きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

静岡県知事選が示すもの

2009-07-06 11:30:59 | Weblog

静岡県知事選が示すもの        (009.07.06.)

衆議院選挙の前哨戦とも言われ全国が注目していた、静岡県知事選挙で、民主党が推薦した経済学者で、元静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏(60)が当選を果たした。
当初の予想では、民主党に追い風が吹いている、と言われながらも同じ民主党系の海野徹氏が立候補しているので、票が割れる事による同士討ちで、自民・公明が推薦している前自民党参議院議員の坂本由紀子氏(60)が優位に立つのではないかと言われていた。

しかし民主党は、両候補の調整に失敗したため、川勝氏を公認候補として一つに纏めて応援したのである。
結果は、(当)川勝 平太 728,706票
      坂本由紀子 713,654票
      海野  徹 332,952票
で、川勝氏の当選が決まった。支援者たちは、これでいよいよ「政権交代だ」と声を弾ましていたようである。

静岡の知事選は、本来自民党の強いところで、前石川嘉延知事は4期16年を続けてきた官僚出身の知事であるが、静岡空港問題で、航空法の高さ制限に引っかかる周辺の木々の伐採が地権者との折り合いが付かず、辞任に追い込まれた経緯があった事から、県民からは、マンネリ化した県政に改革を求める声が強かった事が、敗因になっているようである。

一方、川勝候補は、大学時代からの教え子達の応援を受けて、人望も厚い人柄が、県民からの改革要望に期待が込められた、結果が現れたものである。

此れによって、民主党は今までの地方選挙で、連続4連勝となり、勢いに乗っている、
この後昨日から始まった東京都議選についてもどの様になるか解かりませんが、12日の投票日にはおそらく、民主党の大きな躍進が予想されるところである。

今回の選挙を通じて、県民の意識は、今までと違い、新しい息吹を求めている事がはっきりしている、自民党は今まで石川県政の副知事を経験した坂本候補で、しかも民主党系が二つに割れている有利な条件に、ほぼ勝利を確信していた様であるが、県民の意思はそれ以上の物があったと言うことである。

次期衆議院選挙でも、人気があれば誰でも良いとばかり宮崎の東国原知事を担ぎ出し、タレント人気を取り込もうとしているが、国民の閉塞感は、表面的なタレント人気に騙される様子は在りません、其の傾向は、世論調査の結果に現れています。

本当に、この国を良くしようとする政治を国民は望んでいるので、其の為には、選挙を前にして、自民党は何をするのか、マニフェストを明確に示すべきである。

其の点からも、大きく民主党に遅れを取っている。
(えびなたろう)