へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

日本の調査捕鯨

2008年01月30日 03時25分50秒 | Weblog
最近、日本の調査捕鯨に対する抗議活動が問題になっている。
何故日本が「捕鯨再開」に拘るのか、一般的に言われているのとは「全く違う視点」から考えてみたい。
私個人の意見(本音)では「昔のように、安く大量に食べられたらいいのにナーーー」と言うのが正直な所である。
しかしこれは、アクまでも個人的な意見であって、世界に通用するものではありません。
それでは、何故日本政府が捕鯨に拘るのかと言うと、「安く大量に食料が手に入る」と言うことだと思うのである。
アメリカとの戦争に負けた戦後の日本は、「極度の食糧不足」に堕ち入てしまいましたが、食料を輸入する資金もなく、アメリカからの食糧援助に頼っていたのです。
しかし、南氷洋に行けば、「お金を払わずに」いくらでも鯨を取る事が出来たのです。
当時は、大型のシロナガスクジラ、ナガスクジラなどが中心で、一頭捕獲すれば、牛数十頭分の肉が「タダで」手に入ったのです。
「公海上のものは何処の国のものでもない」と言う、日本独特の「身勝手な考え」が通用していたのです。
団塊の世代以前の人は、「鯨の肉を食べなかった人はいない」といっても過言ではないくらい、お世話になっているのです。
「鯨のベーコン」と言えば、「安物の代名詞」と言われるくらい「安く大量に」出回っていました。
もう一度「思い切り食べてみたい」と言うのが本音ですが、今の値段ではとても手が出ません。
おやつ代わりに塊のベーコンを食べたものですが、今同じ様に食べたとしたら「五千円から一万円くらい」になるのではないだろうか?。
余談では有るが、マツタケもかなり安かったですね。
子供のウデほども有るマツタケを、一度に二本食べた記憶があります。
今だったら何万円するだろうか・・・・、思わず涎が出てきました。
話を元に戻すが、アメリカが、沖縄ばかりでなく小笠原諸島も占領した理由が、「鯨にあった」と言う事を知る人は少ないとのではないか思う。
小笠原諸島は、「捕鯨船の補給基地」として必要だったのです。
「アメリカが鯨を?」と思うかもしれないが、「日本とは全く違う目的」で捕鯨をしていたのである。
捕鯨の対象は「マッコウクジラ」だけで、食用が目的ではなく「マッコウクジラの油」だけが欲しかったのである。
日本の場合は「捨てる所がない」と言うくらい、「鯨の全て」を利用していたが、アメリカの場合は、「油だけが目的」で、あとは海に捨てていたのです。
「何でマッコウクジラの油?」と思うかも知れないが、戦後もかなりの間、「工業的にも軍事的にも、マッコウクジラの油に代わるものが出来なかった」と言うほど「重要な油」だったのです。
普通、動物の脂は「常温で固まる」と言う性質がありますが、マッコウクジラの油は「マイナス数十度でも固まらない」と言う「驚異の性質」を持っていたのです。
鯨のベーコンでも同じ様に、冷蔵庫に入れておいても油が固まる事もなく、殆どが油にも拘らず「脂っこくない」と言う、不思議な性質が有るのです。
肉質も、牛肉よりも軟らかく、サッパリした感じなのですが、今市場に出回っているのは、殆どが小型の「ミンク鯨」なので、若干味が落ちるようです。
「鯨を食べるのは日本の食習慣」などと言う意見もありますが、本音は「安く大量に手に入る食料」と言うところでしょう。
何処にもお金を払わなくていいんだから・・・・。
日本の捕鯨に反対している国々にお金を払えば、「状況は変わるかもしれない」が、それではコストが上がってしまうので、「意味がなくなってしまう」と言う事になってしまう。
状況を打開する事は困難だと思う・・・・。
コメント
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