きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「平成維新」実現の選挙へ

2009-07-22 18:04:54 | Weblog
「平成維新」実現の選挙へ        (009.07.22.)

昨日午後衆議院議長による解散が宣言された。国民にとっては、06年に小泉首相が任期満了で首相を辞任したときから、後を受けた安部内閣の時に、閣僚の不祥事や厚生年金に係わる記載ミス等々、内閣に対する、不信感が高まりその結果が、その後の参議院選挙で自民党の大敗に繋がり、本来なればこの時点で、衆議院の解散総選挙を行うべきだと思うのだが。

小泉時代に得た衆議院選挙で、3分の2以上の議員勢力を得た事に解散に踏み込む事が出来ず、内閣改造だけで、継続を続けようとしたが、次から次へと出てくる不祥事や、官僚主導の行政の在り方に、税金の無駄使い等々が国民の不満を増大する一方で、民意の大半は選挙による国民審判を求める声が強かったのである。

其のときにも、自民党は「なぜ参議院選で負けたのか」「なぜ、ねじれ国会になったのか」の反省が強く求められたのだが、其の反省は十分ではなく「ねじれ国会になった現象は」民意の誤解であり、「国民への十分なアピール不足」という事で一方的に片付けたのである。

野党からは、官僚の横暴が取り上げられ、「政治が官僚に牛耳られている」と攻撃をしたが、全く無視され、実態は大臣より事務次官の方が威張っている現状を異常に思っていたのである。
結局は安部総理も体調不良と言う条件も重なって行き詰り辞任したのである。

この後も、解散総選挙を遣らず、福田政権に変わったが、福田政権も野党と十分話し合って行う、北朝鮮問題も私の時代で、解決すると言う意気込みに国民もある程度は期待したが、実際には、話し合いと言うより、自民党の主張のみで、野党の意見に耳を傾ける姿勢ではなかった。

其の上、年金問題も安部総理が約束した「1年で、不明な点は解明する」と言う事に「そんな約束があったのか」と“トボケタ”発言に、国民は呆れてしまい、C型肝炎問題も被害者との話し合いを拒否し、与謝野氏の進言でやっと決断をすると言う決断の遅い総理として、支持率の上がらない内閣であった。

洞谷湖サミットと北京オリンピックだけは、何とか首相で勤めたが、08年の9月には辞任を決意し、解散するにも支持率を落とした、福田総理の基では解散が出来ないと、選挙に強い人気のある人をと、福田内閣で幹事長であった麻生さんを後継総理にし、選挙を行う、管理内閣として発足したのである。

従って、国民も早晩解散総選挙を、期待していたが、麻生総理は就任するや、解散に付いては一向に口を開かず「私が適当と思ったときにやる」と終始逃げ回り、全く解散する気は無かったのである。此れには国民は上手く麻生ペースに騙された格好で今日まで来たが、その間、少しでも、中央官僚の横暴を食い止め、国民の意に沿った行政が行われるのであれば、我慢も出来たのであるが、実態は、全く官僚に迎合する今までとは逆行する施策をとり、行政改革を熱心に行っていた、担当大臣であった渡辺善美大臣を更迭し、遂には退会させてしまった。

そして、今日まで、居座り続けた麻生総理も、いよいよ内閣任期切れの9月を前にして、どうしても選挙を行はねば成らない事から、自分の手で解散を実施したく、今回も土壇場で解散総選挙を決断し「昨日解散」「8月30日投票日」を発表したのである。

党内には、「麻生総理では選挙に戦えない」と言う議員もいて、昨日本会議前に、議員懇談会を開き総理の今までの失態・失言等の不人気の原因について会員に謝罪し、「ともかく一体となって選挙に臨む」事を涙ながらに訴え会員の協力を懇願したようで、当初は、混乱が予想されていたが、一応全員の同意を得て解散が承認されたようである。

麻生総理の自民党党員に対する謝罪は、党内では済んだかもしれないが、国民にとっては、今までの3年間は「何であったのか?」安部・福田・麻生と国民の信任を得ないまま、総理の職を盥回しし、懸案の重要課題は、何も処理できず、いたずらに政治空白を費やした責任は国家国民にとって、重大な問題である。

其の事に、何等の弁明も国民に示さず選挙に突入させたことは、自民党の横暴であり党員であると言う個々の議員にも大きな責任を感じて貰わなければ成らない問題では無いでしょうか。

すべては、選挙の結果が、物語ってくれると思うが、反省を知らない自民党員にどの様な影響をもたらすか、選挙の結果が待たれるところだ。
(えびなたろう)

<今日の出来事>
・46年ぶりの皆既日食=「世紀の天体ショー」に注目-全国で部分食、ネット中継も