きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「政権交代」を外国ではどの様に受け取っているのか

2010-04-16 11:55:57 | Weblog
「政権交代」を外国ではどの様に受け取っているのか     (010.04.16)

自公政権がやって来たことに対して国民の間では、中央集権的な官僚主導で、税金の無駄使いを許すやり方に、国民は怒り、衆議院選挙で民主党政権を選択したが、外国の人々は、どの様に思っているだろうか。
自民党政権時代の方が良かった、とか思っている国と、新政権になった事で、期待が持てる、と思っている国とでは、違いが当然ある筈です。

「東アジア共同体構想」や「日本のCO2削減中期目標25%」も国際的評価を得た面もあるが、現実にどのようにするのかが、見えないところに現状では静観の所が多い。
アメリカについては、今までの政権があまりにもアメリカ一辺倒であったから、言う事を聞かない新政権ではどうも嫌われている様だ。特にワシントンポストの記事は、極度に鳩山政権をけなしている。

国内的には自民党がすべてに対抗意識をあらわにしているのは、当然であり、国民が選んだのは、今までの政治の体質が、中央集権的で、官僚主導で、政官業の癒着構造がひどかった事を嫌い「政治体質の転換」を期待して民主党政権を選択したのである。

このような状況の中であるから、上手に行うためには、先ずアメリカには各方面に人を送り、自民党政権との違いを良く理解して貰うことに勤めるべきで、「政権交代したことを、アメリカの人も理解してくれている筈だ」では駄目で、理解してもらう努力が必要である。

日本人から見たアメリカは、全てに一歩譲った格好で、「思いやり予算にしても」他国と違った優遇を行い、外交でも常にアメリカ側に立ってアメリカを立ててきた思いがある。
特に、沖縄の人にとっては、占領軍と言う意識があるから多くの米軍の犯罪に泣かされているのが現状である。
しかし、本国にいるアメリカ人は、「日本の面倒を見てやっているのに、いろんな文句を言う」ぐらいに受け取っているから、新政権が「アメリカと対等の同盟関係」と言っても全くその意味が分っていない様に思う。

親日家(ジェラルド・カーチス教授)のような人は、良くわかっていて、日本が余りにもアメリカ一辺倒だから、アメリカ人にはそれが当たり前に思われている、今更、対等な同盟関係を主張する事が反米的と捉われ兼ねない状況である。
アメリカ国内でも、オバマ政権は今まで共和党政権下の国の体質を転換するのだから、共和党からの攻撃を受け、窮地に置かれている。

鳩山総理はオバマ大統領は良く理解されていると言っており、確かに大統領も理解はしていても、今の立場を考えれば、多くの難題は、「先ずそちらで解決してくれとよ!」と思っているに違いありません。
鳩山総理は、その辺の思慮が少し足らない様な気もする。
普天間の問題は当分の間、未解決のままで、アメリカとの話し合いが行われるまでは一歩も進まないと思います。 何も5月末にこだわる事はありません。アメリカも別に慌てていませんから。
慌てているのは、自民党と防衛庁だけが煽り立てていりだけです。
(えびなたろう)