きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「瞬時の横断性」がバングラを新世界の工場にしている。

2010-04-13 11:32:20 | Weblog
「瞬時の横断性」がバングラを新世界の工場にしている。     (010.04.13)

今朝の毎日新聞の一面に「最貧国バングラ、衣料品輸出躍進」の記事が掲載されていた。
もはや、新しい生産工場は中国ではなく、労働賃金の安いバングラに移りつつあると言うことである。

生産工場に於いてコスト削減に労働賃金の影響が最も大きい事から、今まで中国が労賃の安さから「世界の工場」と言われてきたが、ここ数年で、中国もGDPの増大と共に労賃も上がり、生産工場の流れが、バングラディッシュへ移行したと言うことである。

昔と違い、世界中を駆け巡る、情報・交通・経済・産業等々は瞬時に近いスピードで展開してゆく事を物語っている。

この様に、「世界の工場」が労賃の低い所へ流れ、其処のGDPが上がれば、再び労賃の低い所へと流れる、この調子で移動のスピードが数年単位で世界を巡れば、世界中の貧困率は次第に平均化されて行くのではないでしょうか。

無論それには、当然、労働者に対する企業教育が伴いますが、其れが同時にその国の生活レベルのアップに繋がることから、国の発展に大きな影響を与えることに成ります。

丁度同じ新聞の7ページ、「経済観測」で国際公共政策研究センター理事長の田中直毅氏が、インドのIT産業の創始者の“言”として「競争のフィールドは水平にならされる」と言うことを紹介している。さすがはIT産業の創始者らしく「世界で起きる事柄は一挙に国境や産業を越えて波及するという『瞬時の横断性』」と言う考え方である。

彼はこの事から、インドに置ける国民の識別番号制の導入を提唱し、政府が行なう補助金の不正受給の防止に、また個人認証の仕組みが預金の出し入れやモバイルバイキングに使える事を説いている。

今世紀の置ける、最も革命的な事は、「瞬時の横断性」が齎す世界民族の生活がフラット化する事ではないでしょうか。

我が国においても、国民所得が明確に把握出来ないことから、所得比例の補助金政策や子供手当て政策が出来きず、無駄なバラマキ政策だと国民から批判されている。
従って、一刻も早く国民識別番号制を新内閣で実施して、不公平な税金制度から開放し公正で正しい政治の第一歩にして欲しいと思います。
(えびなたろう)