昔から「備えあれば憂いなし」とよく言うが、近頃はこれを口にする人も減り、備えを怠る人だらけに。
人によっては「物価高で給料もあがらず、備えをする余裕などない」と言いたいのだろうが、そういう人に限って、余裕があるときに備えなどしようとはしない。
そう、備えは余裕があるときにこそするものであって、余裕がなくなってからするものではないのだ。
ちなみに、私は貧しい年金暮らしで、普通なら今の物価高で生活に困窮してもおかしくないのだが、実際は困窮などしておらず、まだ少しだが余裕もあるので。
なので、その余裕分は備えに回しています。
それでは、何故私には余裕があるのであろうか。
それは・・・・。
備えがあるからです。
それでは、どうやって備えを作ったのか。
最も大きかったのは「バブルの時代」だろう。
あの頃は「3ヶ月間休日なし」なんてこともあったし、時間外勤務時間が「月に200時間越え」なんてこともざらで、給料は「通常の2倍越え」だってあったのだが、今の「過労死ライン」をはるかに超えていたが・・・・。
正直、こんなことは当たり前の時代で、ほとんどの人はバブルに浮かれてお金を使いまくったが・・・・。
そのうえ借金までして贅沢な生活を。
が・・・・。
私はというと・・・・。
そのころ小学生だった子供からはこんなことを言われたこともあるが。
それは、ある日突然真顔で「とうさん、うちは貧乏なの?」と。
別に貧乏ではなかったが、増えた給料分のほとんどを「住宅ローンの繰り上げ返済」に回し、それ以外には使わなかったので、子供にすれば貧乏だと感じたのだろう。
同級生たちの家はどこもバブルに浮かれて派手な生活だったのでね。
ところが・・・・。
何時までもバブルは続きません。
ある日突然バブルがはじけ、日本社会は大混乱に・・・・。
つづく。