きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

全国知事会も動き出したか!

2009-07-16 12:04:51 | Weblog
全国知事会も動き出したか!        (009.07.16.)

7月14日三重県伊勢市のサンアリーナで、全国知事会議が開かれ今までに無い活発な意見が交わされ、地方自治を県知事自身が、自分たちの責任の上で、自覚して発言する傾向が見られたようである。

今までの県知事は、中央官庁に財布の紐を握られているから専ら県内の直轄工事はすべてが中央官庁主導で行われ、事業費の一部は、問答無用で払わされてきていた。
また、其れを黙って払ってきた今までの知事には、県民もガッカリさせられるところである。

其れが、今回宮崎県の東国原知事や大阪の橋下知事が参加する事で、国に対する物申す姿勢を鮮明にする事を主張したのである。

元はと言えば、国の直轄事業に対し、内容も示さず、地方の分担金として中央からの請求に橋下知事が「ボッタクリバーの請求書みたいなものだ」と強く反発し、支払いを拒否した報道に、国民は共鳴した支援を送った事が、さすがの中央官僚も、いつもなら、権力を嵩に押し通すところだが、其れも出来ず折れたことに、全国知事会も少し自信が付いてきたのか、今回の会議ではなかなか活発な発言があったようだ。

東国原知事は、全国知事会の意向を「政党支持に結びつける」運動にとの意見であったが、さすがに地方自治体の性格からも、特定政党に加担する運動には、反対の意見が多く各党のマニフェストの比較採点で評価する事にしようと言うことになったようである。

この様なことは、今まで中央省庁の操り人形的な動きから一歩踏み出す事で、国民も自分たちの住む、町の行政に深い関心を持つ様になる事から、本当の意味での地方分権政治が行われる事になるのだ。

最も、実際には現政権下での、中央官僚の抵抗は、そう簡単な物ではなく、どの程度まで行えるか、中央政権の考え方に拠るところが多いと思われるが、次期選挙で政権交代が出来れば、その可能性は濃厚であるが、今の自・公政権が続くようなら完全に骨抜きにされてしまう事でしょう。

それでなくても橋下知事の意向に、金子国土交通大臣の消極的な態度に、官僚の相当な抵抗がある事が想像される。

先ずは、次期選挙で政権交替し、新しい政権の下で、財政の裏付けのある、地方分権政策が行われる事を期待したいと思います、それには目前の敵は官僚との戦いであることを忘れてはいけません。
(えびなたろう)