2024年5月24日 (金) 絵の具のビリジアン
◇ビリジアン
先日、NHKテレビで、「チコちゃんに叱られる」を観ていたら、子供が使う絵具箱に、聞いたことが無い、ビリジアンという色が入っているということで、チコちゃんが、回答者に、“なんで?” と迫る、押し問答が始まった。
小学校の授業などで使われる絵の具箱には、下図のように、混ぜて作れない色8色と、混ぜて作るのが難しい色4色が、優先して入っているという。
図のあるサイトは、TBSの番組「この差って何ですか?」だが、アドレスは、挿入不可である。
*混ぜて作れない色 8色 あお、あいいろ、ビリジアン、きいろ、レモンいろ、
しろ、しゅいろ、あか
*混ぜて作るのが難しい色 4色 くろ、おうどいろ、ちゃいろ、きみどり
ビリジアンは、Viridianで、原料となる染料は、下図のように、水酸化クロムの粉末で、鮮やかな、濃い黒緑色だ。
ビジリアン色は、下図のように規定されている。(ビリジアン - Wikipedia.html)
絵の具の緑は、通常、青+黄=緑で作られるが、ビリジアンを使う場合は、これに、黄色を少し加えるとよさそうだ、と、子供たちは、屈託なく使っているという。
◇光の色と印刷の色
*色は、太陽光の光の色で規定される。光の三原色は、以下の、RGBになっている。
光の三原色:RGB R:Red赤 G:Green緑 B:Blue青
三原色が混合すると、下図のように、White白、となる(加法混合)
図にあるように、光の三原色の隣同士を混合すると、次項で述べる印刷の三原色が作られる、と知ったことだ。
緑、青の混合:シアン色の光
青、赤の混合:マゼンタ色の光
赤、緑の混合:イエロウ色の光
*印刷の三原色 CMYK
色という言葉を使うと、混乱が生じることを避けるため、本稿では、敢えて、絵の具などの色は、「印刷」という言葉を使うこととした。
C:Cyan シアン 明るい青緑
M:Mazenta マゼンタ 鮮やかな赤紫
Y:Yellow イエロウ 鮮やかな黄
K:Black ブラック 混色で作れない黒
印刷の三原色が混合すると、黒となるが、黒さが足らない。(減法混合)
このため、プリンターでは、後述するが、黒Kのカートリッジが用意されている。
光で、印刷の三原色の隣同士が混合すると、光の三原色になるようだ。
マゼンタとシアン ⇒B Blue
シアンとイエロウ ⇒G Green
イエロウとマゼンタ ⇒R Red
自然界での色いついては、いろんな論議があるようで、赤、緑、青に、黄色を入れた、4原色という意見もあるという。
現在使用中のプリンターのインクは、以下。
C:Cyan シアン
BK:Black 黒
GY:Glay 灰色
Y;Yellow イエロウ
PGBK:Pigment Black 黒(顔料)
M:Mazenta マゼンタ
プリンターでは、印刷の三原色である、シアン、イエロウ、マゼンタ、が使われていて、加えて、黒BKと灰色GYが入っている。