つれづれの記

日々の生活での印象

地球の地図と図法  2

2015年04月10日 22時30分59秒 | 日記

2015年4月10日(金)  地球の地図と図法  2

 

 

 地球の地図に関連して、下記記事

      地球の地図と図法  1 (2015/4/5)

を投稿したが、本稿はその続編であり、上空や宇宙から見た地球の姿等を調べることとしたい。 

現代は、地球の姿を、地図上だけではなく、実際にも眺めることが出来る時代だ。 

 

◇航空機から見た地球

 通常利用する航空機からは、例えば、成田空港に入る前、房総半島の形がよく見える時がある。 航空機の高度は、1万2000m(12km)程度なので、見える範囲は限られる。

   房総半島九十九里海岸 (ネット画像より)

 地図の作成等では、上空からの航空写真がよく利用されている。 航空写真では、地上のどの位の範囲が写せるかネットで調べたところ、以下の記事を見つけたので、引用させてもらう。(H17 写真測量 より)

 画面距離15cm、画面の大きさ23×23cmの航空カメラで、上空から写せる地上の範囲は、飛行高度を3500mとし、海抜200mの地上を映すとすると、

       0.23m×(3500m-200m)/0.15m

     =0.23m×22000=5060m≒約5km

となる。

 勿論、航空機の高度が高くなる程、カメラの画面距離が長く、画面が大きくなる程、写せる範囲が広くなるのは、言うまでも無い。

 

◇宇宙ステーションから見た地球

 有人で飛行している、国際宇宙ステーション(ISS)からは、折りに触れて、クルーの活動状況や、地球の映像等が送られてくる時代である。

 ISSから地球を見た画像は、どの位の範囲をカバーできるのだろうか。

上記の航空写真と同様と仮定すると、地球と宇宙ステーション間の距離が、410km程だから、宇宙ステーションから写せる直下の地上の範囲は、地上は海抜200mと仮定して、

     0.23m×(410×1000―200)m/0.15m

    =0.23m×2738666=629893m≒630km

程で、東京と大阪間の距離位だろうか。

 下図は、宇宙のISSから見た地球の映像だが、雲に見え隠れする日本列島の形や、長靴形のイタリア半島とシシリー島の夜景が、はっきりと分るものもある。(ネット画像より)

   

       日本列島(中国、近畿、中部)                           イタリア半島

 

 又、地表を這うようにしながら、リング状に黄緑色に輝くオーロラを、ISSから捉えたTV映像を見た記憶は、今も鮮やかに残っている。

ネット画像の下図は、米国西海岸からカナダ上空のオーロラを、ISSから写しているようだ。

 

 

◇高高度の人工衛星から見た極地

 前稿のメルカトル図法の世界地図では、北極と、南極は、四角形の地図の上辺と下辺に、横一杯に広がっていた。

しかるに、他の図法、例えば、地球外の無限遠に光源を置いて投影する正射方位図法では、下図のように、極が一点に集中した、円形の地図となる。両極に関して、両図法は対照的である。 (ネット画像より) 

  

       北極域地図            南極域地図 

 これに対して、以前、アメリカで打ち上げられた、Polar衛星は、地球との距離が、1.15~5.7万kmの楕円軌道だったようで、この高度だと、両極は以下のように見えたようだ。

下図左の北極の画像は、一部加工している可能性があるが、氷の状況もよくわかる。一方、下図右の南極の画像は、南極大陸を取り巻いて輝くオーロラを捉えていて、図の左上に、オーストラリア大陸も見える。

上記の正射図法の地図では、最大で地球の半球分が入るが、ほぼ、それに近いだろうか。

   

       北極域映像                南極域映像 

 

◇月から見た地球

 また、1968年12月、月の地球周回軌道と同じ軌道に入った、米国の有人宇宙船アポロ8号から、下図の映像が送られて来た。

地球と月との間の平均距離は、38万4400kmと言われる、はるか彼方だ。

 この映像で、手前にある月面の向こうに、「月の出」ならぬ、「地球の出」を見た時の感動は忘れられない。まさに、宇宙空間の彼方から、地球儀でない、緑豊かな、本物の地球を見たのである。(地球の出 - Wikipedia より)

      月の出

 

 

 現代は、航空機だけでなく、人工衛星を使った観測で、地球の地図を作る時代である。

これらの、手持ちの膨大な量の各種画像を、活用・組み合わせて、「Google Earth」では、PC上で、手に取るようにして、地球全体を、調べたり、旅することが出来る。

 

 次稿で、地球儀に関する話題を取り上げる予定である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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