きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

身の程を知らない老人の集まり

2010-04-08 11:54:29 | Weblog
身の程を知らない老人の集まり       (010.04.08)

与謝野さん、平沼さんと言えば、いずれも自民党では長老組みに入る政治家で、日本の国政を、どの方向に導いて行くべきかを大所高所から眺め、ご意見番的存在として期待をしていたが、「今の民主党の政治では子や孫の世代で落ちぶれた国になってしまう。ここでひと踏ん張りして、いい社会を作るためにわれわれは立ち上がった」と説明し、自民党を離党し新しく「たちあがれ日本」という新党をつくった、と宣言した。
そして、政権交代後の民主党に対して、強烈な批判と反旗を翻している。

私は、年齢的に言って、70歳を過ぎた老人は、政治の世界から足を洗い、40~50代の気力ある有能な人たちにバトンを譲るのが常道で、それをやらずに何時までも譲らず頑張ってきた事が、今日の財政大赤字の日本にして来た事では無いでしょうか。その張本人の中には、与謝野さん自身も中心的な人で、今もって若い人には任せておけぬと「立ち上がれ日本」と言う名の新党を発足させたとは、「身の程を知らない古老の集まり」としか思えない恥さらしな事であると思います。

従って、呼びかけても賛同する若手の議員は誰も付いてくる様子がありません。もっとも自民党内でも年齢的に公認していない老人の集まりだから、あまり問題視していないのかもしれない。

老人は老人としての役割がある筈で、第一線の政治の“場”は若い人に任せ、正しい方向を間違いない助言をすることであって、立ち上がるのではなく、じっくり腰を落ち着け座っておれば良いのである。

昨年の選挙で、なぜ、国民が政権交代を願望したのかをもう一度良く考えて見る必要があります。しかし、その願望を期待した民主党もこの所、多少ぐらついている事に国民の気持も期待はずれの失望で、苛立ちが伺える。

この様な時こそ、長老が正しい方向付けを助言すべきであるのに、自らが立ち上がって主導権を握ろうと言うのでは、日本の針路を誤る子供の争いと何ら変わるところはありません。

まだ、民主党に多少の未練が残るのは、枝野・仙谷・原口・前原・長妻等々の優秀な若手が改革に向けて、懸命に努力しているからで、本当に日本の政治が原点に返って、政・官・業、の癒着構造ではなく、見直しを行い中央集権の現体制から道州制へ移行する理想形態を明らかにし、其れに向っての改革の実行が出来る政党の誕生に国民は大きな望みを賭けているのである。

「木をみて森を見ない」政党は、国民受けする「バラマキ政策」だけで国民を欺き、未来に向けて大きな借金を作ってきたのである。そのやり方を「旧自民党的やり方」と称して国民を騙し続けてきたが、そのやり方を踏襲する小沢幹事長は「政権交代を」を担う民主党にはそぐわないもので、民主党内でも批判が起こっている。

また、自民党内でも余りにも長い政権を維持してきた体質が、ただアメリカ一辺倒的な考え方が浸透し、日本の国際的評価を此処へ来て大きく落としている。普天間移転の問題はその意味で、全世界が行方を注目しているのである。

従って全てに於いて日本は、見直さざるを得ない時期に来ていることを、党派の別なく検証し、新たな気持で政界の再編が求められているのではないでしょうか。
(えびなたろう)