ケイの読書日記

個人が書く書評

京極夏彦「塗仏の宴・宴の始末」

2010-02-13 12:41:21 | Weblog
 先日読んだ「塗仏の宴・宴の支度」の解決編。

 京極堂シリーズで私が読んだ他の作品は「姑獲烏の夏」だけだが、その「姑獲烏の夏」からこの「塗仏の宴」までいくつもの事件があって(魍魎の匣・狂骨の夢・鉄鼠の檻・絡新婦の理etc)それらの関係者がどっと、この解決編に登場し、ただでさえキャストが多くて混乱しているのに、ますます混沌としてくる。

 おまけに、色んな宗教団体やら政治結社やら風水やら占い師やらが、ゴチャゴチャにいがみ合い戦うので、何がなんだか分からない。
 最終盤になると、色んなものがそぎ落とされて、事件の発端となった伊豆山中の一つの集落が丸ごと消失するという出来事と結びついてきてホッとする。
 長かったなぁ。ここまで来るのに。


 それにしても、探偵役の榎木津ってこんなキャラだったっけ。この口調ではまるで天才バカボンのパパ。その他のメンバーもキャラが濃いというか、くどくて読むのに疲れます。そのなかで京極堂は比較的サッパリしてますね。

 また、凄腕の催眠術師が出てくる。催眠術に掛かりにくい人もいるはずなのに、彼にかかれば100人が100人とも、思うように操れる。
 でもそうなると、なんでも自由自在にできるから、つまらないよね。

 文句ばかり書いた。確かにあまり出来が良い作品ではないと思う。しかし、京極堂のほかのシリーズも読んでみようか、と思わせる魅力はある。
 「魍魎の匣」が一番の傑作なんだろうか?
コメント (5)
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