諫早湾潮受け堤防の開門 (010.04.15)
諫早湾の干拓事業で、有明海の漁業環境が悪化し沿岸の県、漁業関係者が水門の開門を求めて2500人が国を相手に佐賀地方裁判所に訴訟を起こしていた問題で、3月27日の判決で、神山隆一裁判長は「湾内及び湾周辺の環境悪化と、堤防締め切りには相当の因果関係があると認定し5年間の開門を認める判決を言い渡した」そして開門に備える工期として、3年間の猶予をつけたのである。
閉門以来約13年間、開門に反対する農業関係者と開門を主張する魚業関係者との攻防は日本の干拓事業の象徴的な論争で、国が行なう公共事業の中でも無駄な税金の投資に国土の自然を破壊する物として取り上げられてきた問題である。
諫早湾と言えば、潮が引いた干潟に、沢山の「ムツゴロウ」(ハゼの一種)が飛び跳ねている姿が思い出され、其れを釣竿で上手の引っ掛けて漁をする光景は有明海の名物であったが、諫早干拓で、ムツゴロウは絶滅し、その姿は昔の物となった。
漁業関係者にして見ればその他のカニ・アサリ・や海苔の養殖等の被害で年々収穫量も減少し、遂に裁判沙汰にまでになった物で、自然の地形を変えるような人工的大工事を行なう事は、自然を欺く“天罰”が下されたと考えるべきではないでしょうか。
今回政権が変わったことで、昨日赤松農林大臣が潮受け堤防排水門の現地調査を行い、関係知事との打ち合わせが行なわれ、民主党の掲げる「コンクリートから人へ」と言う考えから、早晩、水門が開かれる見通しになったが、何処まで昔の姿に戻れるかは疑問であります。
九州にはそのほか、「五木の子守唄」で有名な球磨川の自然を壊してダムを作る計画が持ち上がっていたが、おそらく民主党政権下では中止になる事と思われる。
兎も角自然を破壊する公共工事に付いては、出来るだけ行なわないことが必要で、自民党政権下では、土建業者の利益の為にやって来た公共工事が多くその点、厳しい反省が必要である。
(えびなたろう)
諫早湾の干拓事業で、有明海の漁業環境が悪化し沿岸の県、漁業関係者が水門の開門を求めて2500人が国を相手に佐賀地方裁判所に訴訟を起こしていた問題で、3月27日の判決で、神山隆一裁判長は「湾内及び湾周辺の環境悪化と、堤防締め切りには相当の因果関係があると認定し5年間の開門を認める判決を言い渡した」そして開門に備える工期として、3年間の猶予をつけたのである。
閉門以来約13年間、開門に反対する農業関係者と開門を主張する魚業関係者との攻防は日本の干拓事業の象徴的な論争で、国が行なう公共事業の中でも無駄な税金の投資に国土の自然を破壊する物として取り上げられてきた問題である。
諫早湾と言えば、潮が引いた干潟に、沢山の「ムツゴロウ」(ハゼの一種)が飛び跳ねている姿が思い出され、其れを釣竿で上手の引っ掛けて漁をする光景は有明海の名物であったが、諫早干拓で、ムツゴロウは絶滅し、その姿は昔の物となった。
漁業関係者にして見ればその他のカニ・アサリ・や海苔の養殖等の被害で年々収穫量も減少し、遂に裁判沙汰にまでになった物で、自然の地形を変えるような人工的大工事を行なう事は、自然を欺く“天罰”が下されたと考えるべきではないでしょうか。
今回政権が変わったことで、昨日赤松農林大臣が潮受け堤防排水門の現地調査を行い、関係知事との打ち合わせが行なわれ、民主党の掲げる「コンクリートから人へ」と言う考えから、早晩、水門が開かれる見通しになったが、何処まで昔の姿に戻れるかは疑問であります。
九州にはそのほか、「五木の子守唄」で有名な球磨川の自然を壊してダムを作る計画が持ち上がっていたが、おそらく民主党政権下では中止になる事と思われる。
兎も角自然を破壊する公共工事に付いては、出来るだけ行なわないことが必要で、自民党政権下では、土建業者の利益の為にやって来た公共工事が多くその点、厳しい反省が必要である。
(えびなたろう)