2024年8月6日(火) DMV 四国で開業中
先月のことだが、TVを観ていたら、DMVが、四国で開業中と報道された。
聞き慣れない言葉なので、調べてみた。
◆DMVとは
DMVとは、Dual Mode Vehicle の頭文字を取っている。
二重モード(Dual Mode)を備えた乗り物(Vehicle)という意味で、道路上を走れるタイヤと、線路上を走れる車輪の2つを装備した、二刀流の車両が特徴で、次世代の乗り物とされる。
下図は、現役の3台の車両
モード切替えの様子は下図だが、車輪は見えるが、よくわからない------。
- DMVの開業地域
DMVは、2021年12月25日以降、四国の徳島県(阿波)と高知県(土佐)間で開業中である。
バスを含めたDMVの運行区間は下図である。
事業主体は、阿佐海岸鉄道株式会社で、阿波・土佐地域をカバーする事業会社である。
◆路線図は下図。
鉄道区間は3区間・4駅で、他の区間はバスである。
◆利用状況
ネットに出ているDMVの利用状況は以下。
・開業以降、5月8日までの、約4ヶ月半の累計乗客数は、約17960人
・ゴールデンウイーク期間中で約2400人が利用
事業会社単独での収支は赤字でも、地域経済全体でみると、好影響があり、2億円の経済効果がある、との記事もある。
(参照:【阿佐海岸鉄道】DMVは赤字でも地域経済効果は年間2億円?.html)
◆世界のDMV
(参照;線路と道路両用「DMV」、日本が_世界初_ではない 英・米・独・ブラジルなど各国で試行錯誤の歴史 _ ローカル線・ 公共交通 _ 東洋経済オンライン.html)
DMVについては、世界では、戦前から研究され、イギリス、アメリカ、ドイツ、ブラジル、ロシアなどで、実験が行われたが、社会情勢もあり、途中で中止になったものが多いようだ。
(参照:線路と道路両用「DMV」、日本が_世界初_ではない 英・米・独・ブラジルなど各国で試行錯誤の歴史 _ ローカル線・公共交通 _ 東洋経済オンライン.html)
現在も営業が続けられている地域は無いようで、四国の例は、世界最新の事例という。
◆宇都宮周辺でのLRT事業は、路面電車で、性格は異なるが、新交通手段としては、DMVと共通なものがある。
LRT事業は、2023年8月に始まったが、利用状況も順調で、当初からある宇都宮駅西側への延伸計画が、動き出したようだ。
(参照;開業8カ月で乗客300万人達成 宇都宮LRT、成功の秘訣と課題丸わかり 地域経済まとめ読み - 日本経済新聞.html)
(参照:宇都宮のLRT「西側延伸」ついに本格化「軌道基本設計」に着手へ 2030年代の開業目指す _ 乗りものニュース.html)
LRTについては、昨年、当ブログに、下記記事を投稿している。
宇都宮でLRT開業! (2023/8/28) (P31)