きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ミャンマーデモが世界を動かす

2007-10-06 10:58:32 | Weblog
ミャンマーデモが世界を動かす      (007.10.06.)

9月22日に起きたミャンマーのデモは、軍事独裁政権に対する国民への弾圧に抵抗して起こしたものだが、今回は国民が最も尊敬している僧侶達が立ち上がった反政府デモであったため、当初数千人のデモが、翌日の23日には2万人、24日には10万人と急速に膨れ上がり、軍事政権も警告だけては治まらないと、26日には武力鎮圧に踏み切った。

そして、国外へはその情報が洩れないようにと、あらゆる隠ぺい工作をとって、国内テレビ放送も、軍事政権が、抑えていたが、今日の情報伝達技術はその様な物で隠蔽する事は出来ないのである。

日本の報道人、長井健司さんが殺害されたのも、当局は流れ弾に当って亡くなられたと、騒動のトバッチリで亡くなられた様に報道していたが、実は、至近距離で、しかも背後から、射殺していた映像が、はっきりと、写し出され、即日全世界へインターネットを使って流されている。
近代情報技術は、昔と違って、政府の権力で、なかなか完全に封じ込める事は出来なくなってきているのである。

今は、軍事政権の武力鎮圧によって、デモは一応治まっているが、僧侶や学生たちは水面下で、新たな反政府組織を作る運動を行なっているようで、決してこのままで治まらない状況のようだ。
そして、更に国際的にも近隣諸国が大きな問題として取り上げ、軍事政権に対する非難の声は、高まる一方である。

ここへきて、軍事政権もアウンサンスチー氏との対話の方向で、事態を収めたいとの機運だが、国際社会の現状からは、ミャンマー自身が、平和な民生移管を行なう事を強く求めてゆく事と思われる。

世界のなかには、他にも、独裁政権の国があります、国民はその犠牲になり、生命を脅かされるなかで、生き延びている国民が多い事に思いを持つべきではないでしょうか。

                       (えびなたろう)