本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

将棋棋士

2010-09-12 10:22:37 | Weblog
 ヘボながら将棋好きのせいか、偶然に棋士を目にしたことが多い。
 羽生名人の場合は例外だ。というのはプロになる前の小学生だったし、将棋クラブでの出会いだ。将棋クラブでは中原永世名人、島八段、西村八段なども見かけたが、場所が場所だけに偶然とは言いがたい。

 最初の偶然は、松山から羽田行きの機内に升田九段がいた。ひげ面で蓬髪の和服姿だった。スチュワーデスにサインをもらうように頼んだが、戻ってきた彼女は「断わられました。ところで、あの方はどんな人ですか」と言っていた。
 羽田から小松行きの機内では当時の大山名人と隣り合わせた。なにやら一所懸命メモっていた。講演のレジュメでも作っていたか。そんなわけで、サインも求めなければ話かけもしない。
 米長九段とは浜松町の世界貿易センタービルのエスカレーター前ですれ違っただけ。
 原田八段は現役を退いていたが、阿佐ヶ谷の某飲み屋の常連らしく、そこで何度か鉢合わせた。森九段とは神楽坂の飲み屋で見かけた。

 佐藤大五郎八段は新宿のスナックにいた。薪割り流大五郎といわれる豪腕だが、将棋好きでなければ知るまい。敬意を表するとうれしそうだった。「明日の産経新聞を見てくれ。加藤一二三をやっつけたぞ」なるほど、棋聖戦で加藤九段を負かしていた。「あんたのところで、講演をできないか。米長は30万取るが、オレは半分でいいよ」これ、本人の名誉にかかわるかな。

 今は昔の話でした。