きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

マニフェストの無い自民党

2009-07-05 13:03:48 | Weblog
マニフェストの無い自民党        (009.07.05.)

目前に衆議院選挙を控えて自民・民主両党が有権者に示す党の公約がマニフェストであるが、未だに政権与党である自民党にマニフェストが示されていない。
民主党の方は早くから、政権交代すれば、この様な政治を遣りますと公約するマニフェストを出している。

それに変わる自民党は、小泉政権時代に造った、骨太方針と言うのが会って、其れが示されているだけである。

しかし、その骨太の方針は、いまや、完全に崩れ、骨抜きになってしまっている。
なぜこの様に成ったのか、が大変問題のところであるが、其れが骨抜きになってしまったのが、小泉内閣の後を引き継いだ、安部内閣、福田内閣、麻生内閣、と1年毎に内閣が変わり、その間一度も解散総選挙がなく、3代続いた3人の首相は、国民の審判を1回も受けていない。

中でも麻生内閣では、完全に小泉時代に逆行する政策を取っていて、財政再建計画も完全に破棄された状態になっている。

其の上、3年後には消費税のアップも主張している、麻生総理には国民も呆れ果て、早く解散総選挙を要求しているが、麻生総理は「解散権は私にあり、私が必要と認めた時に行う」と豪語している。

さすがに、大人しく沈黙していた、自民党内部でも、麻生総理では選挙が戦えないと「麻生おろし」が叫ばれるようになり、其れに対する、「麻生擁護派」とが目下せめぎ合いになっている。

自民党の中でも「改革派」と呼ばれる人たちは、自分たちで、マニフェストを作り、これを自民党のマニフェストとして掲げて欲しいという要求があり、そうでもしないと今の自民当では、何を掲げて選挙するのか国民に目標が示せないと言っている。

しかし、其のマニフェストは、民主党が掲げる、地方分権や、公務員改革など重複するものが多く、同じ内容が多数ある。
また、選挙の人気取りを当て込んだ、宮崎県知事の東国原氏を次期選挙で議員候補に出馬を要請したが、その条件として、自分を総裁候補とする事と地方分権推進の約束が要求されており、其れも承諾したと言う事であり、なりふりかまわない自民党の遣り方には、国民も其処まで落ちたかの感を深めている。

またこれらの改革に付いては、今迄でも、党内には当然遣るべきだと主張する党員も居て、遣ろうとするんだけれども、どうしても遣れない事が、今日の状態を作っている。

其の原因は、自民党を支配している強力な勢力がいて、表面的には改革を公言していても、裏で骨抜きにされている実態があるからで、従って今まで、自民党は公約と言うものを守れず骨抜きにされる事が、常態化している。

その張本人が「官僚体制である」従って、問題は「官僚体制の打破」であるがこの大仕事は、族議員が支配する今の自民党では、実行不可能であることが、はっきりして来ている。

もはや、自民党が、どんなマニフェストを出そうとも、官僚体制の上に乗っかっている以上改革は不可能で、民主党に政権を移して、国家の体制の立て直しを遣る以外には方法は無いのではないでしょうか。
(えびなたろう)