前守屋防衛次官の疑惑問題は何処まで波及か (007.10.20.)
昨日のニュースで元小池防衛大臣と、人事問題で、争って喧嘩両成敗となった前守屋事務次官が、軍需関係の専門商社「山田洋行」社の専務とゴルフ等の接待を受けていた事で、自衛隊倫理規定違反で疑惑が表面化してきた。
前守屋次官は、防衛庁内部で長期に次官を勤め「天皇」と呼ばれるぐらい絶対の権力を保持し、同期のライバルはことごとく追放してきた。
そして、当時から業者との癒着の噂があっても、更迭する大臣がいなかったが元小池大臣が更迭を言い渡し、それが防衛省内部のゴタゴタを生じた事は、ついこの間の事である。
その前守屋次官は元小池大臣と一緒に辞めさせられたのかと思っていたが、彼は自分で防衛省内部に顧問室を作り、顧問として収まっていたのである。此れを見ても誰も彼の首に鈴をつける人がいなかったのである。
今回、前守屋次官の不祥事は、単なる、業者との収賄事件だけの問題だけではなく、政界を含む大問題に発展する要素を多分に含んでいる。
事の発端は、業者山田洋行(米国GE社の日本代理店)の社内紛から明るみに出た問題で
その核心は、防衛相OBの天下り利権が絡む問題である。
今回、川崎重工が開発する航空自衛隊の次期輸送機CXのエンジンをめぐりアメリカのGE社から購入する事になっているが、GE社からの購入となれば、代理店は山田洋行であるのだが、山田洋行に防衛庁から天下っていた宮崎元伸氏が社員29名を引き連れて山田洋行を飛び出し、「日本ミライズ」と言う会社を作り、その社長になり、更にGE 社と交渉して代理店になる事を得たのです。
そして、GEのエンジンを「日本ミライズ」を通して防衛相へ納入を計ったのです、その取引金額約1000億円。 此れでは、山田洋行も怒るのは当たり前で、目下訴訟問題になっている。
山田洋行側は秋山直紀氏(日米平和・文化交流協会専務理事)、「日本ミライズ」側は宮崎元伸氏(同社社長)、両者共業界では名の知れた大物で、成り行きが注目される所ですが、前守屋次官はその宮崎氏から各種接待を受け、収賄の関係にあるようである。
此れは、防衛省疑惑の一角ですが、多額の予算を使う防衛省は、天下り人事による利権のネットワークを作っているから、この問題解明を契機として、何処まで影響を及ぼすかは計り知れないところがあります。
山田洋行に不良債権の付けを回していたと言われる、西川善文;日本郵政社長も国会での証人に呼ばれる可能性もあるかも知れないとか。
一体この国は、国民の知らない所で、誰が、何処で、何をしているのか、各省庁とも徹底した調査と、情報開示をして膿を出し切らないと、国民の信頼は得られないだろう。
(えびなたろう)
昨日のニュースで元小池防衛大臣と、人事問題で、争って喧嘩両成敗となった前守屋事務次官が、軍需関係の専門商社「山田洋行」社の専務とゴルフ等の接待を受けていた事で、自衛隊倫理規定違反で疑惑が表面化してきた。
前守屋次官は、防衛庁内部で長期に次官を勤め「天皇」と呼ばれるぐらい絶対の権力を保持し、同期のライバルはことごとく追放してきた。
そして、当時から業者との癒着の噂があっても、更迭する大臣がいなかったが元小池大臣が更迭を言い渡し、それが防衛省内部のゴタゴタを生じた事は、ついこの間の事である。
その前守屋次官は元小池大臣と一緒に辞めさせられたのかと思っていたが、彼は自分で防衛省内部に顧問室を作り、顧問として収まっていたのである。此れを見ても誰も彼の首に鈴をつける人がいなかったのである。
今回、前守屋次官の不祥事は、単なる、業者との収賄事件だけの問題だけではなく、政界を含む大問題に発展する要素を多分に含んでいる。
事の発端は、業者山田洋行(米国GE社の日本代理店)の社内紛から明るみに出た問題で
その核心は、防衛相OBの天下り利権が絡む問題である。
今回、川崎重工が開発する航空自衛隊の次期輸送機CXのエンジンをめぐりアメリカのGE社から購入する事になっているが、GE社からの購入となれば、代理店は山田洋行であるのだが、山田洋行に防衛庁から天下っていた宮崎元伸氏が社員29名を引き連れて山田洋行を飛び出し、「日本ミライズ」と言う会社を作り、その社長になり、更にGE 社と交渉して代理店になる事を得たのです。
そして、GEのエンジンを「日本ミライズ」を通して防衛相へ納入を計ったのです、その取引金額約1000億円。 此れでは、山田洋行も怒るのは当たり前で、目下訴訟問題になっている。
山田洋行側は秋山直紀氏(日米平和・文化交流協会専務理事)、「日本ミライズ」側は宮崎元伸氏(同社社長)、両者共業界では名の知れた大物で、成り行きが注目される所ですが、前守屋次官はその宮崎氏から各種接待を受け、収賄の関係にあるようである。
此れは、防衛省疑惑の一角ですが、多額の予算を使う防衛省は、天下り人事による利権のネットワークを作っているから、この問題解明を契機として、何処まで影響を及ぼすかは計り知れないところがあります。
山田洋行に不良債権の付けを回していたと言われる、西川善文;日本郵政社長も国会での証人に呼ばれる可能性もあるかも知れないとか。
一体この国は、国民の知らない所で、誰が、何処で、何をしているのか、各省庁とも徹底した調査と、情報開示をして膿を出し切らないと、国民の信頼は得られないだろう。
(えびなたろう)