きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

長期政権が生んだ官僚のマンネリズム

2007-10-22 12:15:31 | Weblog
長期政権が生んだ官僚のマンネリズム     (007.10.22.)

小泉政権から受け継いだ、安部政権、その後を受け継いだ福田政権、自民党が半世紀以上に渡って、政権維持を続け、政・官・業の癒着構造を作って来た事が、政治のマンネリ化を起こし、野党や国民から何のチェックも受けず、都合の悪い事も、情報の隠蔽を続ける事で、何のお咎めも無く過ごしてきたが、年金保険のデタラメ管理の問題から、国民の怒りを買い、やっと参議院選では与野党逆転の結果として現れて来た。

従って今までの様な、情報の隠蔽も出来なくなってきた事が、自民党と官僚のマンネリ化した癒着の政治構造に大きな異変が起きて来たのが現状の姿である。

主な官僚の不祥事は、官製談合・業者との贈収賄・記録ミス問題・税金の無駄遣い・保険金の横領・それに対する告訴の義務を怠る地方公務員・政治資金の不透明支出、これ等の事がすべてに絡んでくる天下り人事の問題・等々。

その上に自民党政治が乗っかり、官僚に対しては、一般国民とは掛け離れた各種優遇措置問題等が当たり前の様に見逃されてきたのである。

農林省・厚生省・国土交通省・文部省・防衛相・外務省・等殆どの省庁に渡って不祥事が行なわれてきたが、今回再び防衛庁元事務次官の守屋武昌氏の癒着問題は相当根の深い様に思われる。

今や日本の国政は、政治家と官僚の腐りきった関係の中にあって国民は高い税金を払わされ、弱者は切り捨てられ、消費税は更に上げられようとしている。

福田さんは国の危機的状況を救う為ではなく、自民党の危機の方に目が行き、面子の為にもインド洋の給油を遣りたがっている。
将来の見通しを持たない次元の低い事なかれ主義の総理大臣と言わざるをえない。

いま日本には腐敗した官僚構造にメスを入れる事の出来る総理大臣が必要である。
民主党は政権交代を言っているが、今のまま交代した所で、そう簡単に官僚体制を崩す事が出来るとは思われない。

むしろ、自民党の改革派と民主党の改革派で合同内閣をつくり、官僚の横暴を抑え政治主導の内閣を作らないと正常な国政が保たれないのではないでしょうか。

中曽根元首相が、自民と民主の合同を言っておられたようだったが、その辺の意見もこれからは、大いに出てくるのではないでしょうか。

                    (えびなたろう)