本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

旅日記その35

2018-04-15 09:13:11 | Weblog
 5月4日 ヴェニスからピサまで

 言うまでもないが、ヴェニスの街は運河と迷路で成り立っている。陸の乗り物は私が乗ってきた遠距離電車だけだ。街の交通機関はすべて水上の乗り物だ。
 ヴェニスの地図を広げると、大運河を中心に小運河と細い路が網目のように織り込んでいるのがわかる。だから、街を歩いていると路地のどん詰まりが運河にぶつかることが多い。実に面白い街である。
 ゴンドラに乗って見物するのは楽しいだろうが、貧乏旅行者は高いゴンドラ料金を惜しんで、足の向くまま迷路歩きでヴェニスの情緒を味わうことにした。
 
 15時ちょうどの急行567号に乗る。行き先はピサである。ピサ行きはほんの1時間ほど前に決めた。
 最初はローマに直行するつもりだったが、360余マイルの8時間の鉄路にためらった。それでガリレオの実験場所を思いついたわけ。場当たりではあるが、これも一人旅の気安さである。

 続きは次回に。

コメントを投稿