮に対して名指しの非難の声明を出す事を国連の安全保障理事会に要求したのである。

しかし、中国の態度は、事件を起こした犯人に対しては強い非難をするが。果たして北朝鮮がやったと言う証拠が不十分である、と言う見解である。
北朝鮮自身は、全く遣っていないと、全面否定を繰り返し、「濡れ衣だ!」として出方によっては全面対決も辞さないと言う意気込みを見せている。

事件がおきたペニョン島は北朝鮮から20キロしか離れておらず、北朝鮮軍と恒常的に対峙する海域である。従って、哨戒艦である天安は、レーダーやソナーを使って敵軍の潜水艦や魚雷、航空機、ミサイルなどを感知し、攻撃するのが任務であり、早期に感知して迎撃や回避の策がとれたはずである。
しかも、当日は、米韓合同の軍事演習が行われており、レーダーやソナーの感知を怠っていたとは考えられない状況である。

更に今回事件で、何も報道されない隠蔽された事件は「もう一つの沈没」が起きていると言う事で、天安艦の沈没現場の近くで、米軍の潜水艦とおぼしき巨大な物体が沈没しており、韓国軍の潜水隊などが捜索にあたり、米軍ヘリコプターが米兵の遺体と見られる物体を運び去る映像を、韓国のKBSテレビが4月7日に報じている。KBSテレビは韓国の公共放送で権威のあるマスコミである。
KBSテレビは4月7日の9時のニュースで「謎の第3ブイ・なぜ?」と言う題名で事件の特集を報じた、しかしその後、韓国当局は「事実ではない」「誤報」だとしてKBSを名誉毀損で告訴している。それ以後KBSのウエブサイトでは動画や記事の公開が停止になっていると言うことです。

事ほど左様に、謎の多いこの事件は、疑惑の塊であり、真相を究明すれば、何か不都合な事が起こり、また、軍事機密にも抵触する問題に発展しかねない事でもあって真相が明かされる期待も無い事から、今回国連の議長声明で、北朝鮮を名指しする事をしない、声明を発表した。以下は声明の骨子である。
・ 北朝鮮が沈没に責任があったとした国際調査団の結論を考慮、重大な憂慮を表明する。
・ 事件とは関係ないとする北朝鮮の主張に留意する。
・ 沈没を招いた攻撃を非難する
・ 韓国の自制した態度を歓迎する。
・ (北朝鮮との)直接対話や交渉を再開し、朝鮮半島を巡る懸案を平和的手段で解決する事を求める。
と言うもので、夫々に不満もあろうが、戦争になる災いを回避することが出来た事で良かったのではないでしょうか。
(えびなたろう)