本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

あるオノマトペ

2020-05-26 08:56:29 | Weblog
 コリン・ジョイス著『「ニッポン社会」入門』に擬声語・擬態語について触れていた。
 「イライラ」や「シクシク」などのオノマトペのことだが、「おなか、ペコペコ」も取り上げていた。

 日本語にはオノマトペは多いと思うが、実は韓国語も多いようだ。
 先の「ペコペコ」だが、韓国語の「ペ」は腹、「コプ」は減るで、「ペコプタ」が(腹へった)となる。となれば「ペコペコ」は韓国語が語源か。

 ついでに「ウル(タ)」は泣くことだが、日本語でも「ウルウル」と泣く。韓国語の「スクスク」はグングンとかニョキニョキとかのオノマトペだが、日本語でもグングンとまでは伸びないがスクスクと育つ。
 漢字を語源としないオノマトペが両国で似ているのは日韓併合に関係があるか。

 冒頭の本で著者がお気に入り日本語表現ベストワンは「おニュー」という。英単語に丁寧語の「お」のかけあわせにユーモアとアイロニーが含まれているそうだ。

病気の数

2020-05-25 09:03:07 | Weblog
 マイクル・クライトンの小説に『緊急の場合は』がある。このなかで「名前が付いている人間の病気は2万5千ほど」とあり、「治療法がわかっているのは約5千」とある。
 クライトンは『ジュラシックパーク』の原作で有名だが、ハーヴァードの医学部出身だから、病気の数はうそ八百ではないだろう。

 「NHK健康ケチャンネル」で病名を検索できるが、そのトータルの数は書いていない。拾って足せばわかるだろうが、手間がかかってバカバカしい。
 たとえば「身体の部位」の項目の「胸・腹の部:」の部位に心臓 循環器・血管 呼吸器 乳房 胃・腸・食道 肝臓 腎臓  胆のう・胆管 すい臓が挙がっている。
他に、顔、頭。下半身などの部位がある。当然、病気の数は膨大だろうと想像がつく。

 「風邪は万病のもと」というが、まったくそのとおりだ。
 それにして、病気の数に対し治療法が2割程度しかわかっていないとはおそろしい。

責任

2020-05-24 09:55:46 | Weblog
 昨日の西日本新聞の「ひょうたんなまず」(社会面の読者の投稿)はまことに風刺が効いていた。

「責任」というタイトルで、「あるもので取るものではない―安倍首相の辞書」簡にして要を得ている。
たしかに「責任は私にあります」と事あるごとによく言うが、その責任をどう取るか(果たすか)にまったく触れない。私も苦々しく思っていた。

 少しずれる「責任」だが、だいぶ前の雑誌にこんな記事があった。コピーをファイルしてあるが、紹介はほんの一部の抜粋。
 「~危機感をもった大蔵省は「金融不安が起こったら、責任をもってくれますか」とある。これにいちゃもんをつけると、「責任を取って対処してくれますか」とするべきだと思ったのだ。

 この雑誌記者は同じ記事内で「国会での汚名挽回というわけでもないだろう」と書いている。当時の校正も見逃したか。汚名を取り戻して(挽回)どうする。汚名は返上、名誉は挽回だ。最近はこんな間違いはないが、平成時代は雑誌におどろくほど誤用があった。
 
 その当時のいくつか新聞・雑誌で誤用の切り抜きがあるのでそのうちに紹介する。

不用中古品

2020-05-23 09:48:07 | Weblog
 空き地に冷蔵庫や洗濯機やエアコンなどがたくさん置いてあった。空き地前の電器屋が新製品お買い上げの家から引き取った旧製品だろう。

 買換えは、部品がなくて修理がきかないということより機能が充実した新製品が次々に登場するためだ。今始まったことではないが、消費者は大量使い捨てを強いられているのだ。
 ただ、経済成長と消費者マインドは連動する。「もったいない」では経済の足を引っ張る。今は、消費税やコロナで消費マインド鈍化しているだろうが。

 さて、放置している電化製品はリサイクルにもならない物だったのか。使える物でも引き取るところがなく、処分にもカネがかかるというのなら自治体を通して必要とされる国に無償提供してはどうかと思う。ついでに中古の放置自転車もだ。

「物余りの横柄な国」と思われてはいけないが、欲しいという国もあるかもしれない。県単位でまとめればそれなりの数になろう。

賭け麻雀

2020-05-22 08:39:41 | Weblog
 黒川検事長は辞職した。賭け麻雀が命取りになったようだ。擁護するつもりはさらさらないが、家庭内での遊びはともかく、賭けない麻雀なんてあるわけがない。
 数年前、関東管区警察局長や新潟県警の本部長とその配下の者が麻雀をした。図書券を景品にしたというが、実際は賭け麻雀だろう。当人たちはその事実を墓場まで持っていくだろうけれど。

 霞が関の省庁に記者クラブがある。そのクラブでは昼から麻雀パイのかき混ぜる音がするそうだ。すべての省庁のクラブがそうなのか知らない。まァ、警視庁や法務省ではしないだろう。 
 ある時期、自民党の面々でも高額のレートの麻雀が盛んだったとか。

 黒川検事長が非難されるべきは、外出自粛にもかかわらずのこのこ出かけて、こともあろう密室・密接のさ中にいたことだ。国の要請のために率先して範を垂れる立場ではないか。もっと前に自分の定年延長を断ればよかったものを。いや、そもそも首相が定年延長を閣議決定したことが起因だ。これで検事長は欲ボケしてしまった。