きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

相手にされない麻生首相

2009-07-10 10:56:19 | Weblog
相手にされない麻生首相        (009.07.10.)

毎年1回、歴代総理が、出席するG8サミットに安部さんも、福田さんも行っている。いくら「風前のともし火」状態の麻生さんでも此れには何としても出席しておきたい気持ちは十分わかる。

それにしても、成果が何にも無いただ参加したと言うだけで、唯一ロシアのメドベージェフ大統領との北方領土問題で、何等かの進展を期待していたが、全く「何も無し」と言うのも寂しいサミットであった。

其れでなくても、メドベージェフはご機嫌が悪そうだった、口では「建設的な話し合いをする用意がある」とは言っているものの、麻生総理が国内で「ロシアによる北方領土の不法占拠が続いている」と言う発言をしたことや、日本の国会が北方4島を「日本の固有の領土」と明記した改正北方領土問題等解決促進特措法を成立させた事に反発しているからである。

確かにこれから両国が話し合いで、解決しようと言うのに、一方的に日本国内で、決め付けてしまっていて、ニコニコ笑いながら握手を求めても、「何を考えとるのか! アホではないか」と相手が思うのは当たり前である。

全く無神経と言うか、相手の気持ちも解からない無能な総理と言わざるを得ない。メドベージェフ大統領は、ロシアの「議会の中で、激しい反発がある」と指摘して不快感を表明したと言われている。

それに対し、麻生総理も、「領土問題を進展させる用意がないならアジア太平洋地域での日露の関係構築もない」と述べたという。
話し合いと言うより喧嘩別れして帰ってきたようなものだ。

いずれにしても、領土問題は、国民から信頼されている安定政権での話し合いでなければならず、其の点からも、メドベージェフ大統領は本気で話し合う積もりも無かったのではないでしょうか。

日本の国民はG8での麻生総理のばら撒き外交と、失態外交に「恥を掻かなければ良いが」と思っていたが、相手の方で相手にしない状況の様に見えた。それにしても「目立ちたがり屋」の麻生総理、各国首脳の中で、只ひとり白のスーツで参加し、いやにニコニコ笑っていたのが空しい姿に見えたのは私だけだろうか。
(えびなたろう)