きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「ねじれ国会」で国会運営を

2010-07-13 12:08:17 | Weblog
「ねじれ国会」で国会運営を     (010.07.13.)

民主党の参議院選大敗で衆参両院の勢力バランスが、衆議院では与党(民主党)が参議院では野党(自民党)と言うねじれた勢力支配になっている事を「ねじれ国会」と言う。衆議院での与党の暴走を防ぐチェック機能として野党が参議院を占める事は他国でも良くあることである。

しかし、今回は前回の自民党のときと違い、衆議院の勢力が自民党のときは、3分の2以上の勢力を持っていた為、参議院で否決されても衆議院の3分の2以上の力で「衆議院の決議優先」と言う法の規定により、運営がしやすかったのであるが、今回民主党の場合は衆議院での数が多くても、3分の2以上は無く、参議院で否決されればそのまま、その法律は可決されない事になるのである。
従って、今後の菅政権での国会運営は将に今までに無い困難が予想される。

民主党以外の各野党は今回の選挙が、「直近の民意の表れだ!」として、衆議院も直ちに解散するべきだと迫っている。

昨日の選挙結果の興奮から一夜明けた今日の毎日新聞をみて、改めて、菅総理や枝野幹事長の敗戦に対する責任が問われているが、私は其れを見て、菅総理の何が大敗を招く責任問題になっているのかが解らない。

消費税問題を出したからだ、と言われながら、今朝の新聞では当選した議員の60%が消費税の増税に賛成している人である。菅総理は「私が唐突に消費税の問題を出したことには反省しているが、わが国の未来を考えると必要な事で、間違った事を言ったとは思っていない」と述べている。「上げるのは3年先の事で、如何するかの議論は少しでも早くから遣る方が良いとの思いが、国民の皆様に良く理解されなかったと反省している」と述べている。

菅内閣は鳩山政権の後を受けて、僅か1ヶ月である、此れから何をするかが期待される前に選挙に突入しての結果である。 従って選挙の評価は100%鳩山・小沢体制への評価であると思われる。
其れなのに、責任を取って辞任すべきだと言っている人達は、党内では、小沢グループの人達で、「政治と金」の問題で小沢問題から離れた菅内閣だからか、党内にこの様な見解のグループがいる事は、9月の総会を控えて相当な混乱が予想される。

国民の投票状況を分析すると、民主党への投票総数は自民党より遥かに多く当選議員は少なくとも民主党への期待票数は第1位である。
菅総理は、とりあえず、9月の党の総会までは、現状の役員及び内閣人事で行うと言う事で、当然の判断であると思う。

国会運営に関しては、取り敢えずは何処かの政党と連携をしなければならないが、政権の経験の無い政党又は、基本的な見解の違いがある政党とは組まない方が、前例の轍を踏まない注意が必要である。

その事を思えば、管さんは自民党政権下で厚生大臣の経験があるから、自民党の体質も昔のような族議員支配から、脱却した政党に成長したのなら、ある程度連携出来る政党ではないでしょうか。(他の政党は国のことより、自党の利益しか考えていないから)。

要は、「日本国の政党として、国益のための政策」であれば、望む道筋はどの政党も同じである筈だからです。
(えびなたろう)